Ruby案件の動向|将来性・必要スキル・案件獲得方法も解説!
近年、需要が高まっているプログラミング言語のひとつであるRuby。
フリーランスエンジニアとして活躍している方の中にも、Rubyに注目しており、Ruby案件に興味があるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はそんな方に向けて、Ruby案件の内容や単価など、気になる動向をご紹介したいと思います。
目次
そもそも「Ruby」とは?
Rubyとは、日本の技術者まつもとゆきひろ氏によって開発・公開されたプログラミング言語です。
オブジェクト指向のスクリプト言語であり、日本初の国際規格として認証されている言語でもあります。
Rubyの特徴としては、初めての方にも学習しやすい、理解しやすい構造とフレームワーク「 Ruby on Rails 」を活用して高速な処理を可能としていることがあります。
記述量が少なく処理が速いことから近年徐々にシェアを広げており、口コミ投稿サイト「食べログ」やレシピ投稿サイト「クックパッド」、クラウドソーシングサービス「クラウドワークス」など、様々な著名なWebサービスにもRubyが利用されていますね。
Ruby案件の動向
それでは、そんなRubyの案件はどのような内容となっているのでしょうか。
気になるRuby案件の動向を、4つの項目に分けて見ていきましょう。
案件数・将来性
現在の案件数としては、Ruby案件はエンジニア向け案件の中でも比較的少なめであると言えるでしょう。
しかし、今後はその需要を伸ばしていくとされています。
その理由としては、Rubyの活躍の場であるWebサービスやアプリなどの需要が増加傾向にあり、今後も更に増加が予測できることがあります。
フレームワークであるRuby on Railsの登場も相まって、自由度が高く小規模な開発から大規模開発まで幅広く利用できるRubyが採用される例も増えてきています。
そのため、将来性という面では期待できるのではないでしょうか。
種類・業務内容
Ruby案件の具体的な業務内容として、主なものは次の3つになります。
◯Webサービスやアプリの新規開発
Web開発では特に、ベンチャー企業などが募集する小規模な開発案件が多くあります。
仕様書に従って開発を進めていく開発案件ですが、フレームワークなどの登場により現在ではスマホアプリの開発にも活用されています。
◯機能追加
Webサービスにおいても、定期的に機能追加がなされる場合があります。
特にSNSなどでは、頻繁に機能が追加されることもありますね。
そういったRubyで構築されたサービスの機能追加案件もあります。
◯機能改善・修正
追加だけでなく、機能やサービスに不具合があれば機能の改善修正も行います。
Webサービスの修正では、ユーザーに手間を掛けさせない素早く細やかな修正が必要になります。
勤務形態
Ruby案件では、フルリモートやリモート併用などリモート案件が多いのが特徴です。
常駐型の案件ももちろんありますが、週5のフル出勤から週1日〜2日といったものまで、出勤日数にも違いがありますね。
単価・報酬
Ruby案件の単価相場は、約60万〜80万円とされています。
実際に「エンジニアルート」の掲載案件を見ても、70万〜80万円程度の案件が多く見られますね。
しかし、この数字はあくまで平均であり、自身のスキルや経験年数によっても大きく変わってきます。
実際の案件の中にも、スキル見合いで報酬を決めるといったものもあります。
高単価の案件ではもちろん高いスキルが求められるため、高収入を目指す方はまず経験とスキルを積んでいきましょう。
フリーランス向けのRuby案件例
ここでは、Ruby案件にはどのようなものがあるのか、具体的な例を挙げて見ていきたいと思います。
案件概要 | 大手企業におけるtoC向けアプリ開発 |
主な業務内容 | toC向けアプリの開発担当 |
勤務形態 | フルリモート/フレックス制 |
必要スキル | Rails経験3年以上 Rails wayを理解しコーディングが可能な方 自ら積極的に作業が可能な方 |
報酬 | スキル見合い |
案件概要 | システム移行案件 |
主な業務内容 | システムの移行作業 |
勤務形態 | リモートメイン/出社あり |
必要スキル | PHP経験 Laravel経験 Rubyスキル |
報酬 | ~75万円 |
Ruby案件の受注に求められるスキル
Ruby案件を受注するためには、様々なスキルが求められます。
特に重要となるスキルを3つ、ご紹介します。
Webサービスの開発スキル
まずは、Webサービス開発のスキルを身に着けておきましょう。
Webサービス開発は、Rubyの案件の中でも案件数が多く中心となるものです。
開発の一連の流れやRubyを用いたプログラミングはもちろん、Rubyが使われるバックエンドの処理やデータベースについても学んでおくと良いでしょう。
フロントエンドに関する知識
WebサービスやWebアプリ開発には、ユーザーから見えるフロントエンドの要素が必須となります。
主にバックエンドの処理に用いられるRubyですが、JavaScriptやHTML/CSSなどフロントエンドに関する知識やスキルを高めることで、Web開発の全体的なスキルを高められ、幅広い案件の受注に有利になるでしょう。
Railsをはじめとしたさまざまなフレームワークを扱うスキル
Rubyを扱う上で非常に重要なのが、記事内でも何度も挙げている「 Ruby on Rails 」をはじめとしたさまざまなフレームワークです。
Ruby案件のうち約8割がRails使用のものと言われており、多くの案件で必須となっているRailsはもちろんですが、他にも多言語に対応できるPadrinoや、コードの記述量を減らすためのRamaze、Sinatraなど、多くの便利なフレームワークが存在します。
これらはまだ扱える人も少ないため、知識やスキルがあればエンジニアとして価値を高めることができるでしょう。
フリーランス向けRuby案件の探し方
フリーランスエンジニアがRuby案件を探すには、クラウドソーシングサービスを利用する方法や知人からの紹介、直接連絡などさまざまな方法があります。
中でも最もおすすめなのは、フリーランスエンジニア向け案件サイトを利用することです。
案件サイトは豊富な案件が掲載されている上、エージェントサービスを利用できるところもあります。
エージェントサービスを利用すれば自分の条件や希望に合った案件を営業の手間なくエージェントが紹介してくれるでしょう。
もちろん高いスキルが必要ですが、高単価の案件にも出会いやすくなります。
また、どの方法においてもクライアントは経験年数を重視するため、まったくの未経験者がRuby案件を獲得するのは難しいと言えるでしょう。
未経験者の場合はIT企業などに最低でも2〜3年勤務しておき、実務経験を積んでおきましょう。
まとめ
今回の記事では、日本生まれのプログラミング言語Rubyの案件について、その内容や求められるスキルまで詳しくご紹介しました。
その記述しやすさやフレームワークを特徴とするRubyは、今後の需要が期待される注目の言語のひとつです。
ぜひ案件にも活かせるよう、経験やスキルを積むためにも早速案件探しを始めてみてはいかがでしょうか。