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【民間・国家別】AI関連の資格全10選|取得メリットと関連業種も

急速に発展しており、実用化の進むAI。

今後もさらなる広がりが予想できるAI分野に注目しており、資格取得などAI分野に関するスキルの習得を考えているというエンジニアの方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな方に向けて、おすすめのAI関連の資格をいくつかご紹介していきたいと思います。

AI 関連の資格を取得するメリット

AI チャットや音声アシスタントなど、今や身近なところにもAI、人工知能が広がっています。 

IT 市場の中でも急速に成長を遂げているAI 分野は年々市場を拡大しており、注目を浴びている分野のひとつとなっていますね。

国を挙げて推進されているAI技術は今後も更なる発展とともに需要を伸ばすことが考えられる一方で、供給が需要に追いつかず、 IT人材、特に先端分野であるAI人材の不足が問題となっています。

そんな中でAI関連の資格を取得することは、効率的な知識の習得ができ自身のスキルアップを図れるだけでなく、対外的にスキルを証明することにも繋がります。

比較的新しい分野であるAI分野ではまだ関連の業務経験が深いという方も少なく、実績はもちろんですがスキルを保有していることが証明できる人材の需要は高まります。

資格取得がAI分野への就職・転職、案件獲得の際にも有利になるということは、大きなメリットではないでしょうか。

AI 関連の民間資格5選

それでは、ここからはAI関連の主な資格をご紹介します。

まず、関連の民間資格を5つ見ていきましょう。

G 検定

日本のAI業界を牽引する団体に、一般社団法人日本ディープラーニング協会( JDLA )があります。

そんな JDLA が運営する2つの資格のうちひとつが、ディープラーニングに関する基礎的な知識が問われるG資格です。

オンラインで誰でも受験することができ合格率も約70%ほどと高いため、基礎を学びファーストステップとして取得を目指すのにおすすめの資格ですね。

E 資格

JDLA 運営のもうひとつの資格が、ディープラーニングを理解し、適切に実装するスキルを認定するためのエンジニア向け資格、E 資格です。

JDLA が認定するディープラーニングに関する講座を受講することで受験資格を得ることができます。

機械学習や応用数学、開発環境などエンジニアのAI 業務に必要な知識が問われるもので、合格率は60〜70%と比較的高めですが、専門知識を要するため難易度は低いというわけではありません。

Python3エンジニア認定データ分析試験

AIや機械学習分野で多く使用されるプログラミング言語、Python に関する資格がこのPython3エンジニア認定データ分析試験です。

この試験では、Python を活用したデータ分析のスキルが問われます。

Python によるあたらしいデータ分析の教科書」という公式の教材がありますので、こちらを活用して勉強するのが良いですね。

統計検定

AI分野で活躍する上で必須なのが、統計に関する知識です。

そんな統計の知識と統計データから問題を解決する活用力を問われるのが、この統計検定です。

4級から準1級を加えて1級まで5段階の難易度に分かれており、1級以外はオンラインでの受験も可能です。

1級では数理と応用の2科目に合格する必要があり、応用では合格率20%を切るなど難易度の高い試験となっています。

AI実装検定

AI実装検定では、難易度によってAIの基礎から実装のための応用力までを証明することができます。

S級、A級、B級の3つの難易度に分けられており、B急は未経験者が基礎を学ぶのにおすすめです。

A級では理論からプログラミングまでAIの実装に必要な知識を、S級ではそれに加えて画像処理や言語処理といった応用スキルまでを問われます。

特にS級は、AI資格の中でも特に難易度が高いとされていますね。

AI関連の国家資格4選

AI分野で役立つ資格には、独立行政法人である情報処理推進機構(IPA)が実施する国家資格もあります。

様々な試験区分がありますが、その中でもAI関連で役立つ資格を4つ、ご紹介します。

基本情報技術者試験

まずはエンジニアの入門的試験とされている基本情報技術者試験です。 

システム開発やデータ分析など、AIエンジニアはもちろんすべてのエンジニアに必要とされる基礎的な知識を問われるものです。

基礎のため難易度はそれほど高くないとされていますが、あらゆる分野の基礎が出題され範囲が広いため、未経験の方はしっかりと学習が必要になりますね。

応用情報技術者試験

基本情報技術者試験の上位試験的な位置づけとして、応用情報技術者試験があります。 

基本情報技術者試験の内容からさらに深い知識が求められ、IT人材が即戦力として活躍できるような応用的なスキルを証明することができるものです。

AI人材としてもぜひ取得しておきたいですね。

高度情報技術者試験

IPAが実施する情報処理技術者試験の最高区分に当たるのがこの高度情報技術者試験です。

応用情報技術者試験までの合格を前提としており、

  • ITストラテジスト試験
  • システムアーキテクト試験
  • プロジェクトマネージャ試験 
  • ネットワークスペシャリスト試験
  • データベーススペシャリスト試験
  • エンベデッドシステムスペシャリスト試験
  • ITサービスマネージャ試験
  • システム監査技術者試験

といったそれぞれの分野に分けられ、専門分野の高度な知識とスキルを認定する非常に難易度の高い試験です。

より高度なスキルを証明したいという方は、自身のキャリアパスに合わせた分野の取得を目指すのも良いでしょう。

ITパスポート試験

ITパスポート試験は、エンジニアのみならずIT知識を持っておきたいすべての社会人に向けた、ITの基礎的な知識を問われるものです。

2018年に出題内容の改定が行なわれ、AIやビッグデータに関する内容も出題範囲に織り込まれていますので、初心者の方がAI分野への入門的な意味で取得を目指すのもおすすめです。

AI資格を活かして働ける業種

これまでご紹介したようなAI資格を活かすことで、実際に次のような業種で働くことができます。

◯AIエンジニア

AIに関する知識を活かせる職種として代表的なのが、AIシステムの設計開発、またその後の学習などの運用保守を担う職種であるAIエンジニアです。

PythonやC++などの言語を使用し、AIシステムの開発業務に当たります。

◯AIコンサルタント

企業の課題解決や効率改善を目指し、AIを活用したコンサルティングを行うのがAIコンサルタントです。

AIに関する深い知識に加えて経営などの知識も必要ですが、マーケティングや売上管理など業務にAIを取り入れる企業が増えていく中で非常に需要が高い職種ですね。

◯データサイエンティスト

データサイエンティストは、収集したデータを分析し、そこから企業の課題解決を目指すデータの専門家です。

ビックデータの管理・分析にはAIが活用されるため、AIに関する知識が役立つことがあります。

まとめ

今回の記事では注目される技術であるAI分野の関連資格について詳しくご紹介しました。

今後の更なる需要も期待できるAI分野において、関連資格を取得することでスキルが証明できるのは大きなメリットと言えるでしょう。

ぜひこの記事を参考に、まずは基礎的な資格から取得を目指してみてはいかがでしょうか。