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サーバーサイドエンジニアとサーバーエンジニアの違いを徹底解説!

どちらも「サーバー」と名の付くサーバーエンジニアとサーバーサイドエンジニア。

これらの職種に興味を持った方の中には、どちらもどのようなエンジニアなのか、似ているけれど違いは何なのかが詳しく分からず、疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。

今回はそんな方に向けて、サーバーエンジニアとサーバーサイドエンジニア、2つのエンジニア職種についてその違いを詳しくご紹介したいと思います。

サーバーサイドエンジニアとは?

そもそも「サーバーサイド」とは、サーバー側で動作し、プログラムの実行や処理を行うもののことを指します。

対になる言葉にWebサービスなどでユーザーから見える部分を指す「フロントエンド」がありますが、このフロントエンドから要求された処理をサーバー側で行い、フロントエンドに送るのがサーバーサイドの役割ということですね。

ユーザーの目に触れない裏側ということで「バックエンド」と表現されることもあります。

サーバーサイドエンジニアは、そんなサーバーサイドの処理のためのシステムやサーバーサイドで扱うデータ管理に携わるエンジニアです。

そのサーバーに応じてJavaやRubyなどのプログラミング言語を使用し、Webサイトやアプリケーションなどに必要なサーバー側のシステム開発や保守を行います。

サーバーエンジニアとは?

サーバーエンジニアは、ITの基盤となるサーバーそのものの設計から構築、運用保守までを担う職種です。

その使い道や環境に合わせて、Webサーバーやメールサーバーといった多様なサーバーをクライアントの要望に合わせて設計し、実際にサーバーラックへの配置や配線などを行い構築していきます。

サーバーは企業の業務などにとって非常に重要な役割を持っており、常に稼働させることになるため、運用後の監視・トラブル対応も大切な業務のひとつですね。

【項目別】サーバーサイドエンジニアとサーバーエンジニアの主な違い

これまでご紹介した概要のとおり、サーバーサイドエンジニアとサーバーエンジニアは、名前が似ていても異なるエンジニア職種として存在しています。

では次に、そんな違いを年収や必要なスキルなど項目ごとに見ていきましょう。

(1)仕事内容

まずは仕事内容です。

サーバーエンジニアの仕事は、クライアントからのヒアリングを行いサーバーの性能や台数などの基本からOSの選定まで細かく設計するところから始まります。

その後設計に基づいてサーバーの構築を行い、運用後には24時間365日常に監視し、トラブルや不具合があれば迅速に対応するという流れになります。

サーバーサイドエンジニアの仕事は、主にプログラミング言語を用いたサーバーサイドのシステム開発と、フロントエンドに必要なデータを送るためのデータベースや外部のシステムとの連携になります。

システム開発ではサーバーエンジニアのようにクライアントの要望をヒアリングし、設計から行うこともありますね。

ユーザーへのデータ提供のために、膨大なデータを適切に管理し、スムーズに提供できる環境をつくることも大切な業務のひとつです。

(2)必要スキル

サーバーサイドエンジニアに必要なのは、まずシステム開発に利用するプログラミング言語とそれぞれのフレームワークを扱えるスキルです。

利用することが多いのは、JavaやRuby、PHPなどですね。

また、MySQLやOracleといったデータベースに関する知識も求められます。

フロントエンドとも密接に関わる業務のため、フロントエンド開発の知識があるとより業務を効率的に行えることもあるでしょう。

サーバーエンジニアには、設計構築から保守に関するサーバー機器の知識が必須になります。

同様に、サーバーを動作させるためのLinuxやWindowsといったサーバーOSや、多様なサーバーそれぞれに合わせたミドルウェアの知識も求められますね。

近年ではサーバーのクラウド化も進んでいるため、AWSなどのクラウドサービスに関するスキルもあると良いでしょう。

(3)年収相場

転職などでどちらのエンジニアにも興味があるという方は、年収は特に気になるポイントですよね。

まずサーバーサイドエンジニアの年収相場は、平均で450万〜600万円程度と言われています。

サーバーエンジニアも大体400万〜600万円程度とされており、年収にはほとんど差はないと言えますね。

しかし、これはあくまで平均です。

どちらも経験やスキル、働き方、勤める企業など様々な要因によって幅がありますので、経験が浅い1年目では400万円に満たなかったり、逆に平均よりも高収入を目指すことも可能です。

年収を増やすためには、経験を積んでスキルアップし、設計などの上流工程を担ったり、さらに上のプロジェクトマネージャーやリーダーのような役割を任せられるエンジニアを目指しましょう。

(4)求人・案件傾向

サーバーサイドエンジニアの求人や案件は、未経験でもOKというものも0ではありません。

しかし、特にフリーランスなどの案件では、基本的には3年ほどの経験が求められます。

近年ではクラウドへの移行が進んでおり、クラウドサービスを利用したアプリケーションの設計案件なども見られますね。

クラウドなど新しい技術の案件はそもそも経験している人が少ないため、その分野が未経験でも参加できる場合があります。

また、フルリモートの案件が増加しているのも特徴です。

サーバーエンジニアの求人・案件についても、クラウド化によって変化が見られています。

現在すでに稼働しているサーバーの運用・保守に関する業務は引き続き需要がありますが、サーバーの設計や構築など、上流工程についてはクラウドへの移行が進みクラウド知識を求められる求人も増加してきていますね。

未経験OKで、業務をこなしながらスキルアップできる求人などが多いのもサーバーエンジニアの特徴なので、1から技術を身に着けたいという方には良いでしょう。

サーバーサイドエンジニアとサーバーエンジニアはどちらが良い?

サーバーサイドエンジニアもサーバーエンジニアも職種による収入の違いは少なく、どちらも需要が高いため、転職などでどちらが特におすすめ、ということは一概には言えません。

どちらにも興味があるという場合には、自分の適性に合っているかということを基準に選ぶのがおすすめです。

それではどんな人がそれぞれの職種に向いているのでしょうか。

その特徴をご紹介します。

サーバーサイドエンジニアに向いている人の特徴
・専門分野に取り組みたい
・論理的思考が得意
・向上心がある
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サーバーエンジニアに向いている人の特徴
・機械に興味がある
・緻密な作業が得意
・責任感がある
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サーバーエンジニアの案件を見てみる

サーバーサイドエンジニアの開発では、様々な不具合が起こったりシステム修正の業務が多くあったりします。

迅速に問題点を見つけ、対応するための論理的な思考力や柔軟性が求められますね。

ソフトウェアなどの開発を行うエンジニアの中でもサーバーサイドに特化した職種のため、専門分野を突き詰めたいという向上心のある方も向いていると言えます。

サーバーエンジニアは、物理作業もあるためメカニックな業務に興味がある方におすすめです。

重要なITインフラのひとつであるサーバーを扱うため、正確にこつこつと細かな仕事ができ、トラブルに真摯に対応できる責任感も必要になります。

まとめ

今回の記事では、サーバーサイドエンジニアとサーバーエンジニアという混同されやすい2つのエンジニア職種について、その概要や違いを細かくご紹介しました。

どちらも需要のある職種で、仕事内容などそれぞれに特徴があります。

キャリアチェンジなどでサーバーサイドエンジニアやサーバーエンジニアに興味を持っている、どちらにしようか迷っている……という方は、ぜひこの記事を参考に自分に向いていると感じた方にチャレンジしてみてくださいね。