ゲームエンジニアの年収はどれくらい？収入アップに向けたポイントも

ゲーム開発に携わるゲームエンジニアを目指している、また、ゲームエンジニアとして働き始めたという方が、気になるのがその年収ではないでしょうか。

就職や転職を目指す上でもモチベーション維持の面でも、年収は大きなポイントになってきますよね。

今回はそんな方に向けて、ゲームエンジニアの年収と高収入を目指すポイントについてご紹介したいと思います。

ゲームエンジニアとは？

まず、そもそもゲームエンジニアとはどのような職種なのでしょう。

ゲームエンジニアとは、スマホ向けゲームやコンシューマー、PCゲームなど様々なゲームの開発に携わるエンジニアの総称です。

ゲームクリエイターやディレクターといった企画の立案者と打ち合わせをしながら、ゲームの内容に沿ってその仕組みや仕様を定め、その仕様書に基づいて実際に開発業務を行います。

その後、不具合を発見・修正するデバッグ業務を行ってリリースに至ります。

ゲームのリリース後も、アップデートやコンテンツ追加、不具合の修正対応などを行う場合もありますね。

ゲームプログラマーとの違い

ゲームエンジニアと混同されやすいのがゲームプログラマーですが、ゲームの動作などのシステム開発を実際にプログラミング言語を用いて行うゲームプログラマーは、ゲームエンジニアの種類のひとつということになりますね。

一般的に「ゲームエンジニア」と言う場合、このゲームプログラマーを指していることも多いでしょう。

ゲームに携わるエンジニアには他にも、グラフィックの処理を担当するグラフィックプログラマーやBGMや効果音といった音響の処理を担当するサウンドプログラマー、オンラインゲームなどの通信環境を構築するネットワークプログラマーなどがあり、様々なプログラマーが協力してひとつのゲームを作り上げています。

中にはプログラミングとグラフィックの両方を担当するなど、兼任して業務を行っているエンジニアもいますね。

ゲームエンジニアの平均年収と4パターンの収入モデル

厚生労働省が公表した「令和4年度賃金構造基本統計調査」によると、エンジニア職種を含めた「システムコンサルタント・設計者」の平均年収は約660万円とされています。

ゲームエンジニアの年収もこの平均と大きく離れているということはありませんが、実際の求人には450万〜600万円の年収を提示しているケースが多く、収入には個人差があることが分かりますね。

ゲームエンジニアの年収は働く職場の規模や経験年数・スキルによっても幅があります。

しかし、最も大きく年収を左右するポイントは雇用形態です。

ここではそんな雇用形態別に、4パターンの収入モデルとその傾向をご紹介します。

収入モデル（1）正社員

まず企業で正社員として働く場合は、平均年収では約450〜500万円程度とされています。

これは経験年数やスキルによっても変わってくるため、経験の浅い方では月収で約20万円、年収に換算しても約300万円から、スキルを積めば月収で約50万円以上、年収では700万円以上を見込めることもあります。

また、高収入を目指したい場合は大手の企業を目指すと比較的高い報酬が得られるでしょう。

収入モデル（2）派遣社員・契約社員

次に、派遣社員や契約社員の場合です。

派遣社員・契約社員でも正社員と同様、経験年数やスキルによって任せられる仕事が変わるため、収入が決められることが多いでしょう。

また、派遣社員などでは時給制の場合もあります。

派遣社員の平均時給は約2,000円ほどとされており、週5日1日8時間の計算だと年収にして400万円近くの収入を得ることができます。

収入モデル（3）アルバイト・パート

アルバイト・パートでゲームエンジニアとして働くこともできます。

その場合は時給制で働くことになりますが、アルバイトの求人情報では約1,500円ほどの時給が平均となっています。

週5日1日8時間働いた場合では、月収で約24万円ほどの収入を得ることができますね。

収入モデル（4）フリーランス

フリーランスのゲームプログラマー案件では、月に50万円〜80万円ほどの報酬の案件が多く見られます。

平均年収でもフリーランスでは約500万〜800万円程度とされており、正社員よりも高い年収が望めますね。

それはフリーランス案件では高いスキルを求められることが多いためで、個人のスキルや経験、また案件をどれだけ獲得できるかによっても収入が大きく変動しやすいのがフリーランスです。

ゲームエンジニアが年収を高めるためのポイント4つ

では、ゲームエンジニアとして高収入を目指すためにはどのようなことが必要なのでしょうか。

ゲームエンジニアが年収を高めるためのポイントを4つ、ご紹介します。

スキルを磨く

まずは経験を積み、スキルを磨くことです。

ゲームエンジニアの需要や年収には、経験やスキル、実績が大きく関わります。

特に、開発の上流工程と呼ばれる設計部分から運用・保守までの一連の業務にすべて対応できるエンジニアの需要は高いでしょう。

そのためには使用するプログラミング言語のより深い知識を得ることや、企画をシステムによって実現し、ユーザーのニーズも加味した設計を行えるスキルが必要になりますね。

得意分野を見つける

スキルを磨く上で、自分の得意分野を見つけてそれを突き詰めるというのもポイントです。

例えばゲーム開発には環境ごとに様々な言語が使用されますが、自分がメインとして使用する言語の専門性をより高めることで需要の高いエンジニアになることができます。

また、英語を強みとするのも良いですね。

日本語の資料が少ないゲームエンジンを使用したい場合や、グローバルに展開したいゲームの開発などで英語力の高い人材は重宝されます。

キャリアアップを図る

プロジェクトマネージャーやチームリーダーといった、組織の中で責任の大きい役割へのキャリアアップを目指すことで、収入を上げることもできます。

もちろん、高いプログラミングスキルは前提にチームをまとめるコミュニケーション能力やスケジュールなどを管理するマネジメント能力も求められるため、実績を積み重ねることが大事になります。

実務経験を積んで独立する

実務経験と実績を積み、フリーランスとして独立するのも大きな収入アップにつながります。

フリーランスには高いスキルが求められる分報酬も多くなり、さらに固定給ではなく自分の仕事量や案件の単価によって変動するため、もちろん波ができやすいという点もありますが、高収入を目指しやすくなるでしょう。

まとめ

今回の記事ではゲームエンジニアを目指す方、ゲームエンジニアとして働く中で収入アップを目指す方に向けて、ゲームエンジニアの年収と年収を上げるポイントについてご紹介しました。

ゲームエンジニアの年収は、経験やスキル、また雇用形態によっても大きく幅があります。

高収入を目指す方は、ゆくゆくはキャリアアップや独立することを視野に入れてスキルや経験を積んでいきましょう。

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