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パラレルワークとは?副業との違いや新たな働き方のメリットを徹底解説!

リモートワークの普及や資金形成への不安などから、働き方が多様化する現代。

そんな中で、「パラレルワーク」と呼ばれる働き方が注目を集めていることはご存じでしょうか。

並行して複数の仕事を行うパラレルワークは、副業ともまた異なる新たな働き方です。

今回はそんなパラレルワークについて、そのメリットや注意点をご紹介していきます。

ITエンジニアもパラレルワークにはおすすめの職種とされているため、エンジニアとして働く方・エンジニア業務に興味がある方もぜひ参考にしてみてくださいね。

パラレルワークとは?

パラレルワークとは、その名の通り複数の仕事を同時に行う働き方のことを指しています。

「平行・並列」を意味する「parallel」から名づけられており、ひとつの会社・ビジネスに依存しない働き方を意味しますが、必ずしも金銭目的のビジネスだけを指すわけではなく、パラレルワークには例えばボランティア活動や研究、創作活動なども含まれます。

副業との違い

複数の仕事を行うことからパラレルワークと混同されやすい「副業」ですが、これら2つには明確に違いがあります。

副業は軸となる本業があり、その収入を補う意味で本業の他に仕事を持つことを指しており、メインの仕事とサブの仕事といったようにはっきりと区分されます。

対してパラレルワークはどれがメイン、サブといった意識ではなく、「仕事を複数持つ」といった意識であるため、必ずしも主な収入源となっている仕事がメインとなるわけではなく、パラレルワークを行うことそのものが収入アップを目的としていない場合もあるでしょう。

パラレルワークが注目される背景

近年では、リモートワークの普及やワークライフバランスを重視する考え方が広がったことから働き方の多様化が見られており、パラレルワークもそんな流れの中で登場した新たな働き方のひとつです。

また、企業の平均寿命の短命化や終身雇用制度の見直しといった社会環境もあり、終身雇用を前提とした考え方は従業員にとってもメリットが少なくなっている上、将来の見通しも見えにくく、収入や資産への不安が大きくなっていることもパラレルワークが増加している背景と言えるでしょう。

これまで以上に人生設計について意識する人が増加しており、その結果パラレルワークを選択する人も増えているということですね。

パラレルワークのメリット

パラレルワークを行うことには、次のような様々なメリットが存在します。

  • 人脈を得られる
  • スキルや経験を得られる
  • リスクを軽減できる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

人脈を得られる

まずは、幅広い人脈を得られるということです。

1つの企業で働いていると出会う人の数や幅も限られますが、複数の仕事を行うことで、その分多くの人と出会えるチャンスを得られます

新たな人脈からさらにビジネスにつながることもあり、人脈を得られることは大きなメリットと言えるでしょう。

スキルや経験を得られる

パラレルワークでは転職することなく複数の仕事に携わることができます。

新たなスキルや経験を身に着けることができ、その後のステップアップにも役立てられるでしょう。

ある仕事で得たスキルが別の仕事でも結果的に役立った、ということも多くあります。

リスクを軽減できる

パラレルワークの最大のメリットとも言えるのが、複数の収入減を確保することができるため、失業や転職のリスクを軽減できるということです。

万が一所属する企業が倒産したなどのトラブルがあっても、別の仕事から収入を得られるため収入がゼロになってしまうことを防げるでしょう。

パラレルワークを行う注意点

パラレルワークにはご紹介したように様々なメリットがありますが、実際にパラレルワークを始める際には、注意しなければならないことも多くあります。

就業規則はしっかり確認する

まず、パラレルワークを始める前に所属する企業の就業規則はしっかり確認しておきましょう。

会社によっては副業・兼業を禁止されていたり、その内容に制限がある場合があります

規則に違反してしまうと最悪の場合解雇などの罰則が課されてしまうこともありますので注意しましょう。

各仕事に影響が出ないようにする

パラレルワークで重要になるのが、スケジュールの管理です。

複数の仕事を並行する場合自身でスケジュールを管理しなければなりませんが、適切にスケジュール管理が行えなかったり、自身が請け負える業務量を理解していなかったりすると、パフォーマンスが下がってしまう、業務に支障をきたしてしまうこともあり得ます。

スケジュールや自己の管理能力を身に着け、無理なくパラレルワークを行っていきましょう。

心身の健康に注意する

請け負える業務量を把握していない場合、業務に支障をきたしてしまうほかに起こり得るのが、心身に負荷がかかり体調を崩してしまうということです。

仕事を抱え込みすぎてしまうことがないよう、ワークライフバランスを意識して業務量は調整するようにしましょう

エンジニアはパラレルワークにおすすめ!

複数の仕事を同時に行う場合、例えばリモートワークが可能であるかどうか、週何日まで稼働すればよいかなど、無理なく並行して行えるであろう仕事には条件があります。

パラレルワークにおすすめな職種はいくつかありますが、システムエンジニアなどのエンジニア職種もそのひとつです。

DXの推進などIT技術の発展もあり、エンジニアなどのIT関連人材は人材不足が問題となっていると言われています。

需要が高いこと、また、業務の性質上リモートワークが可能なことも多いことから、エンジニアはパラレルワークがしやすい職種であると言えるでしょう。

パラレルワークに向いている人の特徴

パラレルワークには、次のような特徴を持つ人が向いていると言われています。

・自己管理・スケジュール管理ができる人
・マルチタスクが得意な人
・意欲的にスキルの学習に取り組むことができる人
・コミュニケーション能力がある人

まず、パラレルワークをこなしていくのに最も重要なのは、スケジュールをしっかりと管理し、業務の優先順位を適切に判断して効率よく行えることです。

また、複数の仕事でそれぞれ異なるスキルを求められることになるため、意欲的に学習に取り組めることも大切ですね。

さらに、どの業務でも必要になるコミュニケーション能力も、パラレルワークではより多くの人と関わりながら業務を進めていくことになるため欠かせない能力のひとつです。

1人で作業をすることが多い職種であっても、まったくコミュニケーションを取らずに業務を進められることは少ないでしょう。

1人でも集中して作業を行えることと、しっかりとコミュニケーションを取り情報を交換すること、両方の能力が求められるということです。

まとめ

今回の記事では、新たな働き方のひとつであるパラレルワークについて、その概要やメリット、注意点、また向いている人の特徴など詳しく解説してきました。

パラレルワークには収入的なリスクの軽減やスキルアップなど様々なメリットがあり、働き方に不安や悩みのある方は、視野に入れてみるのもおすすめです。

特におすすめの職種であるエンジニアとしてのスキルを持つ方は、パラレルワークに挑戦してみてはいかがでしょうか。