アパレル業界でのエンジニアの仕事とは?アパレル業界のIT活用についても解説

衣服の製造・販売に携わるアパレル業界。
そんなアパレル業界では、近年、IT技術の導入により様々な革新がなされており、ITは必要不可欠なものとなっているでしょう。
そのため、IT技術の活用には欠かせないエンジニアの存在はアパレル業界でも注目を集めています。
今回はアパレル業界でのIT活用法とともに、アパレル業界でも活躍できるエンジニア職種についてご紹介します。
目次
アパレル業界でもIT活用は不可欠!
冒頭でもご紹介したように、デザインから生産・流通販売まで、衣服の製造や販売、またそれらに関連するサービスを提供しているアパレル業界。
DXの推進やIT技術の進歩により、そんなアパレル業界でもIT技術を活用したデジタル化は広がっており、様々なシーンで業務改善や効率化をもたらしています。
ファッションテックとは?
アパレル・ファッション業界でのIT技術の活用は、ファッションとテクノロジーをかけ合わせた「 ファッションテック」という言葉で呼ばれることもあります。
AIやビックデータ、AR・VRといった先端技術も含め、あらゆるデジタル技術で生産性や顧客満足度の向上を目指すファッションテックは、今後のアパレル業界でもさらに広がり、業界に革新をもたらしていくでしょう。
アパレル業界でのIT活用法
アパレル業界で実際に活用されているIT技術として、代表的なものをいくつかご紹介します。
ECサイトの普及
まずは、大きく広がっているECサイトです。
インターネット上で商品やサービスを販売するためのECサイトはあらゆる物販において広がっていますが、アパレル業界はその中でも特にEC化が進んでいます。
ECサイトは24時間365日時間や場所に縛られず販売ができるため、販売機会を増加し売上向上を目指すことができるでしょう。
また、実店舗のように人件費やテナント料などの経費もかからないため、コストを抑えて販売が可能になるのも大きなメリットですね。
AR・VRを利用したバーチャル試着
世界的に市場を拡大しているAR(各超現実)やVR(仮想現実)技術も、アパレル業界で活用される技術のひとつです。
AR・VR技術により、人体のラインを予めスキャンし、それをもとにバーチャル上で試着を行ったり、それに合わせて服の制作を行ったりすることが可能になります。
すでにオンラインでの受注と組み合わせたバーチャル展示会などを行っているブランドもあり、ECサイトとともに今後もさらに普及が期待されるでしょう。
AIでの顧客分析
購買履歴や顧客行動など、様々なデータをAI(人工知能)により分析することで、マーケティングや新たな製品の開発に役立てることも可能です。
顧客のニーズをより正確に理解することができ、在庫を抱えてしまうリスクの軽減にもつながるでしょう。
アパレル業界で活躍できるエンジニア職種
ご紹介したような様々なIT技術を活用するためには、それらのシステムを開発したり、導入・保守を行うエンジニアの存在が欠かせません。
アパレル業界で活躍できる主なエンジニアとしては、以下のようなものが挙げられます。
- Webエンジニア
- AR・VRエンジニア
- AIエンジニア
それぞれ詳しく見ていきましょう。
Webエンジニア
まずは、Web開発に携わるWebエンジニアです。
アパレル業界の代表的なIT活用例であるECサイトの導入・運用には、Webエンジニアの存在が欠かせないでしょう。
Webエンジニアは大きく分けるとユーザーの目に見える部分を開発するフロントエンドエンジニア、ユーザーからは見えないサーバーサイドの処理を実装するバックエンドエンジニアの2つに分けられます。
ECサイトの運用では目に見えるサイト部分はもちろんですが、在庫管理や店舗とECの連携が重要になるため、バックエンドエンジニアや、さらにデータベース・サーバーなどの知識があるエンジニアの需要が高くありますね。
Webエンジニアについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧下さい。
(内部リンク:https://www.engineer-route.com/column/9598/)
AR・VRエンジニア
衣服作成の効率化やバーチャル試着などに役立つAR・VRエンジニアも、今後のアパレル業界で注目を集める職種のひとつです。
ARは拡張現実を指しており、その言葉通り現実世界をベースとして、実際の景色に仮想のオブジェクトを追加する技術です。
対してVRは仮想現実を指しており、仮想世界がベースとなって、その世界に入り込んだような現実に近い体験ができるという技術になります。
VRエンジニアについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧下さい。
(内部リンク:https://www.engineer-route.com/column/10895/)
AIエンジニア
AIエンジニアは、AI(人工知能)を活用し、システム開発やデータ解析などを行う職種です。
AIでのデータ分析は、販売計画立案や製品開発、また在庫の管理など様々な面で役立てることができ、さらに顧客満足度の向上にもつながるでしょう。
AIエンジニアについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧下さい。
(内部リンク:https://www.engineer-route.com/column/10407/)
アパレル業界からエンジニア転職は可能?
IT技術が広がる現代で、あらゆる業界において需要が高いエンジニア職。
アパレル業界でもその注目度は高く、実際に現在アパレル業界で働いているという方の中には、「IT技術に興味を持った」「アパレル業界での活躍のためにIT知識を身に着けたい」など、エンジニアスキルの習得や転職に興味を持った方もいるのではないでしょうか。
エンジニア職種は各業界で高い需要がある一方で、少子高齢化による労働人口減少などもあり、人手不足が大きな課題となっています。
そのため、教育に力を入れており、未経験からでも転職OKな企業も存在しますので、アパレル業界からのエンジニア転職も可能と言えるでしょう。
もちろん転職には、まず最低限のスキルを身に着けることが重要です。
基礎的なIT知識・また目指す分野で求められるプログラミングスキルなどを習得し、未経験OKの企業へ転職を目指すと良いですね。
スキルの習得は独学でも不可能ではありませんが、初心者は挫折しやすいとされているため、費用は掛かりますがプログラミングスクールなどで学ぶのがおすすめです。
スクールの中には就職のサポートを行っているところもありますので、転職を目指す方はそういったところを利用するのも良いでしょう。
まとめ
今回の記事では、アパレル業界で活躍できるエンジニアについて、アパレル業界で活用されるIT技術の例などとともに詳しくご紹介しました。
ECサイトが広く普及していることなど、アパレル業界ではIT技術はすでに無くてはならないものであり、今後も技術の発展とともにさらなる革新が期待されます。
エンジニアの存在もより注目を集めることが予測されるため、アパレル業界に興味があるエンジニアの方や、アパレル業界からエンジニア職に興味を持ったという方は、ぜひ転職などを目指してみてはいかがでしょうか。