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PHPのスキルを活かせる仕事とは?PHPでできることや未経験からの学び方も

Webサイトの制作などで利用されるPHP。

初心者にも学びやすい人気の言語であるPHPは、すでにスキルを身に着けているという方や、今後習得したいと考えており、PHPのスキルを仕事に活かしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、そんな方に向けてPHPによってできることや未経験からの学び方などもご紹介していきたいと思います。

PHPとは?

PHPは、Webサイト・Webアプリケーション開発などに使用されるプログラミング言語です。

Webページに動きをつけることを目的に開発されており、HTMLに組み込むことで動的なWebページの制作が行えます

Webページに動きをつけるとはどういったことかというと、例えばブログなどでコメントがページに反映されたりするような、閲覧する時間や閲覧者の属性によって表示される内容がかわるようなページのことを指します。

HTMLだけではこのような動的なコンテンツ作成はできないためPHPを組み込む必要があり、多くのWebサイトで活用されています。

そんなPHPを扱うエンジニアを、PHPエンジニアと呼びます。

PHPエンジニアについてさらに知りたいという方は、こちらの記事もご覧ください。

(内部リンク:https://www.engineer-route.com/column/8177/

PHPのメリット

PHPを利用することには、以下のようなメリットがあります。

◯記述の自由度の高さ

PHPは、同様の処理でも様々な書き方で記述可能で、記述の自由度が高い言語です。

厳格なルールがない点も、初心者が学びやすいとされています。

◯データベースとの連携

サイト制作では様々な情報を保存するためのデータベースも必要になりますが、PHPはデータベースとの連携が容易で、連携を行いながらWebサイトの作成が可能です。

◯環境構築が簡単

言語によっては環境構築のハードルが高いものもありますが、PHPはサーバーにファイルをアップロードするだけで特別なツールが必要なくプログラミングが可能です。

PHPでできること

それでは、PHPはどのような開発業務に活かすことができるのでしょうか。

PHPでできる主な業務をご紹介します。

Webサイト開発

まずは、メインとも言えるWebサイトの制作ですね。

企業のサイトやスマートフォン向けのポータルサイトなど様々なサイトに用いられます。

オンラインショップなど、ECサイト開発もPHPの得意な分野です。

PHPを活用することで、商品やカート機能などのユーザーの目に見える部分と、商品の追加や削除などを管理するバックの部分を連携させることができるでしょう。

ゲーム開発

PHPはゲーム開発に用いられることもあり、オンラインゲームやソーシャルゲームなど、様々なゲームのサーバーサイドの処理を行います。

ゲーム開発分野に興味のある方は、PHPをスキルのひとつとして習得するのもおすすめですね。

業務システム開発

Webサイト開発とともにPHPを活かせる仕事の中心になるのが、業務システムの開発です。

在庫管理や財務経理などの業務効率化を図るシステムなど、様々な業界・分野のシステムの開発に関わっています。

業務システム開発では、設計開発からテスト、また実装後の修正などの保守運用業務まで、一連の業務に携わることが多いでしょう。

未経験からのPHPの活かし方

PHPはご紹介したように自由度が高いこと、また学習難易度も比較的低いことから、初心者におすすめの言語です。

Webサイト制作をはじめ汎用性の高い言語でもあるため、スキルを活かす場も多くあるでしょう。

ここでは、未経験からPHPを学び仕事に活かしていくための方法とポイントをご紹介します。

学習方法を決める

まずは、どのような方法でPHPを学習するか、自分に合った方法を考えましょう。

PHPは多くのサイトなどで利用されている人気の言語であるため、独学の場合でも参考書や動画、学習サイトなども多くあります

未経験で基礎がなく不安、1人で学び続けなければならずモチベーションが保ちにくいということもありますので、そういった方は、お金はかかりますがプログラミングスクールを利用するのもおすすめです。

実際にアプリケーションを開発してみる

ある程度PHPを学び、基礎が身に着いたら、実際に簡単なアプリケーションを作成してみましょう

スクールでも、ある程度学習が進むとそのような流れになることが多いでしょう。

実際に制作することで学習したことの理解が深まるほか、アプリケーション・Webサイトなどの設計のベースを学ぶことにも役立ちます。

他の言語も合わせて学習する

PHPは、例えばHTMLと組み合わせることで動的サイトの作成ができるように、単体での習得では実務に活かすことは難しいでしょう。

HTMLはもちろん、Web開発で多く用いられるJavaScriptや、データベース言語のSQL、各種開発を効率的に行えるフレームワークなど、関連する言語や技術を合わせて身に着けることで、仕事に活かすことができます

資格を取得する

実際の就職や案件獲得を目指すとなれば、実務に活かせるだけのスキルがあることを証明することが重要になってきます。

そのために、言語習得後は資格取得を目指すのもおすすめです。

資格取得は、目標とすることで学習のモチベーションを維持するのにも役立ちます。

また、現在すでにPHPのスキルを活かして仕事をしているというエンジニアの方も、資格を取得することでキャリアアップ・収入アップにつながることもあるでしょう。

PHPを活かせる仕事に役立つ資格

スキルの証明のために、おすすめの資格取得。

それでは、PHPのスキルを活かせる仕事で重宝される資格とはどんなものなのでしょうか。

PHP関連の資格としておすすめなのが、PHP技術者認定機構が認定する「PHP技術者認定試験」です。

この試験には、対象のレベルやバージョンによって以下のような区分があります。

PHP8技術者認定初級試験PHP7技術者認定初級試験PHP5技術者認定初級試験PHPの基礎的な知識を問う初心者向けの試験それぞれ対象のバージョンが異なる
PHP8技術者認定上級・準上級試験
PHP5技術者認定上級・準上級試験 
実用的なスキルを問われる上級者向けの試験で、上級・準上級で同試験(合格のラインが異なる)それぞれ対象のバージョンが異なる
PHP技術者認定ウィザードPHP8技術者認定上級試験で85%以上を取得した人が対象

初級試験は、実務経験のない方でも受験可能なレベルです。

スキルレベルに合わせて、まずは初級からステップアップを目指しましょう。

まとめ

今回の記事では、動的Webサイトの作成で多く用いられているPHPについて、PHPを活かせる仕事や未経験からの学習方法、おすすめの資格まで詳しくご紹介しました。

PHPは特にWeb開発や業務システム開発などで活用される言語で、汎用的な言語で習得難易度も低いためスキルのひとつとして身に着けておくのもおすすめです。

しかし、実務で扱う場合には、PHPだけではなく、他の言語のスキルも欠かせないでしょう。

関連の言語と合わせて学習し、ぜひ実際の仕事に活かしてみてくださいね。