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PHP資格には何がある?資格の概要・効果的な勉強方法を徹底解説

動的なWebページの制作に用いられるプログラミング言語で、プログラミング初心者の方にも人気のあるPHP。

文法も分かりやすく学びやすい言語だと言われていますが、実際にこれからPHPを学んでいこうという方の中には、学習の目標のひとつとして資格を取得することを考えている方もいるのではないでしょうか。

今回はそんな方に向けて、PHPにはどんな資格があるかを効果的な勉強方法と合わせてご紹介したいと思います。

PHP資格の主な種類

PHPは、冒頭でもあるようにWebページなどの動的なコンテンツの制作に使われるサーバーサイドのスクリプト言語です。

静的なWebページの生成に使われるHTMLの記述に埋め込んで利用できることが特徴のひとつにあり、そういった言語と組み合わせてECサイトなどの動的コンテンツ作りに採用されています。

ニーズも高く比較的学習しやすい言語であるPHPには、主にPHP技術者認定試験とZend PHP Certificationというふたつの資格があることが知られています。

(1)PHP技術者認定試験

まずは日本国内で主流とされている資格、PHP技術者認定試験です。

こちらは一般社団法人PHP技術者認定機構が運営している試験で、日本での知名度が非常に高くなっています。

就職や転職の際にスキルを証明でき、有利になる資格ですので国内で仕事をしている・今後もしたいという方にはおすすめですね。

(2)Zend PHP Certification

もうひとつは、国際的な資格であるZend PHP Certificationです。

アメリカのZend社が実施しており試験自体も英語で行われていますが、国際的な証明となる資格ですので海外での仕事を視野に入れている方にはおすすめです。

ですが、海外で仕事をしたいという方でも、先に国内でPHP技術者認定試験を受験し資格を得てからこちらの資格の取得や海外進出を目指す、というのが一般的になっています。

【PHP技術者認定試験】基本情報を徹底解説!

では、国内の主流資格として、また海外での活躍を目指す方の基礎的な資格となるものとしてもご紹介したPHP技術者認定試験とはどのような資格なのか、詳しく解説していきたいと思います。

(出典:PHP技術者認定機構「試験概要」/https://www.phpexam.jp/summary/)

種類・グレード

PHP技術者認定試験は、「初級試験」「上級/準上級試験」「認定ウィザード」の3つのグレードに分けられています。

 

 

◯初級試験

初級では、基礎的なPHPの知識が問われます。

2022年現在では更にPHPのバージョンによってPHP5技術者認定初級試験とPHP7技術者認定初級試験のふたつの試験があり、どちらも1時間で選択式の40問の設問を解き、7割正解を合格基準とする形式です。

学生や新人のプログラマーの受験を想定したもので、認定教材である『初めてのPHP』や、PHP公式のオンラインマニュアルなどの内容が出題範囲となっています。

 

◯上級/準上級試験

こちらも現在、PHPのバージョンごとにPHP5技術者認定上級/準上級試験とPHP8技術者認定上級/準上級試験が受験できます。

上級では実務経験3年以上のエンジニアを想定しており、基礎知識を理解した上で更に実務的なプログラミングスキルなどが問われる問題となっています。

2時間の試験を行い、7割以上の正答で上級の合格となりますが、7割以下であっても5割以上を取れていれば、準上級試験の合格として認定がもらえます。

◯認定ウィザード

最上位資格である認定ウィザードは、上級試験で9割以上の正答率を出すことが応募資格になっています。

以前は研究論文を匿名で提出し有資格者に審査されるもので非常に難易度の高い試験となっていましたが、2020年に再開されてからは9割正解を取れた方であれば、認定ウィザードへの所信表明や勉強法などの500文字以上のテキストを提出することで認定と記念品をもらえる形式へと変更されました。

 

受験料

受験料は初級試験が税込13200円、上級/準上級試験が税込16500円となっています。

学校法人に所属する生徒や学生、教員であれば、学生証などを提示することで半額で受験することができます。

試験は、全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンターで行われています。

 

難易度

 

経済産業省が定めたITスキルのガイドラインであるITSSのレベルで示すと、初級試験はレベル1、準上級はレベル2、上級試験でレベル3に相当します。

初級試験の合格率は70%ほどと比較的高く思えますが、実務を経験したことがない方や初心者の方には簡単な試験というわけではありません。しっかりと対策していくと良いでしょう。

上級試験では合格率は10%ほどに下がり、難易度の高い試験だと言えます。

難関ですが、その分取得すれば就職などの際には有利に働きますので、チャレンジしてみてもよいかもしれません。

PHP資格の試験に向けた効果的な勉強方法3つ

PHPの資格を取得するためには、もちろん試験のための学習をしなければなりません。

やみくもに勉強するよりも、より身につきやすい勉強方法でしっかりと対策していきましょう。

試験に向けて、効果的な勉強方法やポイントを3つ、ご紹介します。

(1)実践しながら基礎をしっかりと学んでおく

まずは基礎から学んでいくことが大切です。

動画や学習サイトなどを利用して、まずはPHPそのものに触れながら実践を重ねましょう。

1から始める場合はコードを自ら書いてみて、ある程度初歩的なコードをスムーズに書けるようにできると良いですね。

(2)参考書・問題集を解く

PHPは、PHP技術者認定試験の認定教材をはじめとして様々な参考書が出ています。

プログラミングの予備知識がない初心者向けのものからすでにある程度のスキルがある人が効率良く学べるものまで数多くありますので、自分のレベルや受験グレードに合った参考書を選び、さらに知識を得られると良いでしょう。

参考書で得た知識が定着しているか、問題集を解くことで確かめるのも大事な工程です。

練習問題付きの参考書を利用するのも良いですし、本番に近いレベルの問題集も試験本番の演習を行うのに役立ちますね。

(3)認定校やスクールに通う

 

プログラミングが未経験であるなど初心者の方は特にですが、認定校やスクールに通うのもおすすめです。

知識の少ない中で独学で学ぶより、効率よく学習を進めることができます。

試験を運営するPHP技術者認定機構の認定するスクールでは認定のインストラクターが在籍しており、認定教材を利用したサポートが受けられるため安心して受講できます。

スクール選びに迷った方はそういったところを選ぶのも良いかもしれません。

もちろん初心者の方だけでなく、初級試験に合格したけれど出題範囲が広く難易度の高い上級試験には苦戦している、といった方が、更に知識を深め上級の合格への対策とするにもスクールはおすすめです。

まとめ

今回の記事では、PHPに関する資格の種類や概要、難易度、効果的な学習方法などについて詳しくご紹介しました。

特に、PHP技術者認定試験はPHP資格として日本国内の知名度が非常に高く、主流となる資格ですので、PHPの習得をこれから目指すという方が学習の目標として合わせて受験するにもおすすめですね。

PHPを仕事に役立てたいという方は就職や転職の際などのスキルの証明のためにも、この記事を参考に効果的な学習を進め、資格を取得してみてはいかがでしょうか。