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VBAが活かせる仕事とは?仕事内容や職種、将来性まで徹底解説!

事務作業などの際に、「VBA」といった言葉を耳にしたことがあるという方もいると思います。

業務効率化のために活用されるプログラミング言語、VBAですが、果たしてVBAのスキルを習得すると、どのような仕事で活かすことができるのでしょうか。

今回はVBAが活かせる仕事について、その内容や職種、またVBAの将来性までご紹介していきます。

VBAとは?

VBAとは、「Visual Basic for Applications」を略したものです。

ExcelやWordなど、Microsoftが提供しているOfficeのアプリケーションを使ってより効率的に作業を行うために活用されるプログラミング言語、及び開発環境のことを指します。

VBAを活用することで、Officeアプリケーションの操作を自動化することが可能になるため、手間のかかる作業を自動化したり、大量のデータを高速に処理したりすることが可能になります。

VBAを活用するVBAエンジニアについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

(内部リンク:https://www.engineer-route.com/column/12101/

VBAが活かせる仕事の内容

VBAが活かせる仕事としては、主に

  • Excelでの機能拡張やツール開発
  • Accessでの機能拡張やツール開発
  • 既存のシステムの運用保守

の3つが挙げられます。

それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

Excelでの機能拡張やツール開発

まずは、Excelでのツール開発・機能拡張です、

資料作成やデータ集計など、Excelを使用する業務を自動化し、効率的に進めるためのツールを開発する仕事です。

例えば、ボタンを押すだけで自動的に請求書を作れる、といったようなものですね。

Accessでの機能拡張やツール開発

VBAにより、Accessを使ったデータベースの設計、データベースとの連携プログラムなどの開発も可能です。

これによって、データを一元管理したり、業務プロセスを改善したりといったことが実現できるでしょう。

Access自体がデータベースに特化したツールのため多少の違いはありますが、VBAでの記述に関しては大体Excelと変わりません。

既存のシステムの運用保守

すでにVBAを用いて開発された既存のシステムのバグ修正や改修工事、ユーザーサポートといった運用保守業務もVBAを活かせる仕事のひとつです。

エラーが発生した場合にプログラムの組みなおしを行ったり、機能改善のための回収を行ったりして、安定して稼働できるよう保守業務を行います。

VBAスキルを活かせる職種

ご紹介したような、Excel・Accessなどでのツール開発・保守を主な業務とするVBA。

VBAのスキルは、実際に次のような職種の中で役立ちます。

VBAエンジニア

まずは、VBAエンジニアです。

VBAエンジニアとは、前述のようなVBAを用いた開発から運用保守などを行うエンジニアを指します。

クライアント先の業務課題解決や作業の効率化のためにExcelの機能拡張を行ったり、自動化を行ったりといったような、VBAのメインとなる業務を担います。

事務職・経理職

VBAのスキルがあれば、事務や経理の業務を効率化することが可能になります。

ジムや経理ではデータ処理業務などをルーチンワークとしてこなすことがありますが、それらを自動で処理できるような仕組みをVBAで作ることができるスキルがあれば、非常に重宝するでしょう。

データアナリスト・ファイナンシャルアナリスト

データの収集・分析を行い課題解決を目指すデータアナリストや、証券分析など企業の財務・経済面での分析を行うファイナンシャルアナリストも、VBAスキルが役立ちます。

その他にも様々なスキルが必要ですが、分析のためにExcelやAccessを使用することが多い職種のため、VBAのスキルを活かしやすいでしょう。

VBAの将来性

ExcelなどのOfficeアプリケーションは、日本はもちろん世界中の企業で活用されています。

将来的に速いタイミングで新しい技術に置き換わっていくということも考えにくく、また既存のシステムも多くあるため、VBAのスキルは、今後も業務効率化のために欠かせないものとなるでしょう。

しかし、VBAは汎用性の高いスキルではないため、特化した求人や案件は少なく、VBAのスキルだけで高い将来性のあるエンジニアになれるということは考えにくいでしょう。

エンジニアとして仕事を行っていくためには、VBAだけでなく、他のプログラミング言語やスキルも身に着けていくと良いですね。

おすすめは、機械学習分野などで用いられるPythonや、汎用性の高いJavaなど、VBAとの親和性が高く、また需要のある言語です。

求められるスキルはどんな現場・エンジニア職種かによっても異なりますので、興味のある分野などに合わせてスキルを身に着けていきましょう。

VBAの学習方法

VBAのスキルを今後身に着けていきたいという場合、

  • 学習サイトなどを利用して独学で行う
  • スクールに通う
  • 有識者に相談する

などの学習方法があります。

VBAにはインターネット上にも無料で利用できる学習サイトも多くあるため、そういったものを活用すれば独学でも学ぶことは不可能ではありません。

しかし、独学では理解しにくい部分や解決できない疑問などが出てくる可能性もあるでしょう。

そういった場合には、インターネットを活用したり、知り合いの有識者などに積極的に相談できると良いですね。

お金はかかってしまいますが、スクールに通うのもおすすめです。

スクールであれば基礎から自身のレベルに合わせて進めることができますし、直接教えてもらうことができますので、疑問もすぐに解決できるでしょう。

VBAに関連資格はある?

学習のモチベーションや転職などの際のスキルのアピールのために、資格取得もおすすめです。

VBAのスキルが証明できる資格としては、株式会社オデッセイコミュニケーションズが運営する「VBAエキスパート」があります。

こちらはExcel・Accessの2つのアプリケーションに対してそれぞれベーシック・スタンダードの2つの難易度があり、合計で4つの試験があります。

ベーシックは基礎となるビジネス一般向けのスキル、スタンダードではITプロフェッショナル向けのスキルが求められます。

コンピュータを活用したCBT方式で受験が可能ですので、VBAの習得を目指す方や、すでにVBAスキルを持つ方の証明として、ご自身のレベルに合わせて資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回の記事では、Microsoft Office製品での作業効率をより高めるために用いられるVBAについて、そのスキルを活かせる仕事や将来性、またVBAの学習方法まで詳しくご紹介しました。

BAを活用すればExcel・Accessなどの作業を効率化でき、注目されるデータ分析の分野などでも役立つでしょう。

VBAだけでは仕事を得るのは難しいですが、V学習方法も色々ありますので、興味のある方はその他の親和性の高いスキルと合わせて習得を目指してみてはいかがでしょうか。