不動産テックとは?不動産業界で求められるエンジニア職種について解説!

エンジニアとして様々な業界で活躍しているという方の中には、「不動産テック」という言葉を耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。
あらゆる業界でデジタル化やテクノロジーの活用が進む中で、不動産業界も例外ではなく、IT技術が活用され、業務に変化をもたらしています。
今回はそんな不動産テックと不動産業界でのエンジニアの活躍について、どのようなエンジニアが活躍できるかも合わせてご紹介していきます。
目次
不動産業界とは?

不動産業界とは、土地や住宅・ビルなど様々な建物の建設や賃貸・管理などに携わる業界のことを指します。
大きく分けて、「設計」「建設」「販売・賃貸」「管理」といったビジネスに分けることができ、以下のような多様な業種が関わっています。
- デベロッパー(ビルやマンションなど、幅広く不動産の開発を行う業者)
- ハウスメーカー
- ゼネコン(デベロッパーなどから大規模な建築物の施工・管理一式を請け負う総合建設会社)
- 不動産仲介事業者
- 不動産管理会社
- 不動産投資・運用会社
不動産テックとは
そんな不動産業界で近年注目されているのが、「不動産テック」です。
不動産テックとは「不動産」と「テクノロジー」を合わせた造語で、様々なITツールやインターネットなど、テクノロジーを活用することで、不動産業界の業務での新たな仕組みやユーザー取引の変化を目指すという取り組みのことを指します。
新型コロナウイルスの流行により不動産業界でもオンラインでの営業などが進んだこともあり、さらに市場の成長が加速しており、例えばVR・ARを活用した内見システムやAIを活用した価格査定ツール、管理・仲介などの業務支援ツールなど、すでに様々なサービスが広がっています。
不動産テックはユーザーの利便性向上はもちろん業務効率化にも貢献しており、働き方改革にもつながっていくでしょう。
不動産業界で活躍できるエンジニア職種
不動産テックなど、IT技術を業務に普及・活用していくには、エンジニアの存在が必要不可欠です。
不動産業界でも様々なエンジニア職種の活躍が見込まれますが、不動産業界で活躍が期待される主なエンジニア職種が、以下のようなものです。
社内SE
まずは、社内SEです。
社内SEとは、システムに携わるSEの中でも、企業に属し、社内のシステムに関する業務を全般的に担う職種のことを指します。
不動産業界でも、自社内で使用する業務支援システムなどの開発・導入や運用において、社内SEの存在は欠かせないでしょう。
社内SEは、システム関連業務だけでなく、社員からの問い合わせ対応やトラブル対応など、ヘルプデスク業務まで幅広く行うことも特徴です。
その分、IT知識も幅広く求められるでしょう。
社内SEについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧下さい。
(内部リンク:https://www.engineer-route.com/column/17610/)
AI・データエンジニア

AI・データエンジニアとは、その名の通り先端分野であるAIを活用したシステム開発や、ビッグデータなどデータの分析・活用のための基盤づくりや運用を行うエンジニア職種です。
前述したように、不動産業界ではAIやデータを活用した需要予測・資産価値の査定などが広がっており、今後もさらに重要な役割を果たしていくことが考えられます。
より精度の高い市場予測など、データやAIを効果的に活用するにはエンジニアの力が必要不可欠であり、不動産業界でも高い需要があるでしょう。
AIエンジニアについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧下さい。
(内部リンク:https://www.engineer-route.com/column/10407/)
アプリケーションエンジニア
物件探しアプリや入居者・オーナー向けのアプリ、業務改善のための顧客・不動産管理アプリなど、スマートフォンやタブレットの普及によって業務でも活用される様々なアプリケーションは、不動産業界でも大きな役割を担っています。
そんな様々なアプリケーションの開発を担うアプリケーションエンジニアは、不動産業界でも活躍できるでしょう。
アプリケーションエンジニアについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧下さい。
(内部リンク:https://www.engineer-route.com/column/14115/)
不動産業界で求められるエンジニア人材
不動産テックの広がりによって、さらに高い需要が期待できる不動産業界でのエンジニア。
しかし、もちろん不動産業界で活躍するには様々なスキルが必要になります。
不動産業界で特に求められるエンジニア人材としては、次の特徴が挙げられるでしょう。
- IT知識がある
- 業界知識がある
- コミュニケーションスキルがある
それぞれ、求められるスキルを詳しく見ていきましょう。
IT知識がある
まず、当然ですがIT知識は欠かせません。
システムやアプリケーションの開発に必要なプログラミング言語など、細かな必要スキルは分野によっても異なりますが、エンジニアとして不動産業界に携わるには、IT知識や実務的な経験は欠かせないでしょう。
特に需要が高いのは、AI・ビッグデータやVR・AR、ブロックチェーン技術など、先端分野と呼ばれる新たな技術に関する知識と、これらの最新情報を常にチェックし、身に着けていける学習意欲です。
先端技術は今後の需要も期待できるほか、まだ高い知識を持つエンジニアの数が少ないこともあり、エンジニアとして重宝されるでしょう。
業界知識がある
不動産業界でクライアントや企業の求めるシステムを開発するためには、業界の知識もしっかりあると良いでしょう。
不動産の取引や管理、開発など、不動産業界の一連の業務に関する知識・理解があると、クライアントとのコミュニケーションもよりスムーズになる他、より適切なシステムの企画・開発に貢献できます。
コミュニケーションスキルがある

どのような業界に携わるエンジニアでも欠かせないスキルとして挙げられるのが、コミュニケーションスキルです。
チームでの開発になれば、プロジェクトをスムーズに進められるよう、チーム内でコミュニケーションを取りあうことはもちろん重要ですし、システムの企画・設計などの段階では、クライアントのニーズを聞き出せるヒアリングのスキルも必要です。
クライアントとなる不動産企業などの担当者がIT知識が少ない人であることも十分に考えられるため、そういった人たちにも分かりやすく説明できる話す力も求められるでしょう。
まとめ
今回の記事では、不動産業界で進む不動産テックの概要とともに、不動産業界で活躍できるエンジニアと不動産業界のエンジニアに求められるスキルをご紹介しました。
不動産業界でも様々なITテクノロジーが活用されており、エンジニアは今後も不動産テックに欠かせない存在として、高い需要があるでしょう。
不動産業界に興味があるというエンジニアの方は、業界知識も学びつつ、不動産業界への参入を目指してみてはいかがでしょうか?









