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テストエンジニアがきついと言われる5つの理由|向いている人の特徴も

テストエンジニアとして働く方の中には、「仕事がきつい、つらい」「もしかして自分には向いていないのではないか?」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「きつい」と言われることが多くあるテストエンジニアですが、今回はなぜテストエンジニアの仕事が「きつい」と言われてしまうのか、その理由や向いている人の特徴などを詳しくご紹介したいと思います。

1. そもそもテストエンジニアとは

テストエンジニアは、開発されたシステムに問題がないか、クライアントの要望を落とし込んだ要件通り動作するかなどをテストするエンジニアです。

このテストで問題が無ければ実際に納品できるという重要な役割を持つ職種で、実際にテストを実施するのはもちろん、そのテストを設計することも業務のひとつです。

そのシステムに合わせてどの観点から、どのテスト技法を利用して何回行うかなど、テストの内容を設計し、その設計に基づいてテストが進められます。

テストの結果が出たら、それを分析し、報告書にまとめて開発側に提出するのもテストエンジニアの大事な仕事です。

内容を見た開発者から見直しの依頼があれば、新たにテスト設計からやり直す場合もありますね。

テスト実施の工程は未経験や経験の浅いエンジニアが担当することが多く、またテスターと呼ばれるテスト専門の人材が行う場合もあります。

設計や分析報告がメインの業務となるため、テストに使われるツールや技法、テストの際のコストやリスクなどの知識や品質マネジメントの知識が求められるでしょう。

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2. テストエンジニアがきついと言われる理由5つ

では、そんなテストエンジニアが「きつい」と言われてしまうのはどうしてなのでしょうか。

その理由は、大きく5つあります。

2-1. 単純作業の繰り返しが続く

まず、テストエンジニアの仕事は、出来上がったシステムが正常に動作するかどうかマニュアル通りに様々な操作を試してみる、という単純作業の繰り返しになってしまうというのが理由のひとつです。

集中力を欠いてしまうと不具合を見逃してしまう可能性もあり、集中を切らさないようにしながら似たような動作を繰り返すのがつらい、と感じてしまう人もいるかもしれません。

もちろん、慣れてくれば正確性やスピードは高めることができます。

経験を積みテスト設計に活かせるよう、意識しながら業務に取り組めると良いでしょう。

2-2. タスクの変動が起こりやすい

テスト項目が当初より増えてしまう、仕様変更により新たな要素をテストしなければならないなど、予定通りにいかずタスクの変動が起こりやすいのも時間的にも精神的にもきついと感じる要因になるでしょう。

不具合を発見するためにしているテストですが、不具合が見つかることで影響する場所をすべて調べなければならない、トラブルが起こりテストが中断になるといったこともありえます。

2-3. 長時間労働になりやすい

開発で時間が取られてしまうなど、上で説明したようなタスクの変動があった場合には、プロジェクトの納期によって残業など長時間労働になってしまうこともあります。

決められた納期までのスケジュールが後ろ倒しになってしまうとテストにかけられる時間が少なくなる場合があり、そうなると残業で時間を埋めるしかなくなってしまいます。

開発自体が難航しているほどテストにも影響してしまうということですね。

2-4. 裁量権がない

完成したもののテストを行うテストエンジニアは、プロジェクトに携わっていても開発側と比べて裁量権がないというのも、「きつい」と感じるかもしれません。

開発の内容についての決定権はなく、システムが出来上がらなければ着手できないため立場が低くなってしまいがちで、急なテスト内容の変更・追加などを要求されることもあります。

限られたスケジュールで決められたテスト内容をこなさなければならず、つらいと感じることもあるでしょう。

2-5. 労働と年収が見合っていない

長時間労働や残業が発生することも多くなるため、年収が見合っていないというのもきつい理由のひとつです。

特にテストの実施工程に携わるエンジニアは未経験や経験が浅くてもOKという場合が多く、年収が低い傾向にあります。

経験を積み設計や報告を行うようなテストエンジニアやテスト工程のリーダー的役職に就くことができれば、年収アップも期待できるでしょう。

3. テストエンジニアに向いている人の特徴

「きつい」と言われるテストエンジニアですが、業務への向き不向きもあるでしょう。

向いている人としては、以下のような特徴が挙げられます。

単純作業の繰り返しが苦ではない人

きついと感じる理由でも挙げたように、単純作業を繰り返すということになりがちなテスト業務が苦にならない人は向いていると言えます。

不具合を見逃さないためにとことん調査できる根気強さや妥協を許さない心構えも重要になりますね。

つらいと感じずに集中力を保ったままテスト経験を積むことができれば、どんどん作業スピードや正確性も高めていけるでしょう。

バグを探すことが好きな人

テストエンジニアの仕事はエラーやバグを発見することにあります。

バグを探すのが好きだという方は細かな部分に気づくことができ、楽しいと思える職種かもしれません。

エラーやバグを発見でき、開発に貢献できればやりがいも感じられますね。

コミュニケーション能力がある人

単純作業の多いテストエンジニアですが、ただ黙々とテスト作業をこなすだけでなくテスト工程でも現場の人々とコミュニケーションを取る必要があります。

テストの結果を報告する場面でも、同じ報告すべき内容でも言い方が悪ければ開発側と大きく対立してしまうこともあり得ます。

配慮しながら結果についてはきちんと伝えられるコミュニケーション能力も求められるでしょう。

マニュアルを遵守できる人

テスト工程では、テスト項目がマニュアル化されています。

マニュアル通りにテストを行わなければ、不具合を見逃してしまうこともあります。

設計とそのマニュアルに沿ってしっかりと作業できる人は向いていると言えるでしょう。

4. テストエンジニアの将来性

きついと言われがちなテストエンジニアですが、将来的にも安定した需要が期待できる職種だと言えるでしょう。

テストエンジニアはシステムのリリースには欠かせない存在であり、DXが推進される中で、今後は業務用のシステムを社内で内製することも予想されています。

内製されたシステムのテストは当然社内で行われるため、テストエンジニアの需要も増えていくでしょう。

業務系のテストエンジニアは特に需要の増加が考えられるということですね。

さらにAIツールなど、より品質を高められるようなテスト技術もどんどん登場しています。

そういった新たなテスト技術に対応でき、品質管理の知識と経験の深いエンジニアは特に求められる人材だと言えますね。

プログラミングスキルを習得し、システムの設計から上流工程を担当するSEへのキャリアチェンジを図るなど、テストエンジニアはテストに関する知識やスキルを活かしたキャリアアップも期待できます。

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まとめ

今回は、仕事が「きつい」と感じているテストエンジニアの方に向けて、なぜきついと言われるのか、その理由や向いている人の特徴などをご紹介しました。

現在「きつい」と感じていても、けっしてテストエンジニアに向いていないという訳ではない方も多くいらっしゃると思います。

将来性も明るいテストエンジニアとして、さらに経験やスキルを積んでキャリアアップを目指しましょう。