通信業界で活躍できるエンジニア職種とは?向いている人の特徴も

今や欠かせないものとなっている電話・インターネットなどの通信サービスを支える通信業界。
5Gなど最新の技術も続々と登場・普及しており、将来性の高い業界でもある通信業界ですが、果たしてそんな通信業界でも、エンジニアは活躍することができるのでしょうか。
今回は通信業界で特に活躍できるのがどんなエンジニア職種かを、業界に向いている人の特徴などとともにご紹介していきます。
通信業界に興味がある、転職を視野に入れている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
通信業界とは?

通信業界とは、その名の通り電波や通信に関するサービスを運営している業界です。
電波・回線を通じてインターネットや電話などの情報通信サービスを提供することを主な業務としている業界で、インターネットサービスの使用に欠かせない通信インフラの整備を担っています。
通信業界の種類
通信業界が提供する通信インフラは、主に以下の3つの種類に分けることができます。
| 固定通信 | 電柱・電線などを通して通信が行われる、固定電話やパソコンなどに用いられる通信サービス |
| 移動通信 | スマートフォンやタブレットなど、移動しながらでも使用できるモバイルに関する通信サービス。 |
| ISP(インターネットサービスプロバイダー) | 契約しているユーザーがインターネットを使用できるように、通信拠点からの接続サービスを提供する事業者 |
近年注目される通信サービスである「5G」は、移動通信サービスに含まれますね。
通信業界で活躍できるエンジニア
通信業界では、通信環境を顧客に提供することなどを目的とした、様々なエンジニア職種が活躍しています。
通信業界で活躍できる主なエンジニア職としては、以下のようなものが挙げられます。
- ネットワークエンジニア
- システムエンジニア
- セールスエンジニア
- AIなどの研究・開発部門
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ネットワークエンジニア
まずは、通信網、ネットワークの設計や管理を担うネットワークエンジニアです。
クライアントの要望に合わせ、通信速度・費用などを加味しながら機器選定を行い、適切なネットワークの設計・構築を行います。
構築後には、顧客への説明はもちろん、トラブル時の保守対応などを行うのも重要な仕事のひとつですね。
ネットワークエンジニアについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧下さい。
(内部リンク:https://www.engineer-route.com/column/921/)
セキュリティエンジニア
安全なネットワークの提供には、セキュリティエンジニアの存在も欠かせないでしょう。
セキュリティエンジニアは、通信インフラへのセキュリティ対策をはじめ、情報セキュリティに関する業務を専門とするエンジニア職種です。
巧妙化するサイバー攻撃に対抗できる通信網を提供するため、専門的なセキュリティの設計・運用を行います。
セキュリティエンジニアについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧下さい。
(内部リンク:https://www.engineer-route.com/column/5598/)
AIなどの研究・開発部門

通信業界では、更なる通信技術の発展のため、研究開発が行われています。
例えば5Gに次ぐ次世代の通信技術6Gや、近年注目される最新技術であるAI(人工知能)を活用したサービスなどが研究されているでしょう。
そんな研究・開発部門でも、例えばAI関連システムの開発を担うAIエンジニアなど、エンジニア職が活躍できますね。
AIエンジニアについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧下さい。
(内部リンク:https://www.engineer-route.com/column/10407/)
通信業界に向いている人の特徴
ご紹介したように通信業界でも様々なエンジニアが活躍できますが、業界によって特色は異なり、技術的スキルだけでなく、ヒューマンスキルや性質の面でも、向き不向きや求められるものがあるでしょう。
次のような特徴を持つ人は、通信業界に向いているかもしれません。
自ら新しい技術を学べる人
まず、新しいことを学ぶのが好き・最新技術に興味があるなど、新たな技術を自ら学べる人です。
すでに6Gの開発が進められていることからも分かるように、通信業界の変化は激しく、新たな技術が続々と登場します。
常に新たなことを自ら学ぶことができる人であれば、そんな変化のスピードに着いていけるでしょう。
責任感がある
通信インフラは、今や生活に欠かせない重要な役割を担っています。
安定した運用が求められるため、その重要性を理解し、責任感を持って業務に臨める人や、業務によって社会の役に立ちたいと考えられる人は向いているでしょう。
コミュニケーション能力がある
技術的スキルだけでなく、コミュニケーションスキルを備えている人も、通信業界には向いています。
特に重要なのが、エンジニアでなく、IT知識の少ない人にも技術的な内容が理解できるように説明する能力ですね。
通信インフラはあらゆる業界で必要になるもののため、トラブルなどの対応時にクライアントに説明を行う場合、例えば他業種の経営陣など、相手はIT知識が豊富な人ばかりとは限りません。
そういった場合に、分かりやすく説明できるだけのコミュニケーションスキルが求められるでしょう。
通信業界におすすめの資格

通信業界でより活躍するエンジニアになりたいという方におすすめなのが、資格の取得です。
他業界からの転職の際にも、スキルを対外的に証明できる資格は役立つでしょう。
通信業界への転職を目指す方におすすめの資格としては、次のようなものがあります。
◯基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が認定する国家資格のひとつで、「IT人材の登竜門」とも呼ばれる資格です。
IT全般の基礎的な知識・スキルが問われるもののため、こちらを取得していれば、基礎的なIT知識が証明できるでしょう。
より高い知識を証明したい方、経験豊富な方は、ひとつ上のレベルとされる「応用情報技術者」の取得を目指してみるのもおすすめですね。
◯ネットワークスペシャリスト
こちらもIPAが認定する国家資格で、要件定義から運用保守まで、ネットワークに携わる高度なスキルを問われる資格です。
難易度が高い資格とされており、取得できれば、ネットワークエンジニアとしての高い技術力をアピールできるでしょう。
まとめ
今回の記事では、通信インフラに携わる通信業界で活躍できるエンジニア職種について、業界に向いている人の特徴やおすすめの関連資格とともに詳しくご紹介してきました。
通信業界は現代の生活に欠かせないインフラを支えており、注目される5G・6Gをはじめ、更なる技術の発展も見込まれる将来性の高い業界です。
エンジニアの需要も高くありますので、本記事を参考に、通信業界に向いている特徴を持っていると感じた方、生活と密接に関わる業務で社会に貢献できることに魅力を感じた方などは、ぜひ転職を目指してみてはいかがでしょうか。









