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グロースハッカー とは?気になる仕事内容を紹介!

職業の多様化やITを駆使してさまざまな技術や製品が生まれているなか、ユーザのニーズに合ったサービスを成長させていくためには、マーケティング以外にもさまざまなスキルが求められます。
ここでは、日本でも注目度が高まっているグロースハッカーについて、概念や求められるスキル、グロースハッカーになるために必要なことなどをわかりやすく解説していきます。

グロースハッカーとは

グロースハッカー(Growth Hacker)とは、企業のサービスやプロダクトを成長(グロース)を新たなやり方で加速していく(ハック)させていくためにマーケティング活動を行う職業のことを言います。
グロースハッカーという職業自体誕生したのが2010年と新しく、シリコンバレーを中心にその活動が注目されました。
最近では国内でもIT業界でグロースハッカーという仕事が浸透してきており、少しずつ認知されてきており、求人でも見かけられるようになりました。

グロースハッカーという仕事自体はっきりとした手法は確立していませんが、従来のマーケターとは異なり、商品をアピールするために広告を出したり、SEOの知識などマーケティングの専門的な知識を持つだけではなく、サービスやプロダクトの専門的な知識やITの知識についても深く理解していなければいけません。
如何に企業のサービスを専門的な知識を持たない顧客にアピールして、見込顧客をどうやって増やしていくか?サービスをどのように育てていくか?を常に考えていく必要があります。

そのため、「世の中のトレンドを作りたい」「自社のサービスや製品を広めていきたい」「新しい知識を得るための努力を惜しまない」と考えているような人はグロースハッカーに向いていると言えるでしょう。
逆に、決められた仕事を黙々とこなすようなルーティンワークや、安定した仕事に就きたい人には向いていないかもしれません。

グロースハッカーに求められる能力

グロースハッカーは前述したように企業のサービスやプロダクトを成長させていく新しいマーケティング手法が必要になるため、さまざまなスキルや知識が必要になります。
また、グロースハッカーの使命はコストをかけないで、如何に価値あるサービスを生み出せるかが重要となります。

グロースハッカーになるための第一条件としてマーケティングで必要になるデータの分析力や統計学の知識が求められます。
データを分析した結果を元に、次の目標を明確化するための施策を立てられること、データから必要な指標を明確化していくことが大切です。

ユーザーのニーズに合ったサービスの展開も必要ですし、サービスやプロダクトに関わる内容を理解し、成長させるための戦略を見つけ出していくことも重要です。
そのため、ユーザーに高い関心を持ってもらうためにはWebマーケティングやSNSを活用していくことも大事ですし、企画力や提案力といった要素も大切であると考えられます。

また、資料作成や開発者への指示出しなどで、さまざまなツールを駆使することも必要になってきます。
ExcelやWordなどのオフィスソフトやPhotoshopやIllustrator、Web関連のHTMLやCSSなどのツールやプログラミングの知識は身につけておくのも良いでしょう。

目標も段階ごとに設定し、グロースハックしていくことで日々改善していきながら最終的にはどのようなゴールを目指すべきか?明確に設定しておくことも重要と言えます。

グロースハッカーに必要な分析力AARRR(アー)とは?

グロースハッカーに必要な分析モデルとして「AARRR(アー)」があります。
AARRRとは、「Acquisition(取得)」「Activation(活性化)」「Retention(継続)」「Referral(紹介)」「Revenue(収益)」の5つのステップの頭文字を取ったもので、会員ビジネスの基本的な戦略となります。

具体的にはネットショップなどで会員を増やして、収益化を目指すための成長戦略の一環としてよく使われている手法であり、AARRRサイクルを回してを改善していくことにより、全体の成長へとつなげていきます。

AARRRモデル

グロースハッカーに必要なスキルABCDEとは?

AARRRの他にもグロースハッカーとして持っておきべきスキルであるABCDEについても紹介します。
ABCDEとは、「Analyticity(分析的)」「Broad interest (広い好奇心)」「Creative(クリエイティブ)」「Discipline(規律)」「Empathy(共感)」の5つのスキルを頭文字を取ったものです。
ABCDEのとおり、グロースハッカーはクリエイティブな仕事と言えますが、その裏ではユーザーの共感を得るためにはどうすれば良いか?分析に裏付けられた検証が必要となったり、地道な検証の繰り返して模索していくような、極めて広い好奇心や忍耐力が必要となる仕事でもあります。

グロースハッカーになるためには

グロースハッカーはサービスやプロダクトを成長させるためのスペシャリストです。
そのため、前述したようにさまざまなスキルが必要となります。
ここまでの解説で、グロースハッカーになるのはなんだか難しそう…と感じていませんか?誰でも初めからグロースハッカーになれるものではありません。
はじめはシステムエンジニアやWebエンジニアからスタートし、その経験を活かしてグロースハッカーに転身するのも可能ですし、マーケティングや営業職からITの知識を学んでグロースハッカーになることも可能です。

グロースハッカーを目指すために役立つ書籍

最後にグロースハッカーになるためのおすすめの書籍を紹介します。

グロースハッカー 第2版

グロースハッカーになるためのマインドセットや手法などについてわかりやすく解説しています。
グロースハッカーのさまざまな成功例を元にグロースハッカーを目指すにはどうすれば良いか?わかりやすく解説しています。

いちばんやさしいグロースハックの教本

本書では成長戦略「グロースハック」するための手法が学べる解説書となります。
著者によるグロースハックで自社製品を育てた経験を元に、役に立つ手法やフレームワークについて解説しています。
また、AARRR手法やKPIについても解説していますのでより実践的な内容を知りたい方におすすめの1冊です。

グロースハック

本書ではグロースハックに必須のAARRRのスキルやグロースエンジンなどについて分かりやすく解説し、グロースハックの事例についても実際に取材して紹介しています。
グロースハッカーの概念から実践的な内容まで網羅的に解説されています。

まとめ

ここでは、グロースハッカーになるために必要な概念から、求められる能力、グロースハッカーを目指すためにおすすめの書籍などを紹介しました。
グロースハッカーは日本でも徐々に知名度が上がっていき、今後企業の成長戦略の一環として、なくてはならない職業となるでしょう。
グロースハッカーにはさまざまなスキルが求められますが、非常にやりがいがある仕事でもありますので、今後のキャリアプランとしてグロースハッカーを検討してみてはいかがでしょうか?