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Javaエンジニアとは?仕事内容・必要なスキル・なり方

Javaエンジニアとは?

実はJavaエンジニアという職種に明確な定義はありません。一般的にはJavaを用いて構築するシステム、アプリケーションの設計・開発・テストなどに携わるITエンジニア職を指します。

関わる工程や責任範囲も企業や案件によって変わってきます。その業務内容に合わせてSE、プログラマー、アプリケーションエンジニアなどと呼ばれる場合もあります。

Javaの言語特性と人気の理由

Javaは最も普及しているプログラミング言語のひとつです。処理の確実性や速度から、企業や組織の基幹系システム、業務システムと呼ばれる重要性の高い領域でも選択されています。

また、プログラムの構造上モジュールがクラスという単位で管理されています。分割がしやすいため大規模開発への適性があり、プログラムの再利用がしやすいメリットも人気のある理由の一つです。

様々なOSやデバイスで動作させることができるマルチプラットフォームもJavaの魅力の一つです。サーバー、PC、スマホやタブレット、組み込みソフトウェアなどでも利用されています。

Javaの持つ特徴のひとつとして、さまざまな種類のアプリケーションを作成できることも一つのポイントです。汎用性が高いとも表現され、Webアプリケーション、デスクトップアプリケーション、スマホアプリ、コマンドラインアプリケーション、バッチ処理などに利用されます。

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Javaエンジニアの主な仕事内容

システム開発プロジェクトにおいてJavaエンジニアの関わる工程はケースバイケースです。本項では、主にシステム開発に携わるJavaエンジニアと運用・保守に携わるJavaエンジニアの仕事内容について、作業工程ごとに内容を説明します。

Javaアプリケーションの設計

クライアントから汲み上げた要件を実現するために、Javaでどのようにシステムやアプリケーションを作るかを設計書に書き起こしていく工程です。多くの場合、GUIやインタフェース項目を定める基本設計とプログラムの構造などに落とし込む詳細設計に別れます。Javaの言語特性や既存のAPI(部品)を活用して確実性が高く効率的に開発できる設計を行うことが重視されます。

また、ほとんどのシステム開発プロジェクトはチームを組んで、作業をそれぞれの担当者に分割して行います。プログラム間の連携仕様やインタフェースなども設計対象となるため、メンバー間のコミュニケーションも大切です。

Javaアプリケーションのプログラミング

設計書に基づいて、Javaのプログラムを実際に作成する工程です。設計書に記載された機能を実現し、なおかつ高速で確実性の高いプログラムを作成します。

Javaアプリケーションのテスト

プログラミング工程で作成したプログラムが設計書の通りに作られているか、顧客の要件を満たしているかを、実際にプログラムを動作させるなどの方法で確認する工程です。設計書の記載内容に反していたり、期待どおりの動作をしない場合には障害(バグ)として管理し、修正を行います。

システムやアプリケーションの品質を確保するために必須の工程となります。

Javaアプリケーションの運用・保守

すでに稼働しているアプリケーションやシステムにおいて、ユーザにサービスを提供し続けることが運用・保守業務の目的です。アプリケーションの正常稼働の監視、機能追加や障害対応およびリリース、システムメンテナンスなどが対象となる業務です。

Javaは大企業の基幹システムや銀行系の基盤システムでも採用されており、その多くは現在も稼働中です。これらのシステム稼働を支える目的で運用・保守を行うJavaエンジニアに需要があります。

Javaアプリケーションの要件定義

設計・開発・テストといった工程の上流には、クライアントが何を実現したいかを聞き出し、どのような機能で実現するかをまとめる要件定義工程があります。他の工程と比較しても影響範囲が大きく重要な工程のため、Javaでのシステム開発に精通したスキルの高いエンジニアが担当します。責務と対応して報酬が定まるため、高収入を狙う際には担当できるようになりたい工程です。

Javaエンジニアに必要な能力・スキル

全てのITエンジニアにとって、コンピューターの成り立ちやハードウェア、OS、ソフトウェアなどのITに関する知識とスキルが必要となります。その上で特にJavaエンジニアにとって重要なスキルについて記載します。

Javaプログラミングスキル

Javaエンジニアですので、Javaに関するプログラミングスキルが必要となります。基本構文を覚え、設計に沿った開発ができるレベルがまずは必要とされます。その後、処理速度やメモリ使用量を抑えたプログラミングができるレベルを目指しましょう。

Javaのフレームワーク、APIについての知識・利用スキル

Webアプリケーション構築でJavaを利用する場合には、ひな型となるフレームワークを利用することが一般的です。JavaではSpringやStruts、JSFなどのフレームワークが提供されており、これらを使いこなすことが効率的な開発には必要となります。

また、Webに限らずJavaのアプリケーション構築で活用したいのがAPIと呼ばれるライブラリです。Javaの現在の製造元であるOracle社の提供する公式のAPIやJakartaなどの外部団体によるAPIなど、利便性の高いライブラリが数多く提供されています。APIとして提供されている機能は、テスト実施済みの高品質なプログラムであることが多く、Javaエンジニアが効率的に仕事をする上で欠かせません。

Javaの動作環境についての知識・スキル

JavaはOSやハードウェアを選ばず動作するマルチプラットフォームな言語です。マルチプラットフォームのメリットとして、別の環境、別の目的で構築したアプリケーションやその一部をそのまま別のアプリケーションで利用できることがあげられます。

Windows、Linux、macOS、androidなど様々なOS環境でのJava実行環境、コンパイル環境を構築できる知識とスキルを身に着けることで、マルチプラットフォームのメリットを最大限に生かすことができます。

また、Javaは登場してからの歴史も長く、バージョンによる違いも存在しています。この点についても知識を深めておくと、活躍の幅が広がります。

より広範な活躍を目指す場合には

ここまでにあげてきた内容を習得することで、Javaエンジニアとしてベースとなるスキルを身に着け、活躍することが可能です。さらなるキャリアアップを図る際には、下記にあげるスキルの習得が有用となります。

・システム開発技法

システム開発プロジェクトでは高品質かつ効率的なアプリケーション開発のための技法や手順が生み出され、ブラッシュアップが続けられています。これらを身に着けることは、Javaエンジニアとしてのスキル向上や他言語での開発スキル向上に役立ちます。

・データベースの知識・スキル

Javaを使ったシステムではバックグラウンドにデータベースを利用するケースが非常に多いです。JavaエンジニアはJavaのスキルとともにデータベースの利用や設計に関するスキルを習得することで活躍の場を広げることができます。

・プロジェクトマネジメントスキル

システム開発において一人の人間が出せるアウトプットには限界があります。スキル向上によりアウトプット量を増やせたとしても、2人分・3人分のアウトプットを出すことは難しいでしょう。ITエンジニアが責任範囲を広げ、より多くの役割を果たすためには、複数人の仕事に責任を持つプロジェクトマネジメントに携わる必要があります。プロジェクトマネジメント領域のスキルは幅が広く、現場で働きながら積極的に身に着けていくことをおすすめします。

Javaエンジニアの平均年収

フリーランスエンジニア求人・案件の掲載サイト「エンジニアルート」にて、2022年3月30日時点で公開されているJavaエンジニア向けの案件から、平均年収を算出しました。公開されている案件から30件を無作為に抽出し、報酬の最大値の12か月分を算出、その平均をとっています。

この算出方法によると、フリーランスのJavaエンジニアの平均年収は約802万円となりました。

国税庁の「令和2年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均年収は約433万円でした。フリーランスのJavaエンジニアは給与所得者の平均と比較して非常に高い収入を得ることが可能といえます。

Javaエンジニアのなり方

Javaエンジニアとして働く場合、Javaに関するスキルが最低限必要となります。プログラミング言語の学習は独習も可能です。プログラミングスクールを活用して効率的な習得をするのもよいでしょう。

独習の場合は書籍やWebサイトを参考として学習すると効率的です。読むだけでは身につかないため、プログラムの実行環境を用意して、実際にプログラミングを行いながら学習することが重要です。

プログラミングスクールでは実績あるカリキュラムによる効率的な学習が可能です。プログラミング学習で陥りやすい問題が解決できずに挫折するケースも、講師などのサポートにより避けることができます。

また、未経験可のプログラマーの求人・案件を探し、働きながらJavaのスキルを身に着ける方法もあります。

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まとめ

JavaエンジニアはJavaアプリケーション、システムの設計、開発、テスト、運用・保守などを主な業務とします。Javaは人気のあるプログラミング言語で、大企業の基幹系システムや金融系のシステムまで幅広く活用されており、スキルを持った人材は今後も需要があると予測されます。

Javaエンジニアになるには、ITに関する基礎知識に加えて、Javaによるプログラミングスキルやフレームワーク・APIに関する知識を身に着けることが必要となります。Javaでのプログラミングは書籍やWebサイトを利用した独習やプログラミングスクールの利用によって習得可能です。