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iOSエンジニアがきついと言われる4つの理由|将来性・適性も解説

iOS関連の開発を行う iOSエンジニア。

注目を集めるiOSエンジニアに興味があり、目指しているという方も多いでしょう。

しかし、iOSエンジニアについて知る中で「きつい」という言葉を耳にした方、また、iOSエンジニアとして実際に働き始めてきつさを感じているという方もいるのではないでしょうか。

今回はそんな方に向けて、iOSエンジニアが「きつい」と言われる理由について将来性なども交えてご紹介したいと思います。

iOSエンジニアとは?

iOSエンジニアとは、一言で言えば iOSアプリを開発するエンジニアのことです。

世界中で使用されているApple社の製品であるiPhoneやiPadに搭載された専用OS、iOS向けに、アプリの開発実装を行います。

アプリ、と言われるとスマートフォンアプリを思い浮かべる方も多いと思いますが、iOSエンジニアが開発するのはスマートフォンアプリなどのネイティブアプリだけではありません。

他にもブラウザ上で動作するWebアプリの開発を行うこともあります。

仕事としては、開発業務にはどんなアプリを開発するかという仕様書の作成から、実際にプログラミング言語を用いたプログラミング開発などがあります。

ユーザーの目に触れるアプリの本体やブラウザ上で動作する部分だけでなく、サーバー上での処理を開発するバックエンドの開発業務を担うこともありますね。

また、アプリを開発してリリースすれば終わりというわけではありません。

リリース後に発生する不具合に対する修正やアップデートなど、リリース後の運用・保守業務もiOSエンジニアの重要な業務のひとつです。

iOSエンジニアが「きつい・やめとけ」と言われる理由4つ

iOSエンジニアは、「きつい・やめとけ」と言われてしまうことも多い職種です。

なぜそう言われることが多いのか、主な理由は4つあります。

Swiftの仕様変更対応に大きな負担がかかる

2014年にApple社が発表したiOSアプリ開発のための言語を、Swiftと言います。

比較的新しいプログラミング言語であるSwiftは、アップデートも頻繁に行われています。

そんなSwiftのアップデートに対応するため、アプリも合わせて仕様の変更を求められることになります。

これにより、実務を行う上で今まで使用していた昨日がアップデートで廃止になった。また、これまで動作していた機能が突然エラーになった、といったことも起き、負担が大きくなります。

そういったことから、作業量も増える上ストレスを感じやすくなり、「きつい」と言われるのでしょう。

Swiftの汎用性が低い

Swiftはご説明した通り、iOSアプリ開発に特化した言語です。

新しめの言語であることもあり扱える人の数も少なく、専門性の高い言語ですが、一方で汎用性の低い言語でもあります。

Swiftを習得しても活かせるのが iOSアプリ開発の場面のみになってしまうため、将来性や仕事の幅を広げるという面では習得にメリットが少ないことも、「やめとけ」と言われる理由のひとつですね。

英語力がなければ仕事の効率性に大きな影響を及ぼす

Swiftの開発チームが公式に出しているドキュメントやSwiftのコミュニティなど、業務に活かせる情報を得る場所の多くが英語で書かれているため、英語力を求められるということもあります。

もちろん英語ができなければ全く業務ができないというわけではありませんし、以前と比べれば翻訳ソフトなども発展しています。

しかし、細かなニュアンスの違いがわからない、翻訳の手間がかかるなど、効率的に業務を行うために情報を得たいという場面では、英語が苦手な方は苦労することもあるかもしれません。

属人化が生じやすい

iOSエンジニアは専門性が高い傾向にあるため、企業にとっては仕事の属人化が生じやすいという懸念点もあります。

属人化が生じてしまうとエンジニアのうち誰かが病気で業務ができない、退職したといった場合に開発業務に影響をきたしてしまうこともあり得ますね。

そういった影響を受けやすかったり、スキルがある人に業務が集中してしまい作業量が増え、残業などにつながってしまったりといったこともあります。

また、所属する企業によっては激務になる可能性があるというのも、「きつい・やめとけ」と言われる理由です。

iOSエンジニアの需要・将来性

様々な理由からiOSエンジニアはしばしば「きつい」と言われています。

しかし、その一方で、その希少性や需要は高まっていると言えるでしょう。

スマートフォンアプリ市場は今後もさらに広がっていくことが予想され、iOSアプリの新規開発はもちろん、既にリリースされているアプリの保守業務も発生するため、iOSエンジニアの需要がなくなることは考えにくいでしょう。

特に、近年では注目されている IoT機器と連携するiOSアプリの開発も進んでいます。

Apple社の製品がなくならない限り、一定以上の需要は永久的に続くと言えるため、iOSエンジニアを目指すメリットは十分にありますね。

iOSエンジニアに向いている人の特徴

「きつい」と言われるiOSエンジニアエンジニアですが、きつさを感じるかどうかには向き不向きも影響しています。

iOSエンジニアに向いている人の特徴には、主に以下のようなものがあります。

iOSエンジニアに向いている人の特徴
Apple製品が好き
新たな技術を継続して学習できる
専門性を極めたい

Apple製品向けのアプリに携わるiOSエンジニアには、Apple製品が好きである人が向いています。

最新情報をいち早くキャッチし、ユーザー目線での開発ができることは、iOSエンジニアにとって重要です。

また、Swiftなど専門性の高いエンジニアでもあるiOSエンジニアは、1つの言語に対する専門性を高めたい人、また、最新技術にも興味がある人が向いているでしょう。

どちらにも、常に情報を追い、継続して学習できる勤勉さは必要になりますね。

iOSエンジニアのキャリアパス

iOSエンジニアには、主に次のようなキャリアパスがあります。

◯iOSチームリーダー

iOSアプリの開発は複数人で行うことが多くなります。

そこで、エンジニアをまとめてプロジェクトの成功を目指す役割としてiOSチームリーダーがあります。

iOSチームリーダーは技術的な面でプロジェクトを引っ張り、成果物の品質向上を担うほか、チームのエンジニアのスキルアップの支援も行います。

そのために、高いスキルと経験が必要になりますね。

◯iOSコンサルタント

iOSコンサルタントは、クライアントに向けて iOSアプリ開発のコンサルティングを行う職種です。

クライアントからの依頼でアプリ開発のプロジェクトをマネジメントする役割を担ったり、開発のノウハウを提供したりといったこともあります。

様々なキャリアパスがある iOSエンジニアには、チームリーダーなど社内でのキャリアアップを目指すのも良いですが、ある程度スキルを習得したら、コンサルティング業務など独立してフリーランスで活躍するのもおすすめですね。

まとめ

今回はiOSエンジニアを目指す方、また iOSエンジニアとして働く中できつさを感じている方に向けて、なぜ「きつい」と言われるか、その理由と向いている人の特徴、キャリアパスまで詳しくご紹介しました。

「きつい」とされる一方で、需要や将来性は高い職種でもあります。

興味のある方はもちろん、すでに iOSエンジニアとして働く方もキャリアアップを目指して、ぜひiOSエンジニアとして経験を積んでみてはいかがでしょうか。