クラウドエンジニアはきつい?やめとけと言われる理由や業務内容・将来性を解説

近年普及しているクラウドサービスを専門的に扱う、クラウドエンジニア。
そんなクラウドエンジニアを目指しているという方の中には、周りから「きつい」「やめとけ」と言われた、インターネットでそういう声を耳にしたという方も少なくないのではないでしょうか。
今回はそんな方に向けて、なぜクラウドエンジニアは「やめとけ」と言われてしまうのか、その理由やメリット、向いている人の特徴まで、詳しくご紹介したいと思います。
目次
クラウドエンジニアはきつい?やめとけと言われる7つの理由

クラウドエンジニアとは、クラウド上でインフラを設計・整備するエンジニア職種です。
サーバーを設計構築したり、ネットワークを整えたりといったインフラ構築を、クラウド環境上で行います。
そんなクラウドエンジニアですが、「クラウドエンジニアはきつい」「やめとけ」という言葉を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
クラウドエンジニアが「きつい」「やめとけ」と言われることが多い理由は、主に次の7つにあります。
- 習得しなければならないスキルの範囲が広いため
- 資格取得の難易度が高いため
- 責任が重いため
- 残業や休日出勤が多いため
- 長期案件が多いため
- 常に最新のトレンドを意識しておかなければならないため
- プラットフォームに知識が依存しており学習負担が多いため
それぞれ詳しく見ていきましょう。
クラウドエンジニアについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧下さい。
参考リンク https://www.engineer-route.com/column/17608/
(1)習得しなければならないスキルの範囲が広いため
クラウドエンジニアは、サーバーやネットワークなどのインフラに関する知識からクラウドに関するスキル、さらにはデータベースなどミドルウェアに関する知識など、様々なスキルや知識が求められるため、学習が大変だということがあります。
クラウドが普及しつつある近年ではオンプレミスの環境からクラウドへの移行案件などもあり、オンプレミスの経験や知識も深く必要になります。
さらにクラウド技術は日々進歩しており、クラウドエンジニアとして働きながらも常に最新の技術をチェックし、学び続けなければなりません。
(2)資格取得の難易度が高いため
クラウドエンジニアが取っておくと良い資格としては、
- AWS認定資格
- Microsoft Azure認定資格
- Google Cloud認定資格
など、各社の様々なクラウドサービスに関する資格があります。
これらの難易度は非常に高いと言われており、中には実務経験を必要とするものもあります。
そのため学習のハードルが高く、未経験からの学習では途中で断念してしまう人もいるというのも、「やめとけ」と言われる理由のひとつになります。
(3)責任が重いため
サーバーやネットワークといったITインフラは、企業のシステムの根幹となるものです。
インフラに不具合が起こり、企業活動がストップしてしまうといったことが起これば、大きな損害を出してしまいます。
インフラエンジニアはそんなクライアントや自社の企業活動に直結する重要な役割であるため、重い責任を背負わなければなりません。
そもそもトラブルが起きないようなシステムを緊張感を持って構築することや、万が一トラブルが起きた際にも迅速に対応することが求められるため、プレッシャーなど精神的に負荷がかかることで、仕事がきついと感じやすいでしょう。
(4)残業や休日出勤が多いため

クラウドエンジニアの業務である運用・保守業務には、もちろん不具合やトラブルなどが発生した際の緊急対応も含まれます。
休み無く稼働しているITインフラにおいて、トラブルは昼夜を問わずいつ起きるか分かりません。
突発的なトラブルに対応するため、急な残業が発生することになったり休日に出勤しなければならなかったりと気が休まらず、身体的にも精神的にもストレスがかかりやすくなりがちです。
激務であるというのは、「やめとけ」と言われる大きな理由でしょう。
(5)長期案件が多いため
クラウドエンジニアに限らずですが、インフラなど企業の根幹となる重要なシステムに関わるエンジニアは長期の案件が多くなります。
特にオンプレミスからクラウド環境への移行案件などでは、実際にそのクライアント先の企業へ出向いて業務をすることになり、長期的に常駐しなければならないこともあります。
クライアント先の企業の雰囲気が自分には合わないと感じても案件の途中で投げ出すことはできず、精神的にきついこともあり得ますね。
(6)常に最新のトレンドを意識しておかなければならないため
IT技術の発展は目覚ましく、クラウド技術も常に進歩を続けています。
そんなクラウド技術を扱うクラウドエンジニアは、常に最新のトレンドを意識して情報をアップデートし、継続的に学び続けなければなりません。
業務を行いながら最新の技術に関する情報にまでアンテナを張り、さらにそれを業務に落とし込むというのは、想像よりも大変です。
クラウドエンジニアが「やめとけ」と言われる理由になるというのも理解できますね。
(7)プラットフォームに知識が依存しており学習負担が多いため
クラウドサービスには、
- AWS(Amazon Web Service)
- Google Cloud
- Microsoft Azure
などを代表に、多くのプラットフォームがあります。
プラットフォームによって仕様・提供されるサービスなどにも違いがあるため、知識がプラットフォームごとに依存してしまい、他のプラットフォームの案件に参画するには、そのプラットフォームについてさらに学ばなければなりません。
市場価値の高いクラウドエンジニアになるためには各サービスの差異を把握し適切な環境を構築する必要があるため、包括的に学ばなければならず学習に負荷がかかるでしょう。
クラウドエンジニアの詳しい業務内容
きついと言われることのあるクラウドエンジニアは、具体的にどのような業務を行っているのでしょうか。
ここでは、クラウドエンジニアの詳しい業務内容をご紹介します。
インフラ設計
まずは、クラウド環境でのITインフラの構築です。
クライアントがシステム・サービスを安定して稼働できるよう、適切かつ効率的なクラウドインフラの設計・構築を行います。
クラウドインフラの構築は、クライアントからのヒアリング・要件定義を行い、クライアントにとって最適なサービスを選択した上で、設計していくことから始まります。
インフラは一度開発すれば終わりというわけではなく、運用後の管理や将来的な拡張なども
事前に考慮した上で設計しなければなりません。
そのため、設計には高いスキルや知識が求められるでしょう。
オンプレミスからクラウドへの移行
クラウド環境が普及する中で、増加しているのが、オンプレミスのインフラからクラウド環境への移行を行う案件です。
現在稼働中のシステムを、企業が自社で運用するオンプレミスのインフラ環境から、クラウド上へと移行します。
移行後には、必要なソフトウェアのインストールや設定、ストレージ・データベースなどの設定など、適切な稼働に必要な各種設定も行います。
問題なく稼働できるよう、テストを行うことも重要ですね。
運用・保守業務
設計・構築されたクラウドシステムを運用・管理していく保守業務も、クラウドエンジニアの重要な業務のひとつです。
定期的な監視を行い、トラブル発生時には迅速に復旧作業を行います。
必要に応じて、OSやミドルウェアのアップデートやコスト管理も継続的に行う必要があるでしょう。
クラウドエンジニアとして働くメリット

ご紹介したような様々な理由から、「きつい」「やめとけ」などと言われることも多いクラウドエンジニア。
しかし、クラウドエンジニアとして働くことで、次のように得られるメリットも多くあります。
- 需要・将来性が高い
- 柔軟な働き方がしやすい
- 高収入が狙いやすい
- 多様な業務の経験ができスキルアップが目指せる
- 大規模案件もありやりがいを感じやすい
需要・将来性が高い
まずは、クラウドエンジニアがエンジニアとして需要が高く、将来性のある職種であるということです。
近年、クラウド技術が普及したことで、あらゆる業界・多くの企業でオンプレミスからクラウドへの環境移行が進められています。
新規での環境構築もクラウドで行われることが多く、今後もクラウドスキルを持つエンジニアは高い需要があるでしょう。
DXの推進やIoTの広がりなどもあり、クラウド技術はもはや欠かせないものとなっています。
クラウドエンジニアは長期的目線で見ても、将来性が期待できるというメリットのあるエンジニア職種と言えますね。
柔軟な働き方がしやすい
クラウドエンジニアのメリットとしてもうひとつ、柔軟な働き方がしやすいという点があります。
オンプレミスのインフラ環境では、実際にオフィスに出社したり、クライアント先に出向いて構築や管理運用を行わなければなりませんが、クラウド環境はリモートで管理運用が可能なため、リモートワークやフレックス制度など、柔軟な勤務形態が実現しやすいでしょう。
もちろん所属する企業にもよりますが、働きやすい環境を重視する方にとっては大きなメリットですね。
高収入が狙いやすい
クラウドエンジニアは、スキル次第で高収入を狙いやすい職種です。
クラウド技術はまだ比較的新しい技術であり、高い需要がある反面、専門的なスキルでもあるため、まだ高いスキルを持っている人材が少ないでしょう。
また、クラウドスキルはITインフラに関わる幅広い業界・分野で汎用できるスキルであり、クラウドスキルとともにその他のスキルを学び、キャリアアップや転職を目指すことでも、更なる収入アップを目指すことができますね。
フリーランスのクラウドエンジニアとして独立するなどの方法もあり、高単価案件が受注できれば高収入が期待できるでしょう。
多様な業務の経験ができスキルアップが目指せる
クラウドエンジニアは、ITインフラに携わる業務をはじめ、例えばセキュリティ対策、コストの最適化、自動化促進など、様々な業務を担うことができます。
幅広い業界・分野で多様な業務の経験を積むことができ、飽きずにスキルアップできるでしょう。
幅広い業務経験を積みスキルを身に着けられるというのは、特にキャリアアップを目指す方にとっては非常に魅力的なポイントですね。
大規模案件もありやりがいを感じやすい
クラウドサービスは今や多くの企業・業界に普及しており、企業だけでなく、行政のシステムや医療業界、教育現場など、様々な場面で基盤となる技術となっています。
企業や請け負う案件によっては大規模なプロジェクトや公共性の高いものに携わることができる可能性もあり、社会インフラを支えているという実感ができ、大きなモチベーションややりがいになるかもしれません。
クラウドエンジニアに向いている人・向いていない人の特徴

上にあげたような理由から、「やめとけ」と言われることも多々あるクラウドエンジニアですが、もちろん向き不向きがあり、向いている人にとっては大きなストレスなく働ける職種でもあります。
では、クラウドエンジニアに向いている人・向いていない人とはどのような人なのでしょうか。
クラウドエンジニアに向いている人の特徴
クラウドエンジニアに向いている人の特徴としては、次のようなものが挙げられます。
- 最新の技術に興味がある
- コミュニケーション能力が高い
- 地道な作業が苦ではない
常にトレンドの技術を取り入れなければならないクラウドエンジニアは、最新技術に興味があり情報を追うのが好きだという方には向いていますね。
その他にも、常駐するクライアント先や他のメンバーなどと円滑に業務を進めるためにコミュニケーションをとれることや、プログラミング業務や資料作成などの細かく地道な作業を苦でなくこなせると良いですね。
クラウドエンジニアに向いていない人の特徴
逆に、向いていない・きつくなってしまう可能性がある人の特徴としては、次のようなものがあります。
- 急なトラブル対応が苦手
- コミュニケーションが苦手
- プログラミングそのものを追求したい
不具合など、突然発生するトラブルに迅速に対応しなければならないクラウドエンジニアは、急なトラブル対応が苦手でなるべく自分のペースで仕事がしたいという人にはストレスになってしまうかもしれません。
また、高度なプログラミングスキルを求められるということが少ないのもクラウドエンジニアの特徴です。
プログラミング業務が好きでさらにスキルアップを図りたいという方には、機会が少なく不向きであると言えるでしょう。
クラウドエンジニアのキャリアパス
クラウドエンジニアは、その後のキャリアパスによって高収入を目指すこともできる職種です。
クラウドエンジニアのキャリアパスとしては、クラウドの専門性をより高める道や、その知識や経験を活かして幅広い業務に携わる道など、様々なものがあるでしょう。
主なキャリアパスとして、いくつかご紹介します。
クラウドアーキテクト
クラウドアーキテクトとは、企業におけるクラウド戦略の設計・管理や導入を行う職種です。
各種クラウドサービスのスキル・知識を活かし、クラウド企業に合わせたクラウドインフラの設計や移行の支援など、クラウド導入をサポートする重要な役割になります。
クラウドアーキテクトには、各クラウドサービスでの設計・構築の知識や深い経験はもちろん、クライアントに適切なクラウド導入をしてもらうため、ビジネス知識やプレゼンテーションの能力も求められるでしょう。
ITコンサルタント
ITコンサルタントは、企業の課題をITシステムを用いて改善することを目指す、コンサルティング業務を行う職種です。
幅広いIT知識を用いて企業のコストの最適化やビジネス上での課題解決を行う役割であり、クラウド関連知識も現代においては必要不可欠と言えるでしょう。
フルスタックエンジニア
フルスタックエンジニアとは、フロントエンド・バックエンド開発を1人で担ったり、インフラ関係の構築から保守までを広く担ったりする、マルチに業務を担当できるエンジニアのことです。
1人で多くの業務をこなせるフルスタックエンジニアは、市場価値の高い人材として重宝されるでしょう。
フルスタックエンジニアを目指す場合、インフラ知識はもちろん、サーバーやデータベースといったインフラの広い知識や、フロントエンド・バックエンド開発に必要な様々なプログラミング言語など、幅広いスキルを身に着けておく必要があります。
クラウドエンジニアを目指すために必要なスキルは?
そのメリットや向いている人の特徴を知り、クラウドエンジニアに興味が湧いてきたという方もいるのではないでしょうか。
ここでは、そんな方に向けて、クラウドエンジニアに必要なスキルについてご紹介します。
プログラミングスキル
まずは、エンジニアとして必要不可欠とも言えるプログラミングスキルですね。
クラウドエンジニアとしては、特にJavaやPythonといったプログラミング言語が求められるでしょう。
しかし、クラウドスキルを活かしつつ他のエンジニア職種としてキャリアアップを目指したい方や、より幅広い業務を経験したいという方は、他の言語も合わせて習得することを目指しましょう。
使用できる言語が多ければ多いほど、もちろん対応できる業務の幅も広がりますし、エンジニアとしての需要も高まります。
セキュリティ・ネットワークの知識
クラウドエンジニアは、クラウド環境でのITインフラに関わる業務です。
オンプレミスからの移行案件などもあり、オンプレミスも含むネットワーク知識やセキュリティに関する知識もあると良いでしょう。
特に、クラウドエンジニアからオンプレミス・クラウド両方に対応できるインフラエンジニアを目指したいという方にとっては、欠かせないスキルになりますね。
コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルも、クラウドエンジニアはもちろん、エンジニアには重要なスキルです。
クラウドエンジニアはリモートで対応できる業務も多いとはいえ、クライアントやプロジェクトに関わるメンバーなど、コミュニケーションは欠かせません。
専門知識のないクライアントが理解しやすいような説明を行う場面など、コミュニケーションスキルが求められることも多いでしょう。
プロジェクトマネージャーなど、プロジェクトやメンバーをマネジメントする立場へのキャリアアップを考えている場合には、より重視したいスキルですね。
クラウドエンジニアにおすすめの資格

クラウドエンジニアを目指す場合やクラウドエンジニアとして転職・キャリアアップを目指す場合、就職・転職活動やフリーランスの案件獲得など、様々な場面で、そのスキルを分かりやすくアピールすることが必要になります。
対外的にスキルをアピールする方法として、おすすめなのが資格の取得です。
クラウドエンジニアにおすすめの資格としては、次のようなものが挙げられます。
- AWS認定資格
- Microsoft Azure認定資格
- Google Cloud認定資格
- ネットワークスペシャリスト
- Linux技術者認定 LinuC
まずは、AWS(Amazon Web Service)やMicrosoft Azure、Google Cloudといった、著名な
クラウドサービスに関する資格ですね。
各社のクラウドサービスに関する知識・スキルは、クラウドエンジニアにとってもちろん欠かせません。
また、その他にも、ネットワークやOSに関する資格があると、キャリアアップなどに役立つでしょう。
ネットワークスペシャリストは非常に難易度も高いですがIPA(情報処理推進機構)が運営する国家資格であり、取得できればネットワークに関する高いスキルを証明できます。
ネットワークに関する知識や実務経験のある方は、取得を目指してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回の記事では、クラウドエンジニアに興味があるという方に向けて、クラウドエンジニアが「やめとけ」と言われてしまう理由や向き不向きまでをご紹介しました。
学習すべきことが多いなど、クラウドエンジニアには確かに大変な点が多くあります。
しかし、記事内でもご紹介したように多くのメリットもあり、向いていると感じる人にとってはストレスなく働ける職種でもあります。
自分が向いている特徴に当てはまるという方は、必要なスキルを学び、ぜひクラウドエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。














