フリーランスエージェントのマージン(手数料)とは?その仕組みや相場を徹底解説

フリーランスで仕事を行っている方の中には、案件探しにフリーランスエージェントを利用したことがある、もしくは利用してみたいと考えている方も多くいるのではないでしょうか。
フリーランスの案件探しの方法として主流とも言えるフリーランスエージェントですが、気になるのが利用の際にマージン(手数料)の支払いが必要になるということです。
そこで今回は、フリーランスエージェントのマージンについて、その仕組みや相場など、気になるポイントを解説していきます。
目次
フリーランスエージェントとは?
そもそもフリーランスエージェントとは、案件を探すフリーランスと企業との仲介役として、フリーランスへの案件の紹介を行ってくれるサービスのことを指します。
その人のスキルや希望条件から合った案件を紹介してくれる、いわば案件探しの代行を行ってくれるもので、案件探しで不安や悩みを抱えているフリーランスにとって非常に便利なサービスですね。
フリーランスエージェントではマージン(手数料)が必要になる
そんなフリーランスエージェントでは、サービスの利用に単純に料金が発生するという仕組みではなく、フリーランスがクライアントと契約を成立させた際、仲介手数料のような形で報酬の一部を「マージン」としてエージェントが受けとる、という仕組みでサービスが成り立っています。
エージェントサービスでの営業活動にはもちろん人件費などのコストがかかりますので、サービスを運営する上で、必要な費用をマージンという形で回収しているということですね。
マージン(手数料)の仕組み
フリーランスエージェントへの相談・登録は、基本的には無料でできることになります。
マージンは案件への参画が決まると発生するという仕組みになります。
マージンの設定に関しては、毎回一律で同じマージン率となっている場合や、契約を重ねることでマージン率が低くなる設定、契約金額によって定められているなど、利用するエージェントサービスによっても異なるでしょう。
フリーランスエージェントのマージン(手数料)の相場は?
マージンはクライアントからの報酬から差し引かれた状態で渡されることが多いため、明確な金額は分からないことがほとんどですね。
一般的には、手数料が10~25%ほどが相場と言われています。
例えばクライアントが報酬100万円の案件をエージェントサービスに委託した場合、エージェントが10万~25万円ほどを差し引き、90万~75万円が報酬として支払われる、といった形になるでしょう。
フリーランスエージェントを使うメリット
マージンが必要になるフリーランスエージェントですが、手数料がかかったとしても利用したいと考える人も多くいます。
フリーランスにとって非常に重要な案件探しにおいて、フリーランスエージェントサービスは次のような様々なメリットがあるでしょう。
- 手間なく自分に合った案件が獲得できる
- 手続きなどを代行してもらえる
- 高単価案案件を受けやすい
それぞれ詳しく見ていきましょう。
手間なく自分に合った案件が獲得できる
フリーランスエージェントが利用される大きな理由は、自身で営業活動を行うことなく、自分に合った案件を紹介してもらえるということです。
フリーランスとして独立した場合、まず悩みとなるのが案件獲得です。
会社員として働いていた場合には、会社から振られる仕事を行うのが基本のため、自ら案件を取ってくるというのは難しいでしょう。
フリーランスエージェントを利用すれば、時間や労力を節約しながら自分のスキル・状況に合った案件をもらうことができます。
手続きなどを代行してもらえる
フリーランスエージェントが行ってくれるのは、案件とのマッチングだけではありません。
案件の契約に必要な契約書の作成・締結など、事務的な処理や手続きも代わりに行ってくれるため、さらに手間を省くことができるでしょう。
独立したてで事務処理もしたことがない、という場合でも、安心して任せられるでしょう。
クライアント企業との間で何らかのトラブルがあった場合でも、フリーランスエージェントを介して契約している場合では、トラブル時にも間に入ってくれます。
高単価案件を受けやすい
3つ目のメリットが、高単価の案件を受けやすいということです。
前述の2つのメリットは、どちらかと言えば独立したてで案件獲得に不安があるフリーランスがよりその恩恵を受けやすいものでしたが、フリーランスエージェントはそれだけではなく、すでにある程度のスキルや経験を持っているフリーランスにとってもメリットがあります。
フリーランス案件で高単価なものは、その分高いスキルを求められることも多いため、信頼できるフリーランスかどうか、スキルに問題がないかを見極めてから依頼できるよう、フリーランスエージェントが案件を持っている場合が多くあります。
そのため、スキルなどに自信があり高単価案件を目指す方は、フリーランスエージェントを活用してみるのもおすすめですね。
フリーランスエージェントで仕事を受けるときの注意点
フリーランスエージェントを利用する際、重要なのがどのフリーランスエージェントを利用するか、フリーランスエージェント選びです。
フリーランスエージェント選びで押さえておきたいポイントとしては、以下のようなものがあります。
・複数利用し、比較してみる ・自身のスキルや実績、希望条件は明確に伝える ・サポートがどこまで可能か確認する ・商流の浅い案件を探してみる |
失敗しないために中でも重要なのは、複数のフリーランスエージェントサービスに登録し、比較を行った上で契約を行うということです。
複数比較することで、それぞれのサービスがどのような案件を持っているかも知ることができますし、エージェントとの面談を行って、特に自分と相性が良いと感じる信頼できるエージェントを見つけられることもあります。
また、高単価案件の獲得を目指す方に確認してほしいのが、「商流の深さ」です。
IT業界では多重下請けとなっている案件もあり、そういった案件では複数の会社が下請けとして入り、それぞれでマージンが引かれるため、単価は低くなりやすい傾向にあります。
高単価案件を目指す方は、案件を紹介された際にクライアントとの直接契約かどうかなど、確認することをおすすめします。
まとめ
今回の記事では、フリーランスの案件探しに用いられるフリーランスエージェントについて、そのマージン(手数料)の仕組みや相場、そして活用のメリットや注意点まで詳しくご紹介しました。
マージン(手数料)があったとしても、手軽に案件を獲得でき、相談に乗ってもらえるフリーランスエージェントは、フリーランスの安定した案件獲得に非常に役立つでしょう。
ぜひ独立を考えているエンジニアの方、またすでにフリーランスとして活躍しているエンジニアの方も、ぜひフリーランスエージェントを利用してみてはいかがでしょうか?