エンタメ業界でエンジニアは活躍できる?エンタメDXのメリットや事例も解説

あらゆる業界でDXが進み、IT技術が業務には欠かせないものとなっている現代。
エンジニアの需要は様々な業界で増加していますが、果たしてエンジニアのイメージのないエンタメ業界でも、エンジニアは活躍しているのでしょうか。
今回はエンタメ業界でのDXの現状などとともに、エンタメ業界で活躍できるエンジニア職種やそのスキルについてご紹介していきます。
目次
エンタメ業界とは?

エンタメ業界とは、テレビや音楽、ゲーム、イベントなど、様々なエンターテイメントコンテンツを生み出す業界です。
自身が関わったコンテンツにより多くの人に影響を与えることができる大きなやりがいのある業界として、高い人気があるでしょう。
エンタメ業界には、以下のような様々な事業があります。
- テレビやラジオなどの放送事業
- 映画事業
- 音楽事業
- ゲーム事業
- アニメ事業
- イベントや舞台などに携わる事業
- 動画配信事業
エンタメ業界の代表的な職種
エンタメ業界では、ご紹介したように様々なエンタメに関わる事業があります。
そんな事業は、多種多様な職種の人によって支えられているのです。
主な職種として挙げられるのが、
- 営業
- 企画
- マーケティング
- コンテンツ制作
- 事務
- 宣伝・販売
などです。
さらに、業務にIT技術が欠かせない現代では、これらの様々な業務をシステムによって支えるエンジニアの存在があるでしょう。
エンタメDXとは?
エンタメ業界では、デジタル技術の活用により業務の効率化や顧客満足度の向上、新たなビジネスチャンスの獲得を目指すエンタメDXの取り組みが進められています。
単純な業務効率化のための業務システムの導入などはもちろんですが、エンタメ業界では技術の活用は、新たなコンテンツを提供し、ユーザーの体験価値を向上するためにも大きく役立っているでしょう。
エンタメ業界でのDXの重要性と課題
エンタメ業界では、インターネットや端末の普及などといった時代の変化により、ユーザーの消費行動に変化が起きています。
デジタルコンテンツのニーズが非常に高まっており、また、新型コロナウイルス流行時のオンライン形式の普及やキャッシュレス決済の積極的な導入などといった技術も、ユーザーの利便性にも効率的な業務のためにも継続的に役立っているでしょう。
急速に進むエンタメDXですが、その推進には、ITスキルを持つ人材の不足や顧客情報などを守るためのセキュリティの問題など、様々な課題もあります。
著作権などの法規制自体も技術進化への対応が追い付いていないケースもあり、今後さらに制度が整っていくことで、よりエンタメDXは広がりを見せることが予測できるでしょう。
エンタメ業界でのDX事例

それでは、エンタメ業界ではどのような技術の活用が行われているのでしょうか。
実際のDXの事例をいくつかご紹介します。
◯AIを用いた顧客の分析
AIを用いたデータ分析によりユーザーの行動や思考を分析することで、ユーザーごとにパーソナライズされたおすすめコンテンツなどの提供が可能になり、顧客満足度の向上を目指すことができます。
AIでの行動予測を行い、ユーザーのニーズを知ることができるでしょう。
◯AIによるコンテンツ制作
AIは、コンテンツの制作段階でも活用されています。
例えばCGでのキャラクターの自動アニメーション化、シナリオの自動生成など、上手く活用することでコンテンツ制作を効率的に行うことができるようになります。
◯VR/ARによる没入型コンテンツの開発
VR/AR技術を活用することで、より臨場感のある新たなエンタメを提供することができるでしょう。
ゲーム分野などではもちろんですが、例えば音楽分野でも自宅にいてもパフォーマンスを体感できるVRライブなど、技術はあらゆる分野のコンテンツに役立てられます。
エンタメ業界で活躍できるエンジニアとは?
様々なデジタル技術の活用のために、欠かせないのがIT技術を専門的に持つエンジニアの存在です。
エンタメ業界でも、様々なエンジニア職種が活躍できるでしょう。
Webエンジニア
まずは、WebアプリケーションやWebサイトの開発に携わるWebエンジニアです。
各企業でもWebサイトでの情報発信などが重要になっていますが、エンタメ業界でもWeb上での情報発信、またWebアプリなどインターネット上でのコンテンツ提供が積極的に行われているでしょう。
Webエンジニアについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧下さい。
参考リンク https://www.engineer-route.com/column/9598/
ゲームエンジニア
エンタメ分野のひとつであるゲーム分野の開発に直接的に携わるのが、ゲームの設計・開発を行うゲームエンジニアです。
必要となるスキルはスマホのアプリゲームなのかコンシューマーゲームなのかなど開発するゲームの種類によっても多少異なりますが、多くのゲーム開発でC++・C#といったプログラミング言語が用いられますので、これらは身に着けておいた方が良いですね。
VR/ARエンジニア
VR/ARエンジニアは、その名の通りVR/ARコンテンツの制作に携わるエンジニアです。
DXの事例として挙げたようなVR/AR技術を活用したコンテンツの制作には、VR/ARエンジニアの力が必要になりますね。
VR/ARエンジニアの中にはコンテンツの制作だけでなく、サーバー側の処理を担うバックエンドエンジニアの存在もあるでしょう。
VR/ARの詳しい違いについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧下さい。
参考リンク https://www.engineer-route.com/column/7736/
AIエンジニア

AIエンジニアは、AI・機械学習分野の技術を活用したシステムの開発などを担うエンジニアです。
マーケティングや企画などにAIを活用したデータ分析が必要とされるシーンも多く、ビッグデータやデータ分析のスキル・知識も求められるでしょう。
また、AI分野などは進歩の早いIT業界の中でも特に日々発展していく先端分野であるため、新たな技術へのアンテナをしっかりと張り、学習を続ける意欲も必要になります。
AIエンジニアについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧下さい。
参考リンク https://www.engineer-route.com/column/10407/
まとめ
今回の記事では、エンタメ業界のDXとDXに欠かせない存在であるエンジニアについて、エンタメ業界で活躍できるエンジニア職種などを中心に詳しくご紹介しました。
単なる業務効率化や課題解決のためだけではなく、エンタメ業界ではユーザーに新たな体験を提供し続けるために、最新のIT技術への注目が集まっています。
エンタメ業界でも、エンジニアの需要は今後も高まっていくことが考えられるでしょう。
エンタメ業界でこのスキルを活かしたい、エンタメ業界に貢献してみたいというエンジニアの方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。