教育業界でもエンジニアは活躍できる?教育DXの重要性や必要スキルも解説!

教育機関など、教育に関する様々なサービスを提供する教育業界。
様々な企業で進められており、ビジネスシーンでよく耳にする「DX」は、そんな教育業界でも導入が進められ、業務効率化はもちろん、技術革新に対応できる人材を目指した教育という面でも、注目を集めています。
そんな教育DXに欠かせないのが、導入するシステムの開発や運用などを行うエンジニアの存在です。
今回は教育DXのメリットとともに、教育業界で活躍できるエンジニア職種の役割や求められるスキルについてご紹介します。
目次
教育業界とは?
教育業界とは、冒頭でもご紹介したように教育に携わる機関や、教育に関する様々なサービスを提供している企業などを含む業界です。
幼稚園から小・中学校、高校、大学といった教育機関や、学習塾、予備校といった子ども向けの学習支援サービス、また語学スクールや資格スクールなどといった大人向けの学習支援サービスなど、様々な学びに関連する機関・企業が属しています。
教育業界でDXが求められる背景
あらゆる企業・業界において推進されているDX化は、教育業界でも広がっています。
教育の現場では人手不足や労働環境の厳しさが課題となっており、改善のために教育DXによる業務効率化が求められますが、特に学校機関では一般の企業などと比較するとデジタル化が進んでいない傾向にあります。
また、今後さらにIT人材の需要が高まることや、IT技術の広がりにより高度なIT知識やリテラシーを持つ人材が求められることから、そういった人材を早くから育成するためにも、従来のアナログな環境ではなく、新世代にふさわしい教育環境が求められるでしょう。
教育DXによるメリット
教育DXは、教育機関はもちろん生徒・保護者にとっても大きなメリットがあります。
それぞれの立場から考えられるメリットをご紹介します。
生徒・保護者が得られるメリット
まず、生徒や保護者にとってのメリットとして挙げられるのが、以下のような点です。
・1人1人に合わせた教育が受けられる ・場所・時間に縛られない柔軟な学び方が可能になる ・ITスキルを意識した早期教育が受けられる |
教育DXの大きなメリットとして挙げられるのが、教育データを活用できるということです。
個人の学習記録や試験結果などをデータ化・分析することで、得意不得意や習熟度などが可視化でき、これらを基にすることで個々の特性に合わせて最適化された教育を受けられるようになります。
また、コロナウイルスの流行などにより急速に広がったオンライン授業は、感染症流行時のような緊急時はもちろん、病気などで外出が難しい場合なども、場所や時間にとらわれず柔軟に学習が可能になるでしょう。
教育機関が得られるメリット
続いて、教育機関が得られるメリットとしては次のようなものがあります。
・事務作業の効率化・負担軽減 ・教育データの活用による指導の質向上 |
教育データが活用できることは、生徒側だけでなく、教育機関側としてもメリットと言えるでしょう。
それぞれの理解度を把握でき、多様な生徒ひとりひとりに合わせた教育の充実のために役立てることができます。
また、教育機関側の大きなメリットと言えるのが、事務作業の負担軽減です。
教師など教育者の業務は、生徒への教育だけではありません。
生徒の出欠や評価の管理、書類作成、保護者対応など、様々な事務作業や雑務が発生します。
人手不足が叫ばれる中でこのような事務作業の負担は非常に大きくなっていますが、DXによりこれらの作業がシステム化・自動化されることにより、大幅な効率化が期待できるでしょう。
教育業界で活躍できるエンジニア職種
それでは、教育DXが進む中で、どのようなエンジニア職が教育機関での活躍が期待できるのでしょうか。
教育機関での需要の高いエンジニア職種をいくつかご紹介します。
システムエンジニア
まずは、業務システムなどの設計開発や導入、保守業務を担うシステムエンジニアです。
教育DXにおいて、成績や評価、出欠などを管理するシステムや生徒ひとりひとりの学習データを管理するシステムなど、様々な業務のシステム化が求められます。
そんな中で、このようなシステムの設計開発や運用が行えるシステムエンジニアの存在は、教育業界において欠かせないでしょう。
アプリケーションエンジニア
システムエンジニアとともに教育業界で重宝されるのが、アプリケーションエンジニアです。
教育業界では、デジタル教材を活用した授業など、授業運営のサポートに様々なモバイルアプリが活用されています。
そのため、アプリケーションエンジニア、特にモバイルアプリの開発経験があるエンジニアは高い需要があるでしょう。
アプリケーションエンジニアについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧下さい。
(内部リンク:https://www.engineer-route.com/column/14115/)
フリーランスでも活躍できる?
他の業界と比較してDX化が遅れていると言われる教育業界では、その推進のためにエンジニアは非常に重要なポジションです。
高い需要があることから、フリーランスエンジニアでも教育業界に関連する案件を獲得することが可能になるでしょう。
フリーランスエンジニアの場合でも、ご紹介したようなシステム開発・モバイルアプリ開発の需要が高いため、これらの経験やスキルを持っていると良いですね。
教育業界の経験は問わず、スキルや開発経験があれば参画できる案件も多いため、スキルがある方は案件を探してみても良いかもしれません。
教育業界のエンジニアに必要なスキル
教育業界でエンジニアとして活躍するためには、もちろん様々なスキルが必要になります。
まずは、技術的なスキルです。
教育業界のシステム開発では、次のようなプログラミング言語のスキルがあると良いでしょう。
Web開発スキル | HTML/CSS、JavaScript、Reactなどの言語 |
サーバーサイド開発スキル | Python、Ruby、PHPなどの言語 |
モバイルアプリの開発スキル | Swift、Kotlinなどの言語 |
また、技術的スキルの他にも、チームでの開発の際に欠かせないコミュニケーションスキルなどのヒューマンスキルも求められます。
より高収入を目指したいという場合には、設計などの上流工程を担える高いスキルや、システム開発のプロジェクトにおいてプロジェクトのマネジメントを行えるスキルなどを身に着けておきましょう。
必須ではありませんが、教育業界に携わった経験や業界知識などもあると、より重宝されますね。
まとめ
今回の記事では、教育業界のDX事情とともに、教育DXのメリットや教育業界で活躍できるエンジニア職種・求められるスキルなどを詳しくご紹介しました。
教育業界では人材不足や雑務による業務負担の大きさなどが課題となっており、DXによる改善が期待されています。
現状まだまだ他業界と比べDX化が広がっていないこともあり、今後さらに教育DXが推進されることからも、エンジニアの需要増加が予測できるでしょう。
システム開発やモバイルアプリ開発の経験・スキルを持っている方や、教育業界に興味のあるエンジニアの方は、案件探しなどを行ってみてはいかがでしょうか。