Android案件の動向|業務内容・将来性・案件を獲得する方法も
スマートフォンなどのモバイル端末に特化したOSとして、世界的に高いシェアを誇るAndroid。
フリーランスとして活動するエンジニアの中にも、Android用アプリの開発など、Androidの案件に興味があるという方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はそんな方に向けて、Android案件の内容や報酬など、気になるポイントをご紹介したいと思います。
目次
Android案件とは?
冒頭でもご紹介したように、AndroidはGoogle社によって提供されているオープンソースのOSです。
スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末に特化しており、世界トップのシェアを誇っています。
Android案件ではそんなAndroid搭載の端末に向けたアプリケーションの開発が中心となっており、そういった業務に携わるエンジニアは「Androidエンジニア」と呼ばれていますね。
Androidアプリの設計から開発、運用や保守など一連の業務を担当します。
以前、Android開発にはプログラミング言語「Java」が多く用いられていましたが、2017年には「Kotlin」がGoogle社の推奨言語として公式に採用されたため、近年ではKotlinでの開発が主流となっています。
Android案件の主な種類と業務内容
Androidのフリーランス案件には、次のような様々な種類があります。
Android向けアプリ開発
まずは、Android案件の中でも特に多く、中心となる業務であるアプリ開発です。
新しいアプリの企画・設計といったいわゆる上流工程の業務から、実際の開発からテスト、運用保守に至るまでを担当します。
中には既存アプリの改修や機能追加などを行う案件もありますね。
開発するアプリの種類や内容も様々あるため、幅広いアプリの開発経験を積むことでエンジニアとしての需要を高めることができるでしょう。
Android向けゲーム開発
Android向けアプリのジャンルのひとつとして非常に需要が高く、フリーランス案件の数も多いのがゲーム開発です。
ゲームアプリの設計・開発に携わる案件やアップデートなど運用・保守にかかわる案件、また、ゲームのシステムにおけるサーバーサイドの領域を担当する案件もあります。
中には大規模なソーシャルゲーム開発案件などもあり、そういったものではチームで分担して協力しながら進めていくことになります。
ゲーム開発では近年、開発プラットフォームである「Unity」が利用されているため、それらを扱うスキルも求められますね。
インフラ保守・運用
Androidアプリを正常に動作させるためのインフラの保守・運用案件も存在します。
Androidアプリを常に安定して稼働するためにサーバー環境を構築したり、運用を監視し問題があれば対処するといった業務を担います。
運用が自動化できるよう、自動化システムの開発を行う場合もありますね。
アプリ開発とは異なる知識・スキルが必要とされるため、インフラ案件の経験やスキルがあればAndroidエンジニアとして幅広い案件に挑戦できます。
特に近年ではクラウドサービスが普及しているため、「AWS」や「Linux」などのクラウドサービスを用いたインフラ環境に対応できる知識が必要になるでしょう。
フリーランスエンジニア向けAndroid案件の動向
それでは、実際のAndroid案件の気になる動向を、項目ごとに見ていきましょう。
案件数
スマートフォンなどのモバイル端末が普及している現在、Android案件の需要は高く、案件数も比較的多いと言えるでしょう。
案件の種類としては、やはりアプリ開発の案件が多くを占めていますが、中にはAR/VR 開発やメタバース領域のサービス開発といった、先端分野に携わる案件もあります。
こうした案件ではより専門的なスキルが必要とされますが、その分スキルに見合った高額な報酬を手にできる可能性も高くあります。
単価・報酬
フリーランスのAndroid案件の単価は、平均で約50万〜70万円ほどとされています。
実際にエンジニアルートに掲載されている案件でも60万〜70万円の報酬とされているものが多く見受けられますね。
しかし、中には単価80万円を超える案件もあります。
これはスキルや経験年数によって単価や参加できる案件に幅があるためです。
例えば経験年数が1年以下のエンジニアでは単価相場30万円ほどですが、5年以上の経験があると70〜80万円ほどになると言われています。
高単価を目指したいという方は、まずは幅広い案件をこなし経験を積むことが重要になりますね。
将来性
結論から言えば、Android案件の需要は安定しており、将来性も高いでしょう。
大きな理由としてまず、IT業界自体の発展に伴ってあらゆる業界でITスキルが求められており、エンジニア自体の需要が高いことがあります。
中でもAndroid案件はスマートフォンなどのモバイル端末の普及により今後もアプリ市場が拡大していくことが予測されていますので、案件数の減少は考えにくいでしょう。
もちろん、フリーランスエンジニアとして将来性を高めるには高いスキルが求められますので、積極的に新たなスキルや経験を積むことを意識すると良いですね。
Android案件は未経験エンジニアでも獲得できる?
フリーランスエンジニアがAndroid案件を獲得するには、最低でも
- Android向けアプリ開発の知識・技術
- 「Java」や「Kotlin」などの言語スキル
が必要になります。
そのため、そういった分野の未経験者がAndroid案件を受注するのは難しいでしょう。
まずはそれらのスキルとフリーランス案件で重視される経験を積むことから始めることになりますので、スクールに通って知識・技術を得たり、未経験OKの企業に入社し、学びながら実務経験を積むことをおすすめします。
フリーランスエンジニアがAndroid案件を獲得するには
Android案件に関するある程度の知識とスキルがある、というフリーランスエンジニアがそれを活かして案件を獲得するのに重要なのが、自ら仕事を獲得しにいく姿勢です。
クラウドソーシングを利用したりフリーランスエンジニア向け案件サイトを利用したりするなど、案件獲得のために積極的に行動しましょう。
自分に合った方法で案件探しをすることも、より良い案件を獲得するためには重要です。
営業に苦手意識がある方や高単価の案件を見つけたいという方は、フリーランスエンジニア向け案件サイトでエージェントサービスを利用するのもおすすめですね。
また、案件獲得にはクライアントに自身のスキルをアピールすることも大切です。
自身のスキルや経験、取得資格などを分かりやすくまとめたポートフォリオなどを事前に準備しておき、しっかりと対外的にスキルをアピールできるようにしましょう。
まとめ
今回の記事ではAndroid案件に興味があるフリーランスエンジニアの方に向けて、Android
案件の詳しい業務内容や報酬、また案件獲得に重要なポイントなどをご紹介しました。
アプリ開発をはじめとして、Android案件には幅広い案件があり、将来性も高い分野です。
アプリ開発に興味がある、Kotlinなどの必須スキルを身に着けているという方は、ぜひ案件を探してみてはいかがでしょうか。