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DWHとは?副業にも活かせる?データベースとの違いや特徴、活用法までご紹介

データの倉庫ともいえるデータサーバー、DWH(データウェアハウス)についてはご存じでしょうか?

ビッグデータなどデータの分析・活用が重要視されている現代で、膨大なデータの管理・活用に活かすことができるDWH。

今回はそんなDWHについて、その特徴やデータベースとの違い、活用法などを解説しながら、DWHに関するスキルは副業にも活かすことができるのかもご紹介していきます。

DWHとは?

DWHはデータウェアハウス(Data WareHouse)の略であり、複数のシステムから収集した膨大なデータを一元的に格納・管理するデータベースシステムです。

企業でのシステム運用時には、例えば顧客や会計など、それぞれのシステムで異なる様々なデータを取り扱うことになります。

これらの膨大なデータをそれぞれのシステムで管理している場合、システムごとにデータの体系が異なってしまい、データの活用が難しくなります。

そこで活用できるのが、DWHです。

DWHでは様々なデータを時系列を整えて一元的に管理ができ、データ分析などに活かすことができるでしょう。

データベースとの違い

データベースもDWHと同様にデータを保管しておくシステムであるという点で混同されがちですが、これらにはその保管方法や目的の違いがあります。

データベースは、いわばデータの集合体です。

形式が異なるまま蓄積されたデータを保管しているものであり、ここからそのまま分析を行うということは難しいでしょう。

しかしDWHは、データの分析に特化しています

分析に必要なデータが管理しやすい形ですでに整理されており、データの抽出・加工といった手間が解消できるでしょう。

DWHの主な機能

DWHの機能は、主に以下の4つです。

  • サブジェクトごとの整理
  • 時系列での整理
  • データ統合
  • 保管の長さ

DWHではデータを元のシステムごとではなく、サブジェクト、つまり「顧客」といったデータの内容ごとに整理できます。

さらにデータの保存形式の違いや重複などの情報も統合し、過去のデータまで時系列で整理を行ってくれるため、データをより活かしやすくなります。

また、データが消えることなく、永続的に保管されるのも特徴のひとつです。

膨大なデータの活用を目的としているため、容量などの限界を迎えるまでは削除されることなく保管が可能です。

DWHを導入するメリット

それでは企業は、DWHを導入することでどのようなメリットを得られるのでしょうか。

具体的なメリットとして挙げられるのは、以下の3つです。

  • データ加工の手間を省ける
  • セキュリティ面にも配慮できる 
  • ビッグデータを活用しやすくなる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

データ加工の手間を省ける

まず大きなメリットが、データを統合したり加工したりする手間を省き、面倒な処理なしで分析に利用できるという点です。

機能としてご紹介したようにサブジェクトごとの保管が可能であり時系列ごとに保管されているなど、高度な処理が可能なため、上書きなどのミスも避けられ、データの保管から分析までを効率的に行うことができるでしょう。

セキュリティ面にも配慮できる 

DWHでは様々なシステムのデータを統合して保存することができるため、システムのログなどの集計を行う際にも、セキュリティへの配慮を行いながら簡単に分析可能です。

各システムのログから業務の状況を把握するといったことも可能で、情報漏洩や不正のリスクを減らしたり、万が一の際に原因を見つける役割としても使用できるでしょう。

ビッグデータを活用しやすくなる

一般的なデータベースでは古いデータは自動的に削除されてしまうこともありますが、よりデータを活かすには、古いデータも含めて長期での分析を行うのが重要です。

永続的に膨大なデータを保管してくれるDWHは、ビッグデータの活用にも非常に役立つでしょう。

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DWHの活用例

DWHは、特に大規模な運営企業・団体を中心に、広く活用されています。

例えば代表的な活用例では、顧客を管理するCRM(顧客管理システム)との連携で、顧客の購買の傾向を分析し、マーケティングに活かしたり、受発注の意思決定時に役立てたりといったことがあります。

問い合わせ対応の履歴分析などを行うことで、問い合わせ対応をよりスムーズにし、コールセンターのサービスを向上するといったことも可能になりますね。

DWHを上手く活用することで、顧客の満足度向上や売上拡大につなげることができるでしょう。

DWHは副業でも活用できる?

様々な業界で用いられ、データにより大きな利益をもたらすDWH。

活用の幅は広く、データ分析において欠かせないツールのひとつであるため、副業でも十分に活かせるでしょう。

実際にエンジニアルートで検索しても、DWHの構築や運用、DWHを導入している企業での追加開発や保守案件など、様々な案件が見られます。

副業はもちろん、フリーランスで案件を獲得したいという方にとっても、無駄にはならないのではないでしょうか。

DWH製品の選び方

DWHには、様々な製品が存在します。

代表的なもので言うと、クラウドサービスAWSで提供されているクラウド型のAmazon Redshiftや、三菱電機が提供するAnalyticMartなどですね。

DWHについても知ったばかりで製品がいくつもあるとどれを選んでよいか分からない……という方も多いと思いますが、導入する製品を選ぶ際に選定のポイントとしたいのが、次の4点です。

・クラウド型かオンプレミス型か
・UIが使いやすいか
・処理速度・データ容量
・外部のツールやシステムとの連携性

まずは、クラウド型とオンプレミス型どちらを選択するかですね。

それぞれ以下のようなメリットデメリットがありますので、これらを踏まえて選択しましょう。

メリットデメリット
クラウド型・導入コストが低い
・拡張性が高い
・コストが継続してかかってしまう
・インターネットに依存したシステムとなる
オンプレミス型・社内のみでデータ管理が行える
・セキュリティが高い
・導入コストが高い
・クラウド型と比較すると運用が難しい

また、DWHがどれだけのデータを保管・処理できるかどうかはデータ容量や処理速度によって変わってくるため、データ容量・処理速度が十分かも見ておくと良いでしょう。

データは常に増加し続けるため、データ容量は拡張性があるかという点も重要ですね。

そして、もうひとつ見てほしいのが外部システムとの連携性です。

DWHはデータの保管用システムであるため、実際にデータを分析するには他のツールやシステムと連携する必要があります。

そのため、外部システムとの連携が問題なくスムーズにできるかどうかという点も選ぶ際には押さえておくと良いでしょう。

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まとめ

今回の記事では、効率的なデータの収集・分析に役立つDEHについて、その特徴・機能といった概要からデータベースとの違い、導入のメリット、さらには活用例や製品の選び方まで詳しくご紹介してきました。

ビッグデータの活用・データ分析は様々な業界で注視されており、DWHもそれに伴って注目を集めるツールのひとつとなるでしょう。

副業でデータ分析に関連する業務を行いたいという方は、ぜひDWHについて知識を身に着けてみてはいかがでしょうか。