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SDGs達成に向けてエンジニアが取り組めることとは?

SDGsとは、世界をより良いものにするために、2015年に開催された国連サミットで採択された国際的な目標のことです。
そんな中、SDGsの実現や達成に向け、プログラミングが貢献できると注目されています。

そこで今回は、SDGs達成に向けてエンジニアが取り組めることなどについてご紹介します。また、エンジニア視点で見る重要項目や、SDGsの実現に向けて何が必要かなどもご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

SDGsとは?

まずは、SDGsについて詳しく見ていきましょう。

SDGsは持続可能な開発目標という意味を持ちます。
SDGsは17の目標と、それを達成する具体的な169のターゲットで構成されているのです。それは一時的な改善ではなく、持続可能な長期的による改善の指針となります。

SDGsは2015年に行われた国連サミットで採択された国際的な目標であり、2016年から2030年までの15年以内の達成を目指します。それでは、SDGsの目標についてご紹介します。

「引用:SDG 持続可能な開発目標とは?

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目標1~6

目標1~6は、飢餓や貧困、平等な教育など発展途上国や差別問題についての内容になっています。

また、ジェンダー問題や健康についても設定されているため、先進国にとっても深い関係を持つ目標です。

詳しい目標
目標1:貧困をなくそう
目標2:飢餓をゼロに
目標3:すべての人に健康と福祉を
目標4:質の高い教育をみんなに
目標5:ジェンダー平等を実現しよう
目標6:安全な水とトイレを世界中に

目標7~12

目標7~12は、経済やクリーンエネルギー、人や国の格差問題、街づくりなどの目標です。エネルギー問題や経済成長などは発展途上国よりも先進国向けの目標と言えるでしょう。

差別問題や格差問題は、日本でも日々ニュースや雑誌などで取り上げられている身近な問題です。

目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
目標8:働きがいも経済成長も
目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう
目標10:人や国の不平等をなくそう
目標11:住み続けられるまちづくりを
目標12:つくる責任 つかう責任

【目標13~17】

目標13~17は、気候変動や海洋資源、陸上生態系のような環境問題、世界的な平和などの地球規模での目標が並んでいます。

目標13:気候変動に具体的な対策を
目標14:海の豊かさを守ろう
目標15:陸の豊かさも守ろう
目標16:平和と公正をすべての人に
目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

これらの目標は、発展途上国や先進国関係なく、地球に暮らすすべての人間が重く受け止めるべき問題です。

SDGsの実現にはICTが必要?

では、どうしてSDGsの実現にICTが必要なのでしょうか。
ICTは、インターネット通信を利用した人と人、人とモノをつなげるサービスや技術の相称のことです。

ICTの普及は、SDGsの実現において大きな力となるでしょう。ここからは、SDGs実現のためにICTを活用する事例をご紹介します。

食品ロスや廃棄を解決する

過剰な生産や売れ残りなどによる食品ロス・廃棄の問題は、先進国にとって大きな問題です。
また、需要と供給のバランスが乱れると輸送エネルギーが無駄に消費されてしまうため、排気ガスに含まれている二酸化炭素が増え、地球環境に影響する問題にもつながります。

そこでAIをうまく活用し、在庫情報や販売情報をデータ流通基盤「受給最適化プラットフォーム」で共有し、管理するシステムが構築されたのです。需要と供給のバランスをうまくとって無駄をなくすことにより、食品ロスや廃棄、運送エネルギーの削減につながるでしょう。

SNSの活用

世界に幅広く普及しているLINEやInstagram、Twitter、FacebookなどのSNSも、ICTによるものです。SNSというツールをうまく活用し、格差社会やジェンダーへの働きかけが行われています。

最近の事例でいうと、MeToo運動もSNSを通して広がった運動です。
ジェンダーレスで平等な社会を実現するために、SNSを活用することは今後も必要不可欠です。

幼児指紋認証を活用してワクチンの接種を推進する

発展途上国の子供は正式なIDを持っていない場合が多いので、ワクチン接種の支援が難しい状況に置かれています。このような状況を打破するためにも、NECではICT技術を活用し、幼児指紋認証で問題を解決する取り組みを行っているのです。

スキャナーで撮影した幼児の指紋画像を、幼児指紋用途に最適化したNECの指紋認証エンジンをうまく活用し、認証率99%で照合します。その諮問画像と名前、年齢、性別などの
情報を組み合わせることにより、IDを持っていない幼児でも指紋認証を可能にし、ワクチンの平等な配布を目指します。

エンジニア視点でみる重要項目は?

最後に、エンジニア視点で見るSDGsの重要項目をご紹介します。

エンジニア視点で見ると、目標17の技術、その中でも特に情報通信に注目してパートナーシップについて考えていきましょう。

情報通信分野でのパートナーシップに焦点をあてると、インターネットの普及は世界中の人と人とをつなぎコミュニケーションを円滑化するという点で、パートナーシップを強化するための技術発展と言えます。

しかし、インターネットなどの情報通信を扱える人と扱えない人との格差も広げてしまうといった課題も生まれています。目標17でも表題となっているパートナーシップを強化するはずの技術が、新たな問題を生み出してしまうのは非常に残念なことです。

このような情報格差は、デジタルデバイドと呼ばれていて、SDGsでは特に発展途上国と先進国との情報格差の是正について言及されています。

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まとめ

SDGsの実現に必要なICT活用事例をこの記事でご紹介しましたが、その事例の全てにプログラミング技術が使われています。これからも、プログラミングがSDGsの達成に貢献していくのは間違いないと言えるでしょう。

ぜひ、エンジニアにできることを見つけ、SDGsの目標の達成に向けていきましょう。