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Reactとは?開発に活用するメリット6つと注意点を徹底解説!

JavaScriptのライブラリとして、世界中の有名サービスに採用されているReact。

近年注目を浴びている人気の高いライブラリ、Reactですが、名前だけは聞いたことがあるけれどどんなものか詳しくは知らない、といったエンジニアの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回はそういった方に向けてReactとはどのようなもなのか、その特徴や活用するメリットなどを合わせてご紹介したいと思います。

Reactとは?注目されている背景と特徴を紹介

Reactは、WebサイトなどのUI部分を構築するために用いられるJavaScriptのライブラリです。

ライブラリとは、今回であればUI構築のような特定のケースに合わせてよく使われるプログラムを再利用しやすいようにひとつのファイルにまとめたもののことを言います。

よく並べられるものにプログラムの枠組みであるフレームワークがありますが、Reactはフレームワークではなく上記のライブラリになります。

Reactは現在FacebookをはじめInstagramやSlack、Netflixなど様々な世界的なサービスに利用されています。

注目を集める理由は、次に紹介するような特徴を持っていることで、現在普及しているSPA(ひとつのページだけで全ての処理ができるWebアプリ)に適した合理的なUI制作を可能にするパフォーマンスの高さです。

特徴(1)宣言的|理解しやすいソースコードが作成できる

Reactはコードの中で「このような表示になる」といったことが宣言された状態であることが特徴です。

宣言的であるため誰が見ても理解しやすく、デバッグがしやすくなっています。

特徴(2)コンポーネントベース|改修・再利用・拡張しやすい

プログラムを構成する要素(コンポーネント)を機能ごとに分け、それらを組み合わせる考え方で開発するのもReactの特徴です。

コンポーネントベースであることで変更したい部分のみを変更したりと、改修・拡張がしやすくなります。

既存のコンポーネントを再利用することで効率良く開発できますね。

特徴(3)仮想DOM採用|描画処理の動作が高速である

ブラウザでHTMLなどのドキュメントを読み込む際に構築されるDOM構造というものがあり、Webページの描画はそれに基づいて行われます。

このDOM構造をメモリに保存しておき更新の際は変更された場所だけを反映する、といった仮想DOMと呼ばれる仕組みを採用しているため、描画処理が高速で行えるのもReactのポイントです。

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Reactを開発に活用するメリット6選

ではなぜReactは世界的なサービスの開発に採用されているのか、Reactを活用することで得られるメリットを6つご紹介します。

レンダリングが高速である

我々ユーザーがWebページを見るとき、ブラウザがWebサーバに対してそのページの情報を要求し、それを受け取ったブラウザが画面上に表示するというやり取りが行われています。

その際ブラウザは受け取ったデータをコードのまま表示するのではなく、適切な状態に汲み取って表示しています。

これをレンダリングと呼ぶのですが、仮想DOMというレンダリング機構が採用されているReactを使えば毎回1からレンダリングを行う必要がなく、都度必要な部分だけを更新するため高速な動作が可能になります。

大規模な開発も可能となる

ページ量の多い大規模開発では、ひとつのページを変更した際に他にも影響を及ぼしてしまい、都度全体的なテストを行わなければならないといったことが起こりやすくなります。

しかし、部品ごとに機能が分かれているReactを活用すれば効率的な修正が可能になります。

宣言的で分かりやすいことやカスタマイズ性の高さもあり、大規模開発に活用しやすいのがReactです。

Reactは世界中で使われているため、用意されたコンポーネントも洗練されています。

簡単に最先端のUIを作成できるのもポイントのひとつですね。 

JavaScriptの経験があれば比較的すぐにマスターできる

ReactはWebページ作成などに利用されるJavaScriptのライブラリであることはご紹介しました。

そのため活用するにはもちろんプログラミングやJavaScriptの基礎的な知識が必要になりますが、それらの経験者にとっては比較的導入しやすいライブラリです。

オープンソースで学習コストも低く、シンプルで分かりやすい設計のため初心者にもおすすめです。

公式サイトには丁寧な公式のチュートリアルが掲載されていますので、ぜひ活用してみてください。

セキュリティ面の安心感が高い

Reactを提供しているのは、アメリカの超有名企業Meta(旧Facebook)です。

そのため、セキュリティ面などあらゆる信頼性が高いこともメリットです。

大規模な企業のため急なトラブルが発生したり、突然サービスが修正されたりといった事態になる可能性は低く、トラブル対応やセキュリティの厳重さにも信頼性があります。

引き続き改良されていくことも考えられますので、今後さらに使いやすいライブラリとしてWeb開発に活用できる期待も持てますね。

SPAアプリの開発にも適している

近年のWebアプリ開発では、SPA(Single Page Application)というシステムが普及しています。

これはWebアプリをひとつのページによって構成するというもので、画面遷移が少なく、ページを毎回すべて読み込むといったことが必要ないため効率的に動作することができるなど、ユーザーが利用しやすいアプリを作成することができます。

SPAの開発にはJavaScriptを多用してページに様々な機能を追加しなければならないため、動作が重くなりがちなことがデメリットでした。

しかし、Reactの持つ特徴を活用すれば高速な動作を可能にすることができるため、SPAの開発にも適しています。

React Nativeでスマホアプリも開発できる

Reactには、スマホアプリの開発に活用できるように派生した「React Native」というものが存在します。

これまでスマホアプリの開発にはAndroidアプリではKotlinやJava、iOSアプリではSwiftやObjective-Cといったようにそれぞれ異なる言語が使用されていました。

しかし、React NativeはAndroidとiOS両方で動作できます。

JavaScriptエンジンを利用して大きくコードを変更する必要なくそれぞれで動かせるため、開発工数が削減できたり、ソースコードの管理がしやすかったりといったメリットがあります。

Reactをマスターしていれば簡単に使うことができますので、Webアプリ・スマホアプリどちらも開発できるようになるというのも大きなメリットですね。

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Reactを開発に活用する際の注意点

優れたライブラリであるReactですが、万能なわけではありません。

仮想DOMはメモリを多く消費してしまうというデメリットもあるため、ページ更新などのユーザー操作の少ないアプリやWebページではメリットを活かせずに処理速度だけが落ちてしまうといったこともあり得ます。

開発の際には、ユーザー操作が多く表示内容が頻繁に変わるアプリなど仮想DOMの特性を活かせるものかどうかしっかりと検討してからReactの導入に踏み切りましょう。

Reactに関するよくある質問

クエスチョン
Reactとは何ですか?
アンサー

ReactはWebアプリ・サイトのUI部分を構築するために活用されるJavaScript用のライブラリです。現在Facebookをはじめとした世界中のWebサービスで利用されています。


クエスチョン
Reactを使ってできることは?
アンサー

Reactには宣言的であることや仮想DOMを採用していること、コンポーネントベースであることなどの特徴があります。その特徴を活かし、大規模なWebアプリ・サイト開発にも用いられています。React Nativeを利用して、スマホアプリの開発を行うことも可能です。


クエスチョン
Reactの難易度は?
アンサー

ReactはJavaScriptを用いた開発用のライブラリのため、プログラミングの基礎とJavaScriptの知識・経験があれば簡単にマスターすることができます。シンプルで分かりやすい構造のため、初心者の方にもおすすめです。