【体験談】会社勤務の女性エンジニアが在宅フリーランスに転向。育児と仕事を両立する働き方

育児と仕事の両立は、働く子育て世代にとって永遠の課題といえます。

中でも女性ITエンジニアは出産や育児というライフステージで、どういった働き方をすべきか悩む方も多いのではないでしょうか。

この記事では30代前半で在宅フリーランスに転向した女性筆者が、在宅フリーランスという働き方やその利点についてわかりやすく解説します。

在宅フリーランスへの転機

子供の小学校入学が目前

私が在宅フリーランスに転向したのは、子どもが小学生になり自宅への帰りが早くなったことがきっかけです。いわゆる「小1」の壁です。

在宅フリーランスになる前は幼稚園に子どもを預け、独立系SIerでフルタイムのSEとして会社勤務していました。延長保育が終わる19時ぎりぎりに子どもを迎えに行くという生活を送っていたため、帰宅後は晩御飯を食べて間髪入れずにお風呂に入って寝るだけというあわただしい毎日でした。

しかし子どもの小学校入学が近づき、入学の準備をすすめるうちに「学童保育を申し込んでも今までより子どもの帰りが早くなる」ということがわかりました。父母と同居しておらず共働きのため、今のままの働き方では子どもが自宅で1人になる時間ができてしまうという状況でした。

仕事も続けたいが子供との時間が大切

SEの仕事自体はやりがいがあり、ずっと会社で働き続けたいと思っていました。

ただ、勤続年数が増えるにつれ任される仕事も多くなり、帰りが遅くなることもしばしばありました。ありがたいことに主人がSEの仕事を理解してくれていたため、残業の際は主人が子供を見てくれました。

今後のキャリアパスを考えればこのままフルタイムで働き続けたほうが良いのはわかっていましたが、子どもが今までより早く帰ってきてしまうとすれば今までのように残業はできなくなりますし、フルタイムで働くこと自体も難しくなります。

学童保育を延長してフルタイムで働き続けるという選択もできましたが、今までの幼稚園生活でもあわただしかったのに小学校で勉強が始まるとさらに時間に追われ、子どもとのコミュニケーションが不十分になるのではないかと不安に感じました。

また幼い子どもからすれば家族そろって夕食が食べられなかったり、一緒に寝られなかったりというのはさみしいものです。私自身も子供と一緒に過ごす時間が1日のうちに数時間しかないことをとても気にしていました。

子育てと仕事の両立を目指して

子どものことを今までよりしっかりみるには主婦になるという選択肢もありました。しかしSEの仕事が好きで続けたいという気持ちも捨てきれませんでした。

「これを機に子育てと仕事のバランスを見直したい」

そう思って働き方を模索した結果、家で仕事ができれば子育てと両立しやすいのではないかと考えました。

幸い、SEの仕事はパソコンとインターネットさえあればどこに居てもできます。フリーランスになって在宅で仕事をすれば、子どもが小学校へ行ってから帰ってくる間で十分仕事ができるのではないかと考え、在宅フリーランスという働き方をやってみることにしました。

会社勤務から在宅フリーランスになるまで

以下は私が在宅フリーランスになるまでの実際の流れです。

自身のスキル整理・ポートフォリオの作成

フリーランスエンジニアになるにあたって、まずは自分自身にどんなスキルがあるのか把握することから始めました。

開発において今までどのフェーズを経験したのか、どのようなシステムを開発したことがあるのか、またどんな言語が得意かといったことを書き出して整理します。

参画したプロジェクトや具体的なエピソードも一緒に整理すると、転職活動に必要な職務経歴書の作成もスムーズになります。

また、エンジニアとしての実力を見せるためには実際に作ったものを見てもらうというのが一番手っ取り早いです。私の場合は社内システム開発のプロジェクトに参画することが多かったこともあり公開できる実績が乏しかったため、ポートフォリオとしてWEBサイトを作成したり、勉強会やハッカソンなどに積極的に参加している様子をSNSで発信したりと少しずつ準備をすすめました。

受注可能な案件の事前調査

自分のスキルを把握する作業と並行して「今の自分のスキルで受注できる案件がどのくらいあるのか」ということを調査しました。

クラウドソーシングサイトやフリーランス向けの案件紹介サイトにユーザー登録して案件を探してみると、今の自分でも受けられそうな案件と単価、月にどのくらいの収入が見込めそうかというイメージがつかめます。

私の場合はどの開発フェーズもひととおり経験があり、得意な言語が複数あったため受注できそうな案件がかなりあることがわかりました。

単価についても子どもの世話を優先できれば今までより多少低くなってもよく、徐々に単価を上げていけばよいと思えば選択肢はかなり広がりました。

会社を退職

ポートフォリオの作成や案件探しの目途がたち、いよいよフリーランスに転向するために会社に退職する旨を伝えました。

私の場合は参画しているプロジェクトがあと2か月ほどで終わりそうなタイミングで直属の上長に退職の相談をしました。当初はかなり引き留められたものの、子どもの小学校入学を機に在宅フリーランスに転向したい旨をしっかりと伝えたところ理解してもらえて円満に退職することができました。

その後はプロジェクトを最後まで終わらせ、有給休暇を消化して退職しました。

会社を退職した後は年金や保険の切り替えや開業届の提出など意外と手続きが多く、退職時にもらう書類がなければできないものもあるので、事前に必要な手続きを調べてスケジュールしておいたほうがスムーズです。

案件を獲得し働きはじめる

会社を退職し、退職後の各種手続きが終わったら、あとは案件を獲得して働き始めるだけです。

最初のうちは案件獲得がうまくいかなかったり、在宅フリーランスならではのコミュニケーションに悩んだりしましたが、初めてフリーランスになったわけですから最初から完璧にいくはずもありません。

案件をこなすうちに徐々に案件獲得やフリーランスとしての仕事のやり方のコツをつかむことができ、今ではフリーランスに転向して本当に良かったと思えるようになっています。

在宅フリーランスになって良かったこと

在宅フリーランスに転向すると、会社勤務とは違った大変さがあるものの、子育てと仕事の両立という面で見ると良い変化が多くみられました。

子どもとの時間が増えた

在宅フリーランスになって最も良かったのは、やはり子供との時間が増えたことです。往復の通勤時間がなくなった分、朝食や夕食、就寝前の時間にゆとりができました。

また自宅で働けば仕事の合間に家事を片付けておくこともできるので、日中にある程度家事を終わらせるようにしておけば、子どもが帰宅した後に家事に追われることなく余裕をもって子どもの世話ができます。

在宅フリーランスに転向する前は本当に時間に余裕がなく、些細なことでイライラしてしまう場面もありましたが、働き方を変えてからはそういったこともなくなり、子どもとのコミュニケーションも良好になりました。

子どもの急な休みにも対応しやすい

次によかったのは、子どもが学校を休まなければならない場合に対応しやすくなったという点です。

幼稚園に通っていた頃も急遽会社を早退して子供を迎えに行ったり、子どもの看病のために数日やすまなければならなかったりという場面がありましたが、予定外に休んでしまうと自分の作業進捗がゼロになってしまうというのが悩みの種でした。

かといってコンプライアンス上、自宅に仕事を持ち帰るわけにもいかず、プロジェクトメンバーにしわ寄せがいき申し訳ない気持ちになってしまうことが多くありました。

しかし在宅フリーランスだと仕事を中断してすぐに子どもを迎えに行くことができる上に自宅で子どもの世話をしながらでもできる作業を少しずつ進めることができる点で働きやすいと感じています。

仕事量を自分でコントロールできる

会社勤務をしていた頃は参画するプロジェクトによっては仕事量が多くなってしまい、子育てとの両立が難しくなってしまうこともありました。

しかしフリーランスに転向してからは子育てに力を入れる余力が残るような仕事量の案件を自分で選ぶことができるようになりました。

フリーランスに転向したての頃は、どのくらいの仕事量であれば子育てとうまく両立できるのかという感覚がつかめておらず少し苦労しましたが、しばらくすると1日のうちに集中して作業できる時間帯や作業量が把握でき、仕事量を自分でうまくコントロールできるようになりました。

自分のやりたい仕事を選べる

案件を自分で選べると仕事量がコントロールしやすいだけでなく、自分が「やりたい」と思う仕事ができるという利点にもなります。

会社勤めをしていると、やりたくない案件に取り組まなければいけないこともあります。しかしフリーランスの場合は自分で案件を選ぶため。自分に得意な案件を中心に受注したり、スキルを伸ばせる案件にチャレンジしてみたりするのも自由にできます。

自分のやりたい仕事を受注したり、自分のなりたいエンジニア像を目指して必要なスキルを得られるような案件を選んだりすることで、お金がもらえる以上に仕事にやりがいを感じることが多くなりました。

在宅フリーランスになって難しく感じられたこと

フリーランスに転向して良いこともありましたが、会社勤務の時とは違った苦労も感じています。

営業を自分でしなければならない

在宅フリーランスになって一番大変だったことは自分で営業して案件を獲得しなければならないことです。

会社勤務していた頃は、案件をとってくるのは営業担当の仕事で、自分は割り当てられたプロジェクトで作業するだけでした。

しかし、フリーランスだと自分で案件を取りに行くところから始めなければいけません。しかも案件が取れなければその月の収入はゼロになるわけなので、案件を取ってきてもらえる上に毎月決まった額のお給料をもらえる「会社勤務」という働き方は実はものすごく働きやすかったのだと気づきました。

アピールできるスキル・実績づくりが重要

案件を獲得する時に武器となるのが、自分のスキルと実績です。

フリーランスに転向した時の経験やスキルによっては「今の自分のスキルでは受注できる案件が少ない」「案件を受注できても単価が低い」ということもありえます。

また、せっかく自分のやりたい案件を見つけても同じ案件を希望する人に実績で劣ってしまいなかなか受注できず困ってしまうということもあります。

自分のスキルや経験で受注できる案件がちゃんとあるのか確認し、もしスキルが足りないようであれば身につけるように日頃から気をつけておかなければフリーランスとしてやっていくのは難しいのだと痛感しました。

子育て世代の女性エンジニアのキャリアパスとしておすすめできる

在宅フリーランスで子育てと仕事は両立可能

フリーランスというと不安定なイメージがあるかもしれませんが、エンジニアとしての実績があり、案件獲得に必要なスキルを育てていれば仕事に困ることはまずありません。

その中でも在宅フリーランスは、子育て中のワーキングマザーにとって会社勤務よりも子育てと相性が良い可能性があり、キャリアパスのひとつとして非常におすすめできます。

また、在宅フリーランスに転向したからといってその後ずっと在宅フリーランスでいる必要はなく、子どもの世話がひと段落したらまた会社勤めに戻ってフルタイム勤務をしても構わないわけです。

会社勤務なのかフリーランスなのかということにこだわらず、子育てのステージに応じて柔軟に働き方を変えるというのが、子育てと仕事を上手に両立させる鍵なのかもしれません。

育休や小1の壁がフリーランス転向の好機

私の場合はポートフォリオの作成が十分にできていなかったためにフリーランスに転向したての頃に苦労したことから、子どもの小学校入学を見据えてもっと前から準備しておけば良かったと少し後悔しています。

自分で勉強したり、資格を取ったり、ポートフォリオの作成をしたりといった作業にはとにかく時間がかかるため、育休の期間を利用して少しずつ準備しておくのがおすすめです。

特に会社によっては産休後の職場復帰が難しいという場合もあるので、子育てをしながら独立の準備をしておくことで精神的に楽になる可能性もあります。

独立後は案件獲得のための営業が課題

独立後は、最初の案件獲得ができるかどうかが関門になります。

自分のスキルを把握して適切な案件に応募することや、案件を獲得するためのアピールを積極的に行えるかどうかがポイントとなります。

もしスキル不足の場合は自学するだけでなく、ポートフォリオとしてアウトプットしておくことで案件獲得を有利に進めることができます。

また、案件獲得の際にどんな紹介サイトやエージェントに登録するのかというのも大事なポイントです。自分に合った仕事を素早く探すために、信頼できる紹介サイトを利用することをおすすめします。

まとめ

在宅フリーランスは子育てと仕事のバランスを取りやすい働き方です。

フリーランスに転向した後の案件獲得には苦労するかもしれませんが、子どもの世話をしっかりやりながらもやりがいのある仕事を自分で選べるという点が会社勤務にはない利点だと思います。

子育ても仕事も両方とも頑張りたいという子育て世代のエンジニアに、キャリアパスのひとつとして「在宅フリーランス」という働き方をぜひおすすめしたいです。

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