非機能要件とは何?重要性とポイントをご紹介します!

非機能要件とは、簡単に言うとシステムを構築するにあたって性能面やセキュリティ面などにおいて実現するべき要件で、顧客が潜在的に持っている隠れた要件の事を言います。

そこで今回は、非機能要件と機能要件の違いや非機能要件を理解する上でのポイント、非機能要件の設計方法などをご紹介します。
エンジニアの方や非機能要件について知りたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。

非機能要件とは?

まずは、非機能要件とは何かを見ていきましょう。

非機能要件とは、その名の通り機能以外の要件を意味します。
機能とは、顧客が持つ要望とほとんど同じと考えてよいでしょう。

たとえば、「今までメールで申請していた社内の手続きをウェブシステムにしたい」は顧客要望であって、大雑把な機能要件となります。

これに対し、
「大勢の社員が一斉にアクセスしてもシステムダウンしないようにしてほしい」
「障害復旧時は障害発生時点と全て同じ状態に戻してほしい」
などの性能面やシステムの安全を実現するために必要な要件が非機能要件となります。

また、非機能要件は大きく6つに分かれており、それぞれについて具体例を以下にあげていきます。

可用性:頻繁に停止したり長時間停止したりして、使いたいときに使えなくなってしまうこと
性能・拡張性:レスポンスが返ってこなかったり遅くなったりすること。リソースの増強も困難になってしまうこと
運用・保守性:システム運用に多くの時間がかかってしまうこと
移行性:移行に失敗して切り戻しにも多くの時間がかかってしまうこと
セキュリティ:システムがウイルスなどに感染し、顧客情報が漏洩してしまうこと
システム環境・エコロジー:法令違反となって、課徴金の支払いとシステム改修が必要となってしまうこと

これらはどれも、要件定義をしっかり行って、コストをかければ避けられるものばかりです。しかし、過剰な要件としてしまうと多くのコストがかかってしまう上、弊害が起きてしまう可能性があります。

セキュリティのレベルのみを過剰に高めてしまうと、コストだけでなく使いやすさやユーザビリティの低下につながる可能性があるので注意しましょう。

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機能要件と非機能要件の違いは?

次に、機能要件と非機能要件との大きな違いをご紹介します。

機能要件

要件の定義の中で、実装する機能に関わる要件を機能要件と言います。
実際に顧客が必要となる機能は、機能要件として分類されるのです。

非機能要件

非機能要件とは、システムの性能など実装する性能以外の要件の事を指します。
主な目的以外の要望は非機能要件として分類されるのです。

非機能要件を理解する上でのポイントをご紹介!

非機能要件の定義は難しく、経験や知識がないと抜け漏れが発生してしまいます。
情報処理推進機構が作成した非機能要件グレードをうまく活用すれば、もれなく誤解することなく非機能要件を確認することができるのです。
これは、非機能要件を理解する上で大きなポイントとなります。

非機能要件は、インフラ機器の選定に影響があるので、早期に確定できることは大きな魅力です。非機能要件グレードは非機能要件に長年悩んできたエンジニアが集まって作成したもののため、活用すると良いでしょう。

また、非機能要件に対する最終的な決定権は、あくまでも顧客側にあることを理解することもポイントです。

エンジニアはシステムの決定権を握っているわけではなく、開発予算を管理しているわけでもありません。

顧客がうまくこちらが希望とするものを選択するようにエンジニアがうまく誘導することが大切です。これは、エンジニアのコミュニケーションスキルが求められます。

非機能要件の設計方法

最後に、非機能要件の設計方法や流れをご紹介します。

①設計対象のシステムが以下のモデルシステムの中のどれに該当するかを選び、システム方向性や規模、特徴などを確認します。

社会的影響がほぼないシステム
社会的影響が限定されるシステム
社会的影響が極めて大きいシステム

②先ほど選んだモデルシステムを元に、コストや品質に関わる重要項目、グレード表を用いて、推奨されるレベルを確認し、システムの予算や規模、顧客要望に合わせて推奨値を調節します。

これによって、システムに必要となるコストや品質についての基本方針が明確になります。

③重要項目だけでなく、項目一覧から非機能要求項目のレベルを選択し、推奨値を確認し、調節します。

そして、これまでに定義した全ての非機能要件項目について、顧客と調節し、合意を得ます。

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まとめ

機能要件と非機能要件に違いはありますが、顧客が実現したい要件であることは同じです。そして、機能要件と比べて顧客の意識に上がりにくい非機能要件を設計することは、手間が多くかかる作業です。

しかし、非機能要件をきちんと設計できれば、システムとしての堅牢度が上がって顧客の信頼度へもつながる、などのメリットがあるでしょう。

非機能要件は機能要件と比べて地味な設計となりますが、顧客の隠れた要望をうまく引き出し、それを機能として現実のものにできるということは、顧客要望を実現するといったエンジニアの仕事の醍醐味と言えます。

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