EC業界で求められるエンジニアとは?必要スキルや向いている人の特徴まで解説

インターネット上で商品・サービスを販売するために欠かせないECサイト。
ネットショッピングが当たり前になった現代でEC業界は近年大きな成長を遂げており、それに伴って、より良いECサイト開発のため、業界でのエンジニア需要も高まりを見せています。
そこで今回は、EC業界ではどんなエンジニアが求められているのか、主な仕事内容やスキル、向いている人の特徴までご紹介していきます。
目次
EC業界に関わる主なエンジニア職種

インターネット上での商品・サービスの売買を行うEC(「Electronic Commerce」、日本語では電子商取引)。
そもそもEC業界において、エンジニアはどのように関わっているのでしょうか。
まずは、EC業界に関わる主なエンジニア職種についてご紹介します。
フロントエンドエンジニア
まずは、フロントエンドエンジニアです。
ECサイトにおいてユーザーが目にする部分であるフロントエンドを担うフロントエンドエンジニアは、HTML/CSSといった言語を使用し、サイトの表部分の制作を行います。
例えばサイトに動きを加えたり、あらゆるデバイスに対応するようにしたりといったことも、フロントエンドエンジニアの仕事になりますね。
フロントエンドエンジニアについてさらに知りたいという方は、こちらの記事もご覧ください。
(内部リンク:https://www.engineer-route.com/column/6820/)
バックエンドエンジニア
バックエンドとは、フロントエンドとは逆にユーザーの目に見えないサーバーサイドの処理を行う部分を指します。
ECサイトにおいて、PythonやPHPなどといった言語を用いてそんなサーバーでの処理を担当するのが、バックエンドエンジニアです。
ECサイト内部の機能はもちろん、安全なサイト作りのためにセキュリティに対して配慮を行うのも重要な仕事です。
Webデザイナー
Webデザイナーは、ECサイトのデザインやレイアウトを設計する職種です。
ユーザビリティの高いECサイトのデザインのため、デザインツールなどを活用しながら設計を行います。
基本的にはフロントエンドエンジニアは、Webデザイナーの設計に沿ってECサイトの作成を行います。
EC業界でのエンジニアの具体的な仕事内容
続いては、EC業界でエンジニアが携わる具体的な仕事内容についてです。
要件定義・設計
まず、顧客が求めるサイトを作成するための機能やデザインといった要件を定義します。
必要なインフラやセキュリティなどの要件も明確にする必要があるため、柔軟に対応できる経験豊富なエンジニアが担うことが多いですね。
要件が決まったら、実際のサイト構築に向けた設計を行います。
ここでは、ユーザーが使いやすいUI/UXの設計も重要になるでしょう。
サイト構築

設計が完了したら、その設計に基づいて実際にフロントエンドエンジニア・バックエンドエンジニアなどがサイトを構築していきます。
フロントエンドでは前述したようにHTML/CSSや動的なサイト作成に必要なJavaScriptといった言語が、バックエンドではPythonやRUby、PHPといった言語が用いられます。
サーバーやデータベースなど、必要となるインフラの構築・設定にも取り組みます。
運用・保守
テストを経て実際にサイトの運用が始まったら、その後の監視業務や障害対応、アップデートの対応といったように、安定した運営のための保守業務もエンジニアの重要な業務のひとつです。
万が一エラーなど不具合が起きた場合には、迅速な対応が求められるでしょう。
EC業界で求められるスキル
EC業界でエンジニアとして活躍するためには、どのようなスキルがあればよいのでしょうか。
業界で主に求められるのは、次のようなスキルです。
- ECサイト構築のスキル
- マーケティングスキル
- サイト運営スキル
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ECサイト構築のスキル
まずは、欠かせないECサイト構築のスキルです。
サイト構築はフロントエンド・バックエンドにざっくりとその役割が分けられるため、それぞれで必要なスキルも異なります。
フロントエンドで求められるのは、やはりHTML/CSS、JavaScriptといった言語スキルです。
また、ユーザーが使い勝手の良いサイトを開発するには、UI/UX設計のスキルも欠かせません。
マーケティングスキル
エンジニアは基本的には前述したようなサイトの設計から構築、また保守などを担当することになりますが、ECサイトの規模によっては、マーケティングスキルを持っている人材であればサイトの運営まで全体を任せられるとして高い評価を得られる可能性もあります。
ユーザーのニーズや市場・競合の動向などを分析し、マーケティング施策の立案までできるエンジニアになれれば、EC業界でも重宝されるでしょう。
サイト運営のスキル
マーケティングスキルと同様に、サイト運営のスキルもEC業界では評価されます。
例えば商品の登録や在庫・仕入れ先などとの調整など、ECサイト運営に携われるスキルがあると、仕事の幅が広がるでしょう。
また、サイト制作の上では、SEOなどに関するスキルが求められることもありますね。
EC業界に向いている人の特徴

EC業界でより活躍するには、技術面以外にも様々なスキルや努力が必要です。
EC業界に向いている人には、以下のような特徴があるでしょう。
・コミュニケーション能力が高い ・学習意欲が高い ・地道にコツコツ努力できる ・ユーザーの視点で物事を考えられる |
経験を積み要件定義などを担えるエンジニアになった場合には、例えばクライアントからのヒアリングなど、コミュニケーションを大事にプロジェクトを進めていくことになります。
プロジェクトをスムーズに進めるためにも、まずコミュニケーション能力は欠かせないでしょう。
また、日々進歩するIT業界の中でも人気の業界であるEC業界では、新たな技術やサービスなどを常に学び続ける必要があります。
そのため、学習意欲が高い方、地道にコツコツと継続できるという人も向いていると言えます。
最新の技術に対しては常にアンテナを張り、変化に適応していきましょう。
さらにECサイトで最も重要と言ってもよいのが、ユーザー目線で考えられるかどうかです。
ECサイトはユーザーがいなければ成り立ちません。
ユーザーがどのような商品を求めているか、またどのようなサイトを求めているかをユーザー目線で考え、改善していく柔軟な姿勢がECサイトの運営には不可欠でしょう。
まとめ
今回の記事では、成長を続けるEC業界で求められるエンジニアについて、その職種や仕事内容、あると良いスキル、また向いている人の特徴までご紹介しました。
ECサイト作成の上ではフロントエンドエンジニアやWebデザイナー、バックエンドエンジニアなどエンジニア職種が活躍しており、また、マーケティングなどのプラスアルファのスキルを持っていればより広い範囲でECサイトの運営に携わることが可能です。
EC業界でもエンジニアの需要は非常に高いため、新たなスキルを身に着けながらEC業界への参入を目指してみてはいかがでしょうか。