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CCNA・CCNPとは?それぞれの違い・難易度・年収相場を徹底解説!

ネットワークエンジニアやインフラエンジニアなど、ネットワーク機器を扱うエンジニアの方は「CCNA」や「CCNP」といった資格について聞いたことがあるのではないでしょうか。

資格を取ることはスキルアップ、ひいてはキャリアアップにつながるポイントのひとつになります。

今回はスキルアップを目指すエンジニアに向けて、「CCNA」「CCNP」と呼ばれる資格について、概要やその違い、取得するメリットまでを合わせてご紹介したいと思います。

1. 「CCNA」と「CCNP」はそれぞれどんな資格?

そもそも「CCNA」「CCNP」とは、どちらもアメリカに本社を置く大手のネットワーク機器開発会社、シスコシステムズ社が公式に認定している技術者の認定資格です。

民間資格ではありますが、世界最大のネットワーク機器会社であるシスコシステムズ社の資格であるため知名度が高く、国際的に認められたネットワークエンジニアであることのスキルの証明ができる資格になっています。

CCNAとCCNP、どちらも同社の資格ですが、この2つには違いがあります。

1-1. CCNA=ネットワークの入門資格

CCNAは、正式名称をCisco Certified Network Associateと言います。

アソシエイトレベルとされるネットワークに関する基礎的な知識が求められる資格で、ネットワークエンジニアの入門的な資格とされています。

ルーティングやスイッチング、無線接続からセキュリティまで、ネットワークに関する広い知識が求められます。

シスコ社の認定資格の中では入門レベルとされていますが、専門的な知識が必要となるため初心者には簡単な資格とは言えません。

ですが、ネットワークエンジニアにとってはスキルアップのためにまず取得をおすすめしたい基礎的なスキルの証明となる資格となります。

1-2. CCNP=ネットワークのプロフェッショナル資格

CCNPは、正式名称をCisco Certified Network Professionalと言います。

CCNAよりもグレードの高い上位資格であり、ネットワークのプロレベルのより深い知識が問われます。

取得することで大規模なネットワークの導入から運用、保守までを担える技術があるということを証明できます。

ネットワークエンジニアとしてよりキャリアアップしたい方やインフラエンジニアの方は取得を目指してみるとよい資格ですね。

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2. 【項目別】CCNAとCCNPの違い

CCNAとCCNPには、グレードという大まかな違いの他にも様々な違いがあります。

そんな2つの違いについて、項目ごとにそれぞれ見ていきましょう。

2-1. グレード・難易度

CCNAはアソシエイトレベル、CCNPはプロフェッショナルレベルとグレードに違いがあることはご紹介しました。

もちろん難易度はCCNPの方が高くなっており、初心者でもしっかりと学習すれば取得できると言われるCCNAに対し、CCNPでは実務経験者であっても数ヶ月もの学習期間が必要だと言われています。

IPA(情報処理推進機構)が認定するITSS(ITレベル標準)でも、CCNAはレベル2、CCNPはレベル3程度だとされていますね。

2-2. 試験科目・出題ボリューム

CCNAは、120分の試験時間で1科目の試験に合格すれば取得することができます。

対してCCNPは分野ごとに『Enterprise』や  『Security』、『Collaboration』といった5種類の資格があり、どれを受験するとしても、基本的にはコア試験と呼ばれる120分の必須試験、コンセントレーション試験と呼ばれる90分の試験の2科目に合格しなければなりません。

コンセントレーション試験は専門分野によって分けられた6科目の中から1つを選んで受験するシステムになっているため、自分が興味のある分野や得意な分野、業務で必要な分野などを選べると良いでしょう。

2-3. 受験料

各試験の受験料は次のようになっています。

◯CCNA税込39,960円
◯CCNP税込68,970円(どのコースでも共通)

上位資格であり試験科目も多いため、CCNPの方がCCNAよりも受験料は高くなっています。

2020年2月の試験改定以前はCCNAが43,560円、CCNPが107,775円とされていたため、現在は少し安価になり受験しやすくなっていますね。

2-4. 年収相場

実際にCCNAを取得しているネットワークエンジニアとCCNPを取得しているネットワークエンジニアでは、やはりCCNPを取得しているエンジニアの方が収入の相場は高くなると言われています。

過去に資格保有者の年収についてシスコシステムズ社が調査していたデータを見ても、CCNPを持っている技術者の方がCCNAを持っている技術者と比べて約20%ほど年収が高いという結果になっています。

企業でも資格手当があったりスキルを評価されるきっかけになったりとより上位の資格をとることは収入アップのポイントとなります。

CCNPは受験に3〜5年の実務経験が推奨されているため、しっかりと実務経験を積むことで資格取得にも収入を増やすことにもつながっていくでしょう。

3. CCNA・CCNPを取得するメリット

ネットワークに関連する仕事をしている、またしたいと思っているエンジニアにとって、CCNAやCCNPを取得することは会社員エンジニアやフリーランスエンジニアなど働き方を問わずいくつかのメリットがあります。

3-1. ネットワークスキルが向上する

シスコシステムズ社は世界的にもシェアの高いネットワーク機器会社です。

シスコ社製のネットワーク機器は多くのシステムに用いられているため、資格取得のための学習で得た知識は実際に実務をする上でも非常に役立ちます。

さらに、試験に必要な勉強をする上で実務上利用したことがなかった機能や知識まで身につけることができます。

資格のための学習をしながら、今後の業務にも役立てられるネットワークスキルが確実に向上していくのはメリットのひとつです。

3-2.  社内評価の向上が期待できる

資格を取得することで、社内の評価も向上させることができます。

資格手当を設けている会社であればわかりやすい報酬といった形で評価の工場を実感することができますし、資格があることでスキルが認められ、任せてもらえる仕事の幅が広がっていきます。

特に上位資格のCCNPであれば仕事の幅は大きく広がります。

社内の評価が年収やキャリアアップにつながる会社員エンジニアだけではなく、フリーランスのエンジニアにとっても獲得できる案件の幅が広がることは大きなメリットといえるでしょう。

3-3. 就職・転職・案件獲得の際に有利となる

スキルは目に見えるものではありません。

ですが、資格があればそのスキルを対外的に証明することができます。

未経験からの就職や転職を考えている際にも、スキルを分かりやすく証明できる資格があることは有利に働くでしょう。

フリーランスエンジニアの案件獲得でも、競合するフリーランスエンジニアの多い人気の案件の場合、資格を取得していることが採用の決め手となる場合があります。

案件自体が資格取得者を優遇したり応募条件となっているようなものもありますので、特に上位資格のCCNPであれば高単価の案件を獲得するのに役立ちますね。

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まとめ

今回の記事ではシスコシステムズ社のネットワークに関する認定資格、「CCNA」「CCNP」についてご紹介しました。

資格を取得することはスキルアップや仕事の幅を広げることにもつながり、会社員エンジニアにとってもフリーランスエンジニアにとっても多くのメリットがあります。

ネットワークに関連する業務を行っているエンジニアの方は、ぜひ「CCNA」や「CCNP」といった資格の取得を目指してみてはいかがでしょうか。