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スマートフォンやタブレットのセキュリティ対策とは?

皆さんはスマートフォンやタブレットのセキュリティ対策ってしっかりと行なっていますか?「ウィルス対策ソフトをインストールしている」とか「買ってきた時のそのまま」など、いろいろではないでしょうか。

よく言われますが、「スマートフォンやタブレットは小さなコンピュータ」です。コンピュータからの個人情報などの漏洩事件が後を絶たず問題になっている今、確実なセキュリティ対策が求められています。

今回は、こういったスマートフォンやタブレットについてどういったセキュリティ対策をすべきなのかということについてお話しします。

スマートフォンのセキュリティ対策って必要?

皆さんの中には、素朴な疑問をお持ちの方もいるかもしれませんね。それは「そもそもスマートフォンってセキュリティ対策が必要なのか?」というものです。また、なかには「Androidはセキュリティ対策が必要とは聞くが、iPhoneは不要」と聞いたことがある方もいるかもしれません。これは本当なのでしょうか。

まずは、この問題について考えてみましょう。結果的に言うと「セキュリティ対策はAndroid, iPhoneに限らず必要」です。では、なぜ必要なのでしょうか。それは以下のような理由からです。

  • 従来のガラケーとは違い、さまざまなアプリをインストールして使う「小さなパソコン」であること
  • 重要なデータが入っているケースも多いこと
  • スマートフォンを対象にしたウィルスなどが多く出回っていること

このようにスマートフォンやタブレットは、パソコンと同じようにウィルスなどに感染するという意味で、セキュリティ対策をしないまま利用することは非常にリスクが高いものなのです。また、それに加えて、持ち運んで利用することから、紛失や盗難に遭うリスクも高くなるとともに、従来のガラケーと比較して非常に多くの重要なデータが入っているケースが多い傾向があり、情報の漏えいにつながる可能性が高くなっています。こういったリスクに対して適切に備えることが必要なのです。

具体的なセキュリティ事故事例

スマートフォンやタブレットを攻撃対象にしたウィルスが多く出回っていると紹介しましたが、具体的にどういった事例があるのでしょうか。

事例1:ウィルス事例①

2015年9月、複数のiPhoneアプリが「XcodeGhost」と呼ばれる悪意のあるプログラムコードに感染し、ウィルスとなって、外部サーバーに情報を送信していた。これによって、外部への情報漏洩のリスクが発生していた。

事例2:ウィルス事例②

2017年7月に発見されたAndroidをターゲットとしたウィルス「CopyCat」は、感染した端末のroot権限を奪い、外部から自由にリモートコントロールができるようにしてしまうというもの。世界中で1400万台の端末に感染したと言われている。

事例3:情報漏洩

2013年に発生した事例として、スマホアプリで約3700万人もの個人情報が不正に抜き取られた事例がある。この事例では、「ウィルス対策」などとうたった偽アプリを81万人がダウンロードし、その結果、情報が抜き取られたというものである。

このようにスマートフォンやタブレットがウィルスなどの脅威に感染することで、さまざまな被害が発生するケースがあります。こういった被害に遭わないためにも確実なセキュリティ対策が必要となります。

どういう対策をすれば良い?

スマートフォンやタブレットがウィルスに感染したり、外部からの不正アクセスなどの被害にあわないようにしたりするためにはどうすれば良いのでしょうか。

スマートフォンのセキュリティ対策は、端的にいうとパソコンのセキュリティ対策と重なる部分が多くなります。

  • セキュリティパッチ等を適用し、常にOSやアプリを最新の状態にする。
  • セキュリティ対策ソフトウェア(アプリ)を導入する。
  • 怪しいソフトウェア(アプリ)はインストールしない。
  • 怪しいWebサイトを閲覧しない。

当然ですが、パソコンと同じようにセキュリティパッチやアップデートプログラムを適用して、最新の状態にしておく必要があります。こうしたプログラムは脆弱性などの問題を解決する目的もあり、必ず適用するようにしましょう。また、ウィルス対策アプリなどは必ず導入しておきましょう。問題発生を防止するのに大きな効果があります。そして、先の事例にも書きかましたが、アプリには怪しいものもあります。こういったものはウィルスを含んでいる場合もありますので、必ずApp StoreやGoogle Playといった信頼できる場所からダウンロードしたものをインストールしましょう。最後に、パソコンでも言えることですが、信頼できない怪しいWebサイトはどんな危険があるかわかりません。閲覧は控えましょう。

これらの対策をしっかりと行うことで、スマートフォンやタブレットに対するリスクを限りなく低減できることは間違いありません。

セキュリティ対策アプリの紹介

先ほどの章で、スマートフォンやタブレットにセキュリティ対策アプリを導入することが重要であると説明しました。そこで最後に、スマートフォンやタブレットでセキュリティ対策をする際におすすめのアプリをいくつか紹介しておきます。

ノートンモバイルセキュリティ

大手セキュリティベンダーでパソコン用のセキュリティ対策ソフトウェアであるノートンシリーズをリリースしているシマンテック社の製品である。

長所

  • 不正なアプリを検出しブロックできる。
  • フィッシング詐欺等の対策機能がある。
  • 24時間のサポート体制が整っている。

短所

  • 1年間で2800円という費用が発生する。

ウィルスバスターモバイル

大手セキュリティベンダーでパソコン用のセキュリティ対策ソフトウェアであるウィルスバスターをリリースしているトレンドマイクロ社の製品である。

長所

  • Webサイトのスキャンなどや脅威対策機能も充実している。
  • Android版には不正アプリのブロック機能がある。
  • FacebookやTwitterなどのSNSのプライバシー設定機能を持っている。
  • データバックアップ機能を持っている。

短所

  • 値段が多少高価になる(ダウンロード1年版¥3,065、2年版¥5,637)

マカフィー・モバイル・セキュリティ

大手セキュリティベンダーでパソコン用のセキュリティ対策ソフトウェアであるマカフィーシリーズをリリースしているマカフィー社の製品である。

長所

  • 紛失、盗難時のデータ保護などの機能が充実している。
  • ウィルス対策や不正アプリのブロック機能がある。
  • データのバックアップ機能がある。
  • SNSのセキュリティ対策機能がある。

短所

  • 値段が多少高価になる(ダウンロード1年版¥3,065)

スマートフォンやタブレットのセキュリティ対策を行うには、こういったアプリを導入することが不可欠であり、大きな効果を得られる方法であると言えます。

まとめ

スマートフォンやタブレットのセキュリティって、何をどこまで行うべきなのでしょうか。今回は、ともすれば見落としがちなこの問題について取り上げました。

簡単にいうと「スマートフォンはパソコンと同じで、適切なセキュリティ対策が必要」です。今回紹介した通り、スマートフォンはパソコンなどと同じようにウィルスに感染するリスクがあったり、情報が漏洩してしまう恐れがあったりするなど、従来のガラケーとは比較にならないほどリスクを秘めています。

そこで、有効になるのが以下のような対策です。

  • セキュリティパッチ等を適用し、常にOSやアプリを最新の状態にする。
  • セキュリティ対策ソフトウェア(アプリ)を導入する。
  • 怪しいソフトウェア(アプリ)はインストールしない。
  • 怪しいWebサイトを閲覧しない。

スマートフォンやタブレットを安全に利用するためには、こういった対策をしっかりと行うことが大切です。今回は、いくつかセキュリティ対策アプリも紹介しましたので、併せて参考にしてみることをおすすめします。

参考:
1400万台に感染したAndroidマルウェア「CopyCat」、端末をroot化して広告詐欺(IT media)
スマホアプリで3700万人の個人情報抜き取り なぜ大規模流出?(ハフィントンポスト)