美容業界で必要とされるエンジニアとは?美容業界のDX事情も解説

美に関する様々な商品・サービスを取り扱う美容業界。
エンジニアとして活躍している方の中にも、美容が好き・美容業界で働いてみたいという方はいるのではないでしょうか。
近年では美容業界でもDXが進められ、ITスキルを活かしてエンジニアとして活躍することも不可能ではありません。
そこで今回は、美容業界で必要とされるエンジニアについて、美容業界のDX事情とともにご紹介します。
目次
美容業界とは?

美容業界とは、その名の通り美容に関する様々な商品・サービスにの提供に携わる業界です。
代表的なものとしては、
- 美容室
- ネイル・まつげサロン
- エステ・リラクゼーションサロン
- 化粧品販売メーカー
などが美容業界に属する職種として挙げられます。
近年では女性だけでなく、メンズ向けのエステや男性用化粧品など男性向けの美容サービスも増加しており、市場がさらに広がっているでしょう。
美容業界でエンジニアなどのIT人材が必要とされる理由
あらゆる業界でDX推進などによりIT技術の導入などが重視されている近年では、美容業界でもIT技術を取り入れるため、エンジニアなどのIT知識を持つ人材の需要が高まっています。
その具体的な理由としては、
- 業務効率化を目指すため
- 顧客体験の質をより高めるため
- デジタルマーケティングを強化するため
などが挙げられます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
業務効率化
まずは、DXの大きな目的のひとつである業務効率化や業務改善です。
少子高齢化などにより労働人口が減少している中で、美容業界でも人手不足が問題となっていることが多くあります。
実際のサービスだけでなく顧客データの管理、在庫管理などの事務的な作業やデータの管理なども行わなければならないため、その業務負担改善のためにIT技術の導入が期待されています。
その運用のためには、知識を持つ人材が求められるでしょう。
顧客体験向上
オンラインでの予約システムやAIを活用したサービスなど、IT技術を活用することは従業員の負担軽減だけでなく、顧客体験の向上や新たな体験の創出にも役立っています。
ユーザーごとにパーソナライズされたサービスを提供し満足度を高めるために、顧客データの分析が可能な人材は重宝されるでしょう。
デジタルマーケティング強化
ユーザーが美容に関する情報収集や店舗探しを行うのも、インターネット上が主流となっています。
できるだけ多くのユーザーをリーチするためにも、デジタルマーケティングは欠かせないでしょう。
システム導入のためのエンジニアはもちろんですが、Webアナリストやマーケティングエンジニアのような、IT技術を活かしたマーケティング職も高い需要があります。
キャリアパスのひとつとして意識しておくのも良いかもしれませんね。
美容業界のDX事情
美容業界では、実際にDXが進められ、技術導入により業務改善がなされている例もあります。
例として、いくつかの導入事例をご紹介します。
◯カルテやアンケートなどの電子化
まずは、これまで紙で保管されていた顧客のカルテや紙ベースで実施されていたアンケートの電子化です。
紙媒体での保管・実施にはコストもかかる上、情報を紛失してしまうリスクもあるでしょう。
電子化することでデータの劣化も防ぐことができ、またPOSシステムなどその他のツールとの連携でより効率的に業務を行うことができるでしょう。
◯オンラインカウンセリングの実現
化粧品メーカーなどで導入されているのが、スマートフォンを利用してコンサルタントに相談ができたり、スマートフォンのカメラを活用して肌の分析を行ったりといったことが可能なオンラインカウンセリングです。
顧客はこれにより気軽にカウンセリングや購買体験を行うことができるようになったほか、企業側もデータ管理や分析がしやすくなるというメリットがあります。
美容業界で必要とされるエンジニアとは?
このように様々な技術が活用されIT人材が求められる美容業界では、エンジニアの需要も高くあります。
特に美容業界で活躍できるエンジニア職種としては、次のようなものがあります。
ECサイトエンジニア
まずは、化粧品メーカーなど、美容業界のECサイトに携わり販売の支援を行うエンジニアです。
ECサイトの開発・運営が主な業務となり、もちろんサイトのユーザーが目にする部分の設計構築を行うフロントエンドの開発も需要がありますが、特にECサイトの内部処理を担う、サーバーサイドエンジニアの需要が高くあるでしょう。
Webエンジニア
デジタルマーケティングの強化などに需要があるのが、Webエンジニアです。
企業のWebサイト運営や、Webアプリケーションによるメディア運営によって、ユーザーの情報収集をサポートする環境を用意することが重要になりますね。
美容業界ではIT知識を持つ人材の不足も課題となっており、メディア開発だけでなく、その後の情報発信や運営などを担うこともあるでしょう。
Webエンジニアについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧下さい。
参考リンク https://www.engineer-route.com/column/9598/
システムエンジニア
カルテなどの電子化やPOSシステムの導入、また様々な業界で用いられている勤怠管理や給与管理などの業務システムなど、あらゆるシステムの開発・導入は、システムエンジニアが担っています。
導入後のサポートや運用も含め、高い需要があるでしょう。
未経験から美容業界でエンジニアとして活躍するには?

美容業界で働く中で、IT技術に興味を持ったという方も中にはいるでしょう。
例えば、未経験から美容業界でエンジニアとして活躍することは可能なのでしょうか。
結果から言えば、未経験からのエンジニア転職は不可能というわけではありません。
すでに美容業界の業界知識があることはもちろんプラスに働きますし、必要なスキルをしっかりと身に着けることで、エンジニアとして活躍することも夢ではないでしょう。
スキルを身に着ける方法としては書籍などを活用して独学で行うというのもありますが、未経験の方にはプログラミングスクールの利用がおすすめです。
プログラミングスクールはもちろんコストはかかりますが、基礎からしっかりと学ぶことができる上、先生に質問しながら丁寧に教えてもらうことができます。
分からないことも自分で解決しなければならないことは独学を挫折してしまう大きな原因になることがありますので、やはりスクールで効率的に学ぶのがおすすめですね。
まとめ
今回の記事では、美容業界のDXとともに、美容業界で活躍できるエンジニア職種について詳しくご紹介しました。
美容業界では業務効率化や顧客獲得、顧客満足度の向上のために様々なIT技術の導入がなされており、それに伴ってIT人材の需要も高まりを見せています。
美容業界にITスキルを活かして貢献したい、美容業界に興味があるという方は、転職の候補として考えてみてはいかがでしょうか?