“使えるファイナンス”と”使えないファイナンス”、キャリアに活かすため には

使えるファイナンスと使えないファイナンス、キャリアに活かすためには

以前、ビジネスパーソンの間で「会計ブーム」が起こったことをご存知でしょうか?

書店では会計に関する参考書などがたくさん置いてあり、「キャリアアップには会計の知識が欠かせない」「会計の知識があれば転職や独立が有利になる」など言われていました。

そして、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、近年ではビジネスパーソンの間で「ファイナンスブーム」が起きています。

「ファイナンスの知識がキャリアに活かされている」「ファイナンスの知識を持っていれば転職・独立ができる」と言われており、キャリアアップを目指すビジネスパーソンの間でファイナンスの知識を身につけようと考えている方が増えてきています。その瞬間に求められる知識を身に付けていることが、ビジネスパーソンに必要なスキルではないでしょうか。

しかし、実際に”使えるファイナンス”の技術を持っている方はごく一部の方で、キャリアに活かせていない方が多いという厳しい意見もあります。

今回は、キャリアに活かせる”使えるファイナンス”と、”使えないファイナンス”についてご紹介します。ぜひ、ご参考にしてください。

ファイナンスの基礎知識

そもそも、ファイナンスとは一体どのようなものを言うのでしょうか。ファイナンスについての正しい知識を学びましょう。

まず、ファイナンスには「エクイティファイナンス」と「デッドファイナンス」の二種類に分けられます。この二種類の違いについてご紹介します。

エクイティファイナンス

エクイティファイナンスとは、新株発行を伴う資金調達のことです。企業のエクイティ(株主資本)の増加をもたらす資金調達のことを指し、具体的に言うと公募(時価発行増資)や株主割り当て、第三者割当といった払込を伴う増資、転換社債型新株予約権付社債(CB)など、新株予約権付社債の発行などを総称する際に使われます。

また、デッドファイナンスが負債の増加を伴うのに対して、エクイティファイナンスは資本の増加を伴うところに大きな特徴があります。

発行会社からすると、返済期間を定めない資金調達であり、財務体質を強固する効果がある一方、投資家からすると、調達した資金が中期的な利益の拡大に貢献する投資に充当されない場合、一株当たりの株式価値が薄まることとなるため、エクイティファイナンスを実施する際は、株主に対する合理的な説明が必要とされます。

デッドファイナンス

デッドファイナンスとは、借入れによる資金調達のことで、「借入金融」と呼ばれることもあります。銀行借入やシンジゲートローン、社債発行、私募債発行などによる資金調達のことを指し、貸借対照表(バランスシート)において、負債の部に記載されます。企業にとって最も一般的なファイナンス手法です。

デッドファイナンスは原則として返済義務のある資金であり、支払利息が費用として発生します。レバレッジ効果がある一方で、財務面の安全性に多少の不安があり、支払利息は会計上、損金に算入されるため、その分課税対象額が低減されます。

ファイナンスとは、大きくまとめると投資・企業財務について体系化してまとめた学問のことを言いますが、その中でもエクイティファイナンスとデッドファイナンスという種類があり、その2種類の違いについてよく知っておくことが大切です。

“使えるファイナンス”と”使えないファイナンス”とは?

それでは、”使えるファイナンス”と”使えないファイナンス”の違いとは一体なんでしょうか。

実は、”使えないファイナンス”というものは存在しません。エクイティファイナンスもデッドファイナンスも、どちらもキャリアアップに必要な大切な知識なのです。

しかし、ファイナンスの意味をよく理解していないので実務への活かし方がわからない、という方が多いのが、「ファイナンスをキャリアに活かせていない」と言われる原因なのです。

まず、ファイナンスと会計を同じだと考えている方が多いという点です。どちらもお金を扱う点は同じですが、会計は「利益」を扱い、ファイナンスは「キャッシュ」を扱うという違いがあります。

会計とファイナンスの違い

企業がどのように資金を調達し、どのように運用していくべきか考える経営学の一分野であるファイナンスに対し、商品やサービスを販売して得た売り上げから、その売り上げを生み出すために費やした費用を引いた「利益」を扱うのが企業における会計です。

会計で扱うのは「過去」から得た利益となり、ファイナンスで扱うのは企業が「将来」生み出すであろうキャッシュ(現金)のキャッシュフローです。

つまり、会計とファイナンスで違うのは、現在か未来かという「時間軸」ということになります。

以前の会計ブームで、会計とファイナンスを混同して考える方が多いため、混乱し勉強が難しいと感じてしまう方が多いのです。この違いをしっかりと理解することが、ファイナンスの知識をキャリアに活かすコツとなるでしょう。

ファイナンスの本質

ファイナンスは、経営を続けていく上で重要な投資に関する意思決定に役立ちます。

「事業にお金をつぎ込むべきかどうかの判断」、「投資資金をどのように調達するかの判断」、「配当にするのか、配当にしないで事業に再投資して、将来の株価上昇益という形で報いるかの判断」にファイナンスの知識が必要になり、企業価値の最大化に役立つということです。

この本質を頭に置き、基礎からしっかりと学ぶことで”使えないファイナンス”はなくなるでしょう。

つまり、”使えるファイナンス”と”使えないファイナンス”の違いは、使う側がしっかりと本質を理解し、日々進化していくファイナンスを、基礎から勉強し対応しているかで変わっていくのです。

「使えるファイナンスをキャリアに活かせる人材」になるためには、ご自身でファイナンスに対する曖昧な部分を見直すことが大切ですね。

日々勉強を心掛け、ファイナンスと向き合う

いかがでしたか?

ファイナンスをキャリアに活かすためには、勉強会に参加したり参考書を読んだりと、日々勉強していくことが大切です。”使えないファイナンス”があると周囲に思われないように、ファイナンスとしっかり向き合い、ご自身が今後企業価値を最大化するためにはファイナンスとどう向き合っていけばいいのか考えましょう。

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