物流業界で活躍する物流システムエンジニアとは?その仕事内容を徹底解説!

EC業界の拡大などにより、宅配便などの需要は非常に高くなっています。
そんな中、物流業界では人手不足も問題となっており、その改善策のひとつとして、業務の効率化や労働環境改善を目的としたITシステムの導入がどんどんと進められているでしょう。
そのようなシステムの導入・運用に欠かせないのが、エンジニアの存在です。
今回は物流業界でのエンジニアの役割とその仕事について、詳しく解説していきます。
目次
物流業界でのエンジニアの役割とは?

冒頭でもご紹介したように、宅配需要の広がりなど様々な要因で人手不足が嘆かれる物流業界。
物流業務の効率化のために、例えば物流ロボットや配送ルートを計画してくれる配送管理システムなど、様々なIT技術・システムが導入され、活用されるようになってきていますが、その開発や導入に欠かせないのが、エンジニアの存在です。
物流業界においてエンジニアは、物流システムの開発・保守や自動化技術の導入など、様々な業務を担っています。
そんな物流業界に携わるエンジニアのことを、物流システムエンジニアと呼ぶこともあります。
物流システムエンジニアの具体的な仕事内容
それでは、物流システムエンジニアの仕事について詳しく見ていきましょう。
物流システムエンジニアの主な仕事内容として挙げられるのが、以下のようなものです。
- システムの設計・開発
- システムの運用・保守
- データ分析
- ユーザーからの問い合わせ対応
物流業務を効率化するためのシステムには、例えば在庫や倉庫の管理、配送の管理システムなどがあるでしょう。
クライアントの要望に沿ってそんなシステムを設計・開発すること、またそのトラブル対応やアップデートといった運用保守業務を行うのも、物流システムエンジニアの重要な業務になります。
また、中には業務を分析したデータをもとに、更なる業務改善の提案を行ったりする場合もありますね。
物流システムエンジニアに必要なスキル
ご紹介したように、物流業務の効率化を担う物流システムエンジニア。
その業務を行うには、以下のようなスキルが求められます。
プログラミングスキル
まずは、システム開発に用いるプログラミングスキルです。
使用するプログラミング言語は開発するものなどでも異なりますが、汎用性が高く、業務系システムの開発にも用いられるJavaやPython、C#などのプログラミング言語を使用した高いプログラミングスキルがあれば、管理用システムなどの開発・保守業務を問題なく行うことができるでしょう。
データベース関連のスキル
在庫管理など、物流システムではデータの取り扱いも非常に重要になります。
SQLを用いてデータベースを操作できるなど、物流データをスムーズに管理・分析できるデータベースに関連するスキルも、物流システムエンジニアには求められるでしょう。
技術面以外のスキル
求められるのは、プログラミングなど技術面のスキルばかりではありません。
システムにトラブルが起きた際には、迅速な対応ができる問題解決力が必要になりますし、システム開発では設計時のクライアントへのヒアリング、チーム内でのやり取りなど、円滑なプロジェクトの進行のためには、コミュニケーション能力も欠かせないでしょう。
また、経験豊富なエンジニアであれば、システム開発プロジェクトにおいてプロジェクㇳの管理を任される場合もあるでしょう。
マネジメントスキルを身に着けておくことで、より幅広い業務を担うことが可能になります。
物流システムエンジニアのやりがいと知っておきたいポイント

物流システムエンジニアには、物流システムに携わることで感じられる物流システムエンジニアならではのやりがいがあります。
しかし、やりがいと同様に覚えておきたいポイントもいくつかあるでしょう。
ここでは、そんな物流システムエンジニアのやりがいとポイントについてご紹介します。
やりがい
物流システムに携わるエンジニアの一番のやりがいと言えるのが、自身が開発・運用したシステムによって実際に業務効率化が図れているということを実感できるということです。
場合によってはシステムによって物流の流れがスムーズになる様子を実際に確認でき、大きな満足感を得られるでしょう。
また、物流システムの開発はプロジェクトとしてチームで連携しながら行うことになるため、チームでひとつの目標に向かって取り組むという一体感も感じられます。
特にプロジェクトの管理など責任のある立場を任せられるようになれば、よりやりがいを感じられるでしょう。
ポイント
物流システムエンジニアとして働く上で特に知っておきたいポイントは、常に最新の技術を学び続ける必要があるということです。
IT業界では技術の進歩が著しく、ものすごい速さで新たな技術が登場していきます。
より効率的なシステムを開発するためにはこういった新たな技術も積極的に取り入れていく姿勢も重要になるため、常に最新の情報にアンテナを張り、学び続けることが求められますね。
物流業界の将来性
EC業界の拡大など、電子での取引が普及している現代では、物流業界は今後も更なる成長が見込まれるでしょう。
物流システムエンジニアの需要もそれに伴って高まりが予測でき、将来性は高いと言えるのではないでしょうか。
さらに将来性を高めるために意識しておきたいのが、AIやIoTといった先端技術についての知識・スキルを身に着けることです。
AIによる自動化技術などは業務効率化にも大きく影響を与えることが考えられ、物流システムエンジニアの業務にも変化を及ぼす可能性もあります。
先端技術はまだ新しい技術のため高いレベルで扱える人材が少ないこともあり、スキルを身に着ければよりエンジニアとしての市場価値を高めることができるでしょう。
物流業界に向いている人

業界にはそれぞれ様々な特徴があり、各業界で働くにはそれぞれ向き不向きもあるでしょう。
物流業界に向いていると言える人の特徴としては、次のようなものが挙げられます。
・人々の役に立つ仕事につきたいと感じている人 ・臨機応変な対応が可能な人 ・先端技術に興味がある人 |
物流は、現代の人々の暮らしには欠かせないものです。
多くの人々の暮らしに役立つ仕事をしたい、社会への貢献度を重視しているという方にとっても、物流に携わる業務は向いていると感じられるのではないでしょうか。
また、将来性を高める上でも先端技術への対応が重要であるとご紹介しましたが、物流業界ではすでにAIなど様々なIT技術を活用しています。
先端技術に興味があり、柔軟に新たな技術を受け入れられるという人も、物流業界に向いていると言えるでしょう。
まとめ
今回の記事では、人手不足が嘆かれる物流業界で、業務を効率化するためのシステム開発を担うエンジニア、物流システムエンジニアについてご紹介しました。
物流システムエンジニアの存在はあまりよく知らなかったという方もいると思いますが、物流システムエンジニアはスムーズな物流のために欠かせない役割を担っており、やりがいもあるでしょう。
気になる方は、必要なプログラミング言語などを身に着けて業界への転職や関連の案件獲得を目指してみても良いのではないでしょうか。