フリーランスのための助成金や補助金の基礎知識

突然ですが、助成金や補助金のことをどれくらいご存じでしょうか?
資金調達のために消費者金融で借金をする方もなかにはいますが、助成金や補助金は借り入れても返済をする義務が発生しません。
つまり、フリーランスにとって非常に助けになってくれるお金なのです。
では、どうすれば助成金や補助金を受け取ることができるのかをご紹介していきます。

フリーランスでも助成金は受け取れる

企業に勤めている社員でもないのに、助成金は受け取れるのか心配になっている方も多いですよね。
結論からいうと、フリーランスでも助成金を受け取ることができます。
しかし、事前に自分はいくら助成金を受け取ることができるのか確認しておかなければいけません。
助成金は収入扱いとなって課税対象となってしまうからです。
下手をすると、助成金を受け取れはしたものの、課税額が大きすぎて実際に手にした助成金が少なすぎたなんてことになりかねません。
その点だけ注意が必要です。

どんな助成金があるのか

では、どんな助成金があるのか見ていきましょう。
現在あるのは、「地域雇用開発助成金」と呼ばれている助成金1種類だけです。

地域雇用開発助成金

自分の住んでいる周辺に企業が少ない地域、自分に合う企業ないため就職できないといった地域で受け取れる助成金です。
雇用の機会が少ない地域に事業所を設置することから始まります。
そして、その地域に住んでいる方を従業員として雇い入れたときに助成金が発生する仕組みになっています。
雇用した人数に応じて助成を受けとれて、年間で最大3回まで助成を受けることができます。
1回目以降の受給金額は、受給条件が異なってくるので注意しましょう。

助成金は収入扱いになるので注意

返済義務のない助成金は、収入扱いになります。
確定申告のときに、記載漏れがないようにいくら受け取ったのか記載しておきましょう。

どんな補助金があるのか

つぎに補助金の種類についてご紹介していきます。
主な補助金は、次の通りです。
・創業促進補助金
・小規模事業者持続型補助金
・ちいさな創業未来補助金
・IT補助金
・トライアル雇用補助金

創業促進補助金

創業時の資本金の一部を補助してもらえる制度です。
事業拡大に向けて人を新たなに雇用するような場合や、オフィスを新たに構えるときに、必要経費の2/3を200万円まで補助してもらうことができます。

小規模事業者持続型補助金

簡単にいうと、自社製品を展示会するためのイベントに出展するための費用です。
費用は、上限を50万円として受け取ることができます。
製品を作成しても、宣伝をしなければ興味を持ってくれる方も購入してくれる方もいませんよね。
つまり、始めのうちは宣伝をして「こんな魅力的な製品がある!」といったことをアピールしていく必要があるのです。
そのための費用を負担する補助金だとお考え下さい。

ちいさな創業未来補助金

これからフリーランスになろうとしている方、小中規模企業を対象とした補助金です。
展開していく事業内容に対して、2/3が補助金として支給されます。
各事業の上限は、次の通りです。
・「地域を復興させるために行う事業の創業・企業」200万円
・「海外からの顧客を獲得するために行う事業の創業・企業」700万円
・「家業や事業を先代から受け継いだときに新事業を始めるときにかかる事業(第二創業)」500万円

IT導入補助金

ITツールによって、経済力アップのサポートを目的とした補助金制度です。
ソフトウェアやサービスの導入費が対象となっており、国内の中小企業やフリーランスの方が対象です。
補助金は2/3まで支給され、補助される対象の範囲は20~100万円前後です。

トライアル雇用助成金

安定した仕事を求めている方々を積極的に採用して、正社員へ移行させることを目的とした採用活動を目的とした助成金制度です。
対象となる方は、ハローワークなどの職業紹介業者を通じて、就職したいと思っている方々を採用した事業主です。
ハローワークの有名なところでいえば、紹介制度が当てはまります。
たとえば、「紹介してくれた方が企業に採用されたらお祝い金いくら差し上げます」といった広告です。
なお、支給金額は1人あたり月額4万円で、最長3ヶ月間支給されます。

2つのお金の違いとは?

最後に、補助金と助成金の違いについてご紹介していきます。

補助金について

補助金とは「2重審査を通過して受け取ることができるもの」です。
補助金を受け取る資格がある状態で、書類審査を通過した方のみが受け取ることができます。
受け取るのに手間がかかるのは、補助金です。
事業計画書を提出しなくてはいけませんし、面接もあります。
審査基準が厳しく設定されていることも、補助金の特徴です。
しかし、補助金の支給対象となることができれば、公式に事業の信頼性が認められた証拠ができます。
結果的に、さらなる公的融資が受けやすくなる可能性もあがるのです。

助成金について

助成金は「受け取る資格さえ満たしていれば受け取ることができるもの」です。
書類審査がなくても支給されるお金です。
受け取りやすいのは助成金ですが、他からの融資も前提に資金を調達したいのであれば、公式に信頼性が確証される補助金を申請した方が良いのかもしれません。

両方とも所得税の課税対象となるので注意

補助金と助成金の両方とも、融資ではなく「収入」です。収入はすべて課税対象に含まれます。
つまり、返済しなくて良いからといって補助金と助成金を両方利用してしまうと、確定申告のときに記載漏れが発生してしまう可能性が出てきます。
どういった目的で補助金や助成金を申請して利用したかを、書類と一緒にまとめて保管しておくと良いかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?
今回は、助成金や補助金についての基礎知識をまとめてみました。
要点をまとめると次の通りです。
・補助金は社会的信頼性とお金がもらえるが審査が厳しい
・助成金は受け取る資格さえあればお金がもらえる
・両方とも「収入」扱いになるので所得税の課税対象に含まれる
・実際に手に入るお金は各上限金額から課税金額を引いたものになる
いずれの知識も、フリーランスとして事業を行っていくときに、資金調達をすることになったら必要になってきます。
以上の4点だけは覚えておきましょう。

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