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フリーランスエンジニアの残業事情|安心して働くためには?

会社員エンジニアと比べて自由な働き方ができると言われているフリーランスエンジニアですが、そんなフリーランスエンジニアにも残業はあるのでしょうか。

フリーランスエンジニアとして独立を目指している方にとっては、気になる問題ですよね。

今回はフリーランスエンジニアを目指す方、フリーランスとして駆け出しのエンジニアの方に向けて、フリーランスエンジニアの残業事情についてご紹介したいと思います。

フリーランスエンジニアの残業時間はどれくらい?

エンジニア職種をはじめとして、IT業界は残業や長時間労働が常態化するイメージがある方も多いのではないでしょうか。

会社員エンジニアとして現在働いている、経験があるというエンジニアの中には、残業の多さを実体験として感じている方もいることと思います。

ですが、フリーランスエンジニアの残業は一般的な会社員エンジニアよりも比較的少ないとされています。

理由としては、フリーランスエンジニアの契約形態にあります。

フリーランスエンジニアは、成果物を納品する案件以外では基本的に稼働時間で契約します

契約には稼働時間の幅を定めた「精算幅」が定められており、例えば「ひと月あたり150時間から170時間で月70万円の報酬」といったように、月の単価に対する稼働時間の契約が結ばれます。

そのため稼働時間が精算幅から大きく超えるといったことは少なく、残業も発生しにくいのです。

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フリーランスエンジニアに残業代は出る?

基本的にフリーランスエンジニアに残業代、いわゆる残業手当は発生しません。

残業および時間外労働とはそもそも労働者にのみ適用される概念であり、通常、フリーランスは労働基準法が定める労働者に当てはまらないためです。

作業内容や環境によって労働者性が認められれば企業側は残業代を支払わなければなりませんが、基本的には残業代は発生しないと考えておきましょう。

労働者性が認められる要件に関しては、次の見出しで詳しくご紹介します。

【勤務形態別】フリーランスエンジニアの残業事情

前述したように、フリーランスエンジニアは基本的に会社員エンジニアよりも残業が少ない一方で、残業代は出ない傾向にあります。

しかし、フリーランスエンジニアの働き方は様々であり、実際はその勤務形態によっても残業事情は細かく異なるでしょう。

フリーランスエンジニアの主な勤務形態である「在宅型」「常駐型」の2つにおける残業事情をそれぞれご紹介します。

在宅型

働く場所や時間を選びやすいフリーランスエンジニアには、在宅でこなせる案件を受注して自宅などで作業をする在宅型の働き方もあります。

在宅型では働く場所や時間にとらわれないため、「残業」という概念がそもそもありません。

自分で決めたスケジュールで仕事ができますが、一方で、残業代は出ないことがほとんどです。

適切な仕事の管理やスケジュール管理ができていなければ、会社員よりも長時間の労働で、しかも残業の概念がないため報酬はそのまま、という事態になりかねませんので、作業のペースや納期など、自らしっかり管理しましょう。

常駐型

案件に参加し、クライアント先に出向いて業務を行う常駐型の案件も多くあります。

常駐型のフリーランスエンジニアの残業に対する扱いはその契約内容によって異なります。まず、「準委託契約」では労働期間に対して報酬が支払われるため、企業がフリーランスエンジニアに対して残業を強要することはできません。

そのため、残業はほとんど発生しません。

一方で成果物に対して報酬が支払われる契約である「請負契約」では、フリーランスエンジニアは必ず仕事を完成させなければならず、場合によっては残業せざるを得なくなるケースもあるでしょう。

こちらもフリーランスエンジニアでは基本的に残業代は発生しませんが、労働者性が認められれば残業代が支払われる可能性も高いため、あらかじめ企業側に聞いておくと良いですね。

労働者性が認められるのは、以下のような場合です。

・作業場所・作業時間が決められている
・請け負う作業が自由に選べない
・拘束時間が決まっている
・作業の進め方の指示がある

業務においてこのような要件が発生していれば残業代を請求することができますので、請負契約で労働時間が長くなる場合にはきちんとチェックしておきましょう。

注意:残業代の請求には「証拠」が重要

フリーランスエンジニアが請負契約で残業が発生してしまい、かつ労働者性が認められるという場合には、しっかりと残業代を請求しましょう。

企業に残業や時間外労働に対する手当を請求するためには、証拠となる事実を残すことが大切です。

具体的には、次のようなものが証拠として認められます。

◯残業時間が分かるもの

まずは、残業時間がどのくらいかを示す証拠が必要です。

タイムカード入退館記録などの、具体的な数字として残業時間が分かるものは非常に有効ですね。

時間管理がなされていない場合は、メールなどのやりとりを残すのも良いでしょう。

日記や手帳に個人的に記したものなどが証拠として使える場合もあります。

◯証拠となる文書

労働者性の有無を判断するために、業務委託契約書などの文書も必要になります。

作業の指示書や報酬の明細、発注書なども良いですね。

労働者性の判断に関しても、クライアントとのメールのやりとりが証拠になることもあります。

業務上のやりとりは欠かさず、しっかりと保存しておきましょう。

フリーランスエンジニアとして自由な働き方を実現するためには?

これまでご紹介したように、基本的にはフリーランスエンジニアは会社員エンジニアよりも残業が少なく、比較的自由度の高い働き方ができるといえるでしょう。

しかし、具体的な稼働時間については、受注する案件数や案件の契約内容、仕事量、保有スキルなどの要因によっても変わってきます。

まずは「理想的な働き方」と「自身のもつ知識やスキル」を明確にして、両方のバランスが取れた適切な案件を選ぶことが最も大切になるでしょう。

理想的な働き方を目指すフリーランスエンジニアにとっては案件探しの方法も重要になりますが、おすすめなのは「フリーランスエンジニア向け案件サイト」を利用することです。

フリーランスエンジニア向け案件サイトでは掲載されている多数の案件を様々な条件に合わせて絞り込みができるほか、エージェントサービスが利用できることが大きなメリットとなります。

エージェントサービスでは自身の持つスキルと希望する働き方などの条件に合った案件をエージェントが紹介してくれるため、案件探しの手間なく適切な案件の受注につなげられます。

案件探しに慣れていない初心者の方はもちろん、高いスキルや経験があればより条件の良い案件を紹介してもらえるため、働き方を重視しながらより高単価を目指すフリーランスエンジニアの方にとってもおすすめですね。

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まとめ

今回の記事ではフリーランスエンジニアを目指す方に向けて、フリーランスエンジニアの気になる残業事情について詳しくご紹介しました。

基本的には残業が少ないフリーランスエンジニアですが、契約や案件内容によっては残業となってしまうケースもあります。

フリーランスだから残業代は支払われないものと諦めてしまわないよう、労働者性が認められる案件に関してはしっかりと証拠を残しておき、残業代を請求するようにしましょう。