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フリーランスで資金調達を成功させるポイント

フリーランスになると、サラリーマン時代とは違い信頼関係がなくなってしまうので、金融会社からの融資を受けることが難しくなってきます。では、フリーランスとして資金を調達するためにはどうすれば良いのかご存じでしょうか。
そこで今回は、「フリーランスで資金調達を成功させるポイント」をご紹介していきます。

様々な融資元があることを知る

突然ですが、みなさんに質問があります。最初に「融資」という言葉を聞いたとき、あなたはどこの会社を思い浮かべましたか?
おそらくほとんどの方が「消費者金融機関」を頭に思い浮かべたのではないでしょうか。
もちろん、消費者金融で資金を融資してもらうことはできますが、消費者金融機関に頼らなくても資金を調達できる場所があります。
まずは、以下の3つの機関に融資をしてもらえるか確認してみましょう。

銀行

銀行は、金利が低く大きな企業の場合は信頼できる融資元となります。
しかし、フリーランスとして資金を融資してもらうためには、実績が伴っていないと融資をしてくれません。銀行によって金利も違いますし、どのくらいの実績でいくら融資してくれるなども変わってきます。
そこで「現在フリーランスとしての収益がこれくらいあるので、○○万円のご融資は可能でしょうか?」と相談してみるのも良いでしょう。

信用金庫

信用金庫は、銀行よりも資金融資をしてくれやすい融資元です。
銀行より資金を融資してもらいやすいのですが、フリーランスとしての実績が少ない時点では銀行と同じく資金を融資してもらうことは難しいと考えられます。
銀行と同じように資金の融資を受けても、計画的に書いているだけの目処が立ち実績も十分についてきたら相談してみても良いかもしれません。

政策金融公庫

政策金融公庫には「国民生活事業」と「中小企業事業」の2種類があります。
フリーランスで資金を得るためには、国民生活事業の「新創業融資制度」が都合のいい融資元になると考えられます。
政策金融公庫の融資金額は、上限が3000万円で年利は1.25%~3%ほどと決まっています。融資金額によっては、無担保無保証で借り入れができることもあります。
資金調達のために「新創業融資制度」を利用する場合、条件として創業費用の1/3にあたる資金は自分で調達する必要があることに注意しておきましょう。

助成金や補助金の利用

フリーランスとして事業を展開していくための資金調達として、次の2つの制度をご紹介していきます。

助成金

国や自治体などの各行政機関から、助成金が受けられる制度があります。条件を満たし審査に通ることができれば、助成金を受け取ることができます。助成金を受け取ることができれば、フリーランスの資金調達に成功したと言えるでしょう。

なぜなら、助成金や補助金には返済の必要がないからです。助成金制度に対する応募書類ですが、あなた自身の事業計画や資金計画などを細かく記載して提出する必要があります。

今後「自分がどういった事業を展開していきたいのか」見つめ直すいい機会と言えるのではないでしょうか。

補助金

補助金は「創業補助金」とも呼ばれており、最大で200万円の補助金が受けられる制度となっています。その分、募集期間も短めに設定されており、応募項目も複雑です。
補助金をフリーランスとして活動していく資金調達として利用したいときには、事前に準備しておくことが大事だと考えられます。

クラウド・ファンディングの利用

次に、クラウド・ファンディングについてご紹介していきます。

クラウド・ファンディングとは

クラウド・ファンディングは、決められた商品やサービスをインターネットで紹介して、大勢の投資家から「出資金」や「借入金」といった形で資金を調達していく方法です。
この方法を使うと、資金を調達できるうえに商品の広告や宣伝になります。
フリーランスの資金調達としてクラウド・ファンディングを利用すると、資金調達が宣伝になり、自身のサービスの認知にもつながっていきます。
始めた頃は伸び悩むかもしれませんが、勢いがついてくればもっとも効率的に資金調達ができる方法と言えるのかもしれません。

フリーランスが資金を調達するときの注意点

最後に、フリーランスが資金を調達するときに注意すべきことを2つご紹介していきます。
具体的には以下の2つです。

  • 返済は計画的に考える
  • 個人間での融資

資金を調達する際には主に上記点に注意しなければなりません。

返済は計画的に考える

フリーランスで資金調達を成功させたとしても、事業がうまくいかなくなることも考えられます。そうなると、資金を調達した相手への返済が滞ってしまう危険性が出てきます。
そこで、「自分が行おうとしている事業は最低限いくらあればできるのか」 を最優先に考えて、その金額を返済しやすい機関ごとにまとめて整理してみましょう。
もしかすると、資金調達をしなくて良い分のお金まで集めてしまっているかもしれません。

個人間での融資

フリーランスとしての実績がないために、銀行や信用金庫からの借り入れもできず助成金や補助金も利用できなかった。こういった方も少なからずいらっしゃるかと思います。
そこで、資金調達の最終手段として「個人間での融資」を受けましょう。個人間の融資とは、家族や友人を含めた身内からの借金です。ただ、借金は必ず返済するようにしましょう。
個人間の融資に利息はつきません。しかし、 少しずつでも返済をしていかないと「人間関係」が壊れてしまいます。
各行政機関で「信頼関係」があるように個人間でも「信頼関係」があるので、注意してください。

まとめ

いかがでしたか?
今回は「フリーランスで資金調達を成功させるポイント」をご紹介してきました。
フリーランスして資金を調達することは、実績さえあればそれほど難しいことではありません。大事なのは、調達した資金を計画した通りに返済していけるかどうかです。
もしも、また資金を調達しなければならない状況になったときに、返済ができていなければ融資してくれる相手がいなくなってしまいます。
そうなってしまう前に、始める予定の事業を縮小して始められないか、事業自体の方向性を見直してスタートはできないかを検討するようにしましょう。
そうすることで、フリーランスとして資金調達を成功させることに繋げることができるかもしれません。