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フリーランスのセルフブランディングとは?メリット・実践手順・注意点

個人で案件を獲得し、業務を行うフリーランスにとって、自分の市場価値を高めてそれを市場にアピールすることが活躍に非常に重要になります。

しかし、なかなか実践が難しいと考えているフリーランスの方も多いでしょう。

今回は増加しているフリーランスエンジニアの中で埋もれてしまわないための方法となるセルフブランディングの実践方法について、そのメリットを合わせてご紹介します。

フリーランスに大切な「セルフブランディング」とは?

セルフブランディング」とはその名の通り、自身をブランディングする、つまり自分自身を商品として市場に価値を認識してもらうために、自身の持つスキルやブランドイメージを高めてチャンスを広げるための戦略です。

セルフプロモーションとも混同されますが、セルフプロモーションは自らを売り込むためのプロモーションの方法を考え実行するのに対し、セルフブランディングの本質は自身の価値や信用を高めるための戦略を考えることにあります。 

企業に所属していれば企業の持つイメージや価値が所属する会社員にも反映されますが、フリーランスにはそれがありません。

個人で活躍の場を広げていかなければならないフリーランスにとって、他者との差別化を図るために自分のスキルや強みを理解し、売り込むためのセルフブランディングは非常に重要になりますね。

フリーランスがセルフブランディングを行うメリット

では、フリーランスがセルフブランディングを行うことでどのようなメリットが得られるのでしょうか。

自身の価値が高まる

セルフブランディングを行い強みを積極的に発信していく、そして仕事を周囲に認めてもらうということを積み重ねることで、自分自身がブランド化され、強みをもつ市場での価値が高まります。

価値を高めることは単価交渉の場面などでも役に立ちますので、単価を上げたい、高収入を目指したいという人にとっても大きなメリットですね。

信頼度が向上する

フリーランスが安定して活動を行うために、やはり継続的な案件を受注したいと考えている方は多いと思います。

企業が個人であるフリーランスに業務を委託するには、信頼して仕事を任せられるのかという不安がつきものです。

そこでもセルフブランディングは有効になるでしょう。

価値発信のためのSNSなどでスキルや実績などの情報から価値観、プライベートまでを発信していくと、そこからは業務へのパフォーマンスだけでなく人柄も見ることができます。

ブランディングの一環としてSNSなどを上手く使えば、クライアントの信頼度の向上にも繋がります。

新たなビジネス機会につながる

自身をブランド化することで、クライアント側からの案件への打診などチャンスが舞い込むきっかけにもなります。

また、強みとする分野での知名度が上がり、露出度が高くなれば講演など新たなビジネスの話が来ることもありますので、幅広く活躍の場を広げることができますね。

キャリアプランが立てやすくなる

フリーランスとしてキャリアが浅いうちは、断ることで発注が来なくなることを恐れてとにかく仕事を受けるという姿勢になりがちです。

もちろんはじめは実績や経験を積むことが非常に重要ですが、ある程度のキャリアになれば自身のキャリアプランに合わせて仕事を選ぶということも大切になります。

セルフブランディングは自分の強みに合わせて働きたい分野やターゲットに対して価値を高めることになりますので、イメージがつけば自ずと仕事を選びやすく、希望するキャリアプランを立てやすくすることにも繋がります。

【4STEP】セルフブランディングの実践手順

セルフブランディングの重要性は分かっていても、実践となると何をしていいかわからないという方も多いかと思います。

ここでは、実際のセルフブランディングの実践方法について、手順ごとにご紹介します。

【STEP1】市場分析・ニーズ抽出

まずは自分が最終的に活躍したい市場はどこかということを明確にし、その市場について分析していきましょう。

目先の活躍できそうなキャリアではなく、あくまで長期的な目線で市場を選択することが重要です。

市場を決定したら、その市場でどんな人材が求められているかを把握することから始めましょう。

市場の現状から分析し、将来性や課題を理解することでどのようなスキルにニーズがあるか、ニーズを抽出することができます。

【STEP2】自己分析

市場のニーズが分かったら、次に自分自身の分析を行います。

自分自身の持つスキルや専門性、実績はもちろん、これまでの実績の成功例と失敗例をリストに挙げて比較することで自分の長所と短所を理解することができ、アピールすべきポイントが明確になります。

これまでに受けた他者からの評価など客観的な視点を分析に加えると、さらに精度が高まりますね。

ここで市場の求めるスキルなどが不足していると感じれば、資格取得を目指すなどさらに価値を高めるのも良いでしょう。

【STEP3】発信方法の決定

市場と自分の強みを理解しどこをアピールするかという方向性が定まったら、それをどんな発信方法でアピールしていくかを決めます。

発信方法には、Webサイトの運営やSNSなど様々なものがあります。

仕事の内容などによっても向いている発信方法は異なりますので、難しい場合には経験を積む中で適切な発信方法を選んでいくのもおすすめです。

【STEP4】実践・振り返り

発信方法が決まったら、早速実践していきましょう。

特にSNSやWebサイトなど継続的なアプローチとなる場合には、一定期間実践を続けた後に成果を得られているかどうか振り返るのも大切です。

方向性にブレがないか、ニーズとのズレはないかなど、適切に自分自身をアピールできているかどうか振り返り、問題があればその都度調整しましょう。

これを繰り返していくことで、セルフブランディングは洗練されていきます。

フリーランスがセルフブランディングを行うときの注意点

セルフブランディングにはメリットが多々ありますが、デメリットもあります。

やり方を間違えると逆に仕事の幅を狭めてしまうことにも繋がりますので、注意しなければなりません。

よくある失敗としては、セルフブランディングによってイメージが固定化されすぎてしまうことがあります。

方向性がブレないよう一貫性を持つことは重要なのですが、それによって方向転換を難しくしてしまうこともあります。

市場そのものが衰退しているのに新たな市場に移行しにくい、ということを避けるために、市場に常にアンテナを張り、定期的に軌道修正していくことを心がけましょう。

また、主観的なセルフブランディングを避けることも意識したいですね。 

自分がブランドとして確立されればされるほど、失敗した場合に受けるダメージも増えていきます。

常に客観的な視線を持つことで自身のブランドイメージを理解し、それを崩さないように意識できますよ。

まとめ

今回の記事では、フリーランスにとって重要なセルフブランディングについて、そのメリットと実践方法などを詳しくご紹介しました。

計画的にセルフブランディングを行うことで、もちろん時間はかかりますが幅広い仕事や単価アップに繋がっていきます。

自身の目指すキャリアプランへと近づくために、まずは自身の強みを理解することから始めていきましょう。