「AWSいいよね〜」と本当に理解してますか?現役エンジニアがAWSからクラウドまで3分で解説!

クラウドファーストという言葉がすでに死語になりつつあるほど、クラウドはもはや一般的な存在です。そしてクラウドでも一強と言っても過言ではないAWSもまた特別な存在ではなくなりました。
でも、いざAWSって何ができるの?と聞かれれば、説明するのは意外と難しいものです。
本記事では、アマゾンウェブサービス(Amazon Web Services:以下AWS)を使って、AWSとは何かを画像付きで解説します。
特にフリーエンジニア、フリーランスでプログラマをやってきた方なら、今後のためにぜひ知っておきたい知識が満載です。理論的なものは一切解説しないので、読み物として気楽に読んでくださいね。
目次
AWSは使ったことあるけれど・・・
アプリ開発や運用をする方の中には、すでにAWSのサーバを使っているという方は多いでしょう。
しかし、基盤チームからいきなり接続用のIPアドレスとID、パスワードを与えられ、そこへTeraTermやPuTTYでシレッと接続しているだけの方が大半なのではないでしょうか?
「今までの自社サーバと変わらないなあ、どの辺がAWSなんだろう」
コマンドプロンプトが点滅しているのを見ているだけでは、そう思うのも無理はありません。
よって、AWSやクラウドの良さを知るために、実際にAWSでサーバを立ち上げてみましょう。
AWSで実際にサーバを立ててみました
では実際にAWSで仮想サーバを立ててみましょう。
企業内でアプリ開発をしている方が「サーバを立てる」と聞くと、巻物のようなパラメータ設定シートと稟議書を書いて、スタンプラリーまたはほとんどスルーのワークフローを流して、そこから基盤部隊が1ヶ月かけて・・・というのが多いのではないでしょうか?
その面倒くささを頭に置いて以降を見てください。
では、AWSマネジメントコンソール(要は管理画面)を開けて・・・

サーバのOSを選択して・・・

はい、起動。

そして待つこと2〜3分。

グローバルIPを割り当てて・・・

TeraTermで、はい接続。

ちょっとコマンドを叩いてみたりして・・・

あとはyumで必要なものをインストールして、ブラウザで接続。

以上、これで終了です。慣れれば数分で終わります。
使わないときは停止してしまいましょう。

いかがでしょうか?サーバの立ち上げから停止が、いかにカンタンかお分りいただけたでしょうか?
単純な作業をお見せしただけですが、ここには重要なポイントがいくつかあります。
AWSでインフラのコスト、大幅削減
AWSの導入で、従来のインフラコストが大幅に削減できます。
開発環境から本番環境までのデプロイの流れを考えてみましょう。
一般的な開発現場では、開発者はクライアントPC上で開発し、それを開発サーバへデプロイします。
開発が終われば検証環境でユーザチェックを受け、問題なければ本番環境へデプロイします。
検証環境はユーザチェック用なので、改善案件や追加開発がないときは不要ですよね。案件がなく不要なのに保守料が発生するし、動いている以上ディスクは摩耗されます。
しかし、AWSで立ち上げたサーバはあくまで仮想サーバです。ディスクの摩耗は考慮する必要はありません。停止しておけばAWSの利用料金も発生しません。
AWSの豊富なサービス
もうひとつ、AWSの重要な側面があります。それは「豊富なサービス」です。
代表的なサービスとしてAWS RDSを取り上げます。
AWS RDSは、いわゆるデータベースサービスです。サーバのことは気にすることなく使えるデータベースとご理解ください。対応DBはOracle、SQLServer、MySQLなどなどです。

RDSでデータベースを立ち上げると、エンドポイントのアドレスが付与されます。そのエンドポイントに対し、SQLDeveloperやManagement Studio、MySQL Workbenchなどのクライアントツールから接続できます。
AWSのその他のサービス
AWSのサービスは、現在でもすでに多数あり、今なお追加され続けています。
AWS CloudWatchというサービスがあります。このサービスはリソース監視をしてくれるものです。CPUの負荷やディスク使用率などに対し、しきい値設定しておき、そのしきい値を超えたらメール発信できます。
従来であれば多額の費用を投入し、専用ハードを購入して、専門知識を持つエンジニアに運用させていました。それが数クリックで、初期投資は不要で実現できるのです。
さらにAWSは時代の流れを受けて、AIや機械学習、ビッグデータ解析、果ては人工衛星からのデータ収集サービスまで投入しています。
今後のサービス追加に十分期待できますね。
AWSだけがクラウドじゃない!AzureやGCP
ここまで読んでいただいて、クラウドとりわけAWSを使うメリットをお分かりいただけたでしょうか?
ところで、前述のように現在は一強ともいえるAWSですが、他のクラウドもあるのをご存知でしょうか?
Microsoft Azure

Microsoft AzureはMicrosoftが運営するクラウドサービスです。
WindowsServerとの連携や、データベースに対してSQLServer ManagementStudioから接続できるなど、Microsoftの製品群との相性がいいのが特徴です。
Google Cloud Platform

Google Cloud PlatformはGoogleが運営するクラウドサービスです。
GoogleのGoogle Workspace(GmailやGoogleMapなど)との連携が得意なのが特徴です。その他AWSに存在しているサービスと、だいたい同じようなサービスがラインナップされています。
今さらですがクラウドとは何か
クラウドとは何なのか、特に仮想サーバについて感覚的にお分りいただけたでしょうか?
昔はインフラエンジニア、特にハード系エンジニアは通称「箱屋」と呼ばれました。それくらい、サーバと聞くと脳裏に筐体のイメージが浮かびます。
しかし現在、決してそうではなくなってきています。クラウドのおかげで、すでにサーバはクラウド・無形・従量課金が当たり前です。高価なハードを自前で用意しなくても、サービスだけを享受できます。まさに「クラウド」という雲から「サービス」が雨のように降ってくるイメージです。
私たちエンジニアも、サーバを「立てる」というイメージから脱却しなければいけない時期に来ているのは確かですね。
AWSの将来性は?
クラウドの便利さは前述のとおりで、今後もクラウドそのものの需要はさらに伸びるでしょう。それにともない、AWSの需要は今後も増加すると予想されます。
AWSは2006年にサービスの提供を開始しました。それ以降、利用者数は順調に推移しています。Microsoft AzureやGCPといった競合他社と比較すると、シェアで見るとAWSが他を圧倒しています。
またAWSはシェアの高さに安心することなく、機械学習やAI、ビッグデータといった時代の流れとともに発生した新たな需要に対応してきました。
以上より、AWSの将来性は当面問題ありません。
AWSの需要はあるのか?
AWSとは何か分かったところで、本当に需要があるのかどうかを見てみましょう。
Web系エンジニアの募集を見ていると、インフラエンジニアの募集ではないにもかかわらず、歓迎要件の中に「AWSを使ったインフラ構築・運用」が記載されていることが多くあります。
募集サイトによっては、AWSの名前がほとんどの案件に登場していて、AWSというキーワードで検索するとほぼ全部の案件がヒットしたということもありました。
よって、今すでにAWSの需要は高く、現段階ではAWSのシェアを落とす要因が見当たらないことから、この需要の高さは当分続くでしょう。
技術の幅広さが重要なフリーエンジニアには、AWSはとても大事なスキルです。ユーザから指示を受けた成果物を忠実に納めるのはもちろん大事ですが、それだけなら低価格競争に巻き込まれてしまいます。
スキルの広さやプログラマのプラスアルファをアピールするには、AWSのスキルは最適といえるでしょう。
早速、検索してみましょう!
AWSの将来性や需要の高さがわかったところで、早速Engineer-RouteでAWSのお仕事をご覧ください
ただし、ここで表示される内容というのは一般公開されている情報だけで、実際には公開されていない情報がもっとたくさんありますので、ぜひお問い合わせ下さい。