プログラマーの仕事はAIに奪われるって本当?将来性を高めるポイントを解説!
AI技術が日々進歩し、様々な業界で活用されている現代で、プログラマーとして働く方の中には「プログラマーの仕事はAIに奪われる」という話を耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
AIがプログラミングを行えるようになり、プログラマーの仕事がなくなるのではないかと不安を感じている方もいることと思います。
そこで今回は、プログラマーの仕事は本当にAIに奪われてしまうのか、プログラマーとして将来的にも活躍を続けるためのポイントも合わせてご紹介していきます。
目次
プログラマーの仕事はAIに奪われるって本当?
プログラマーとは、システム開発において、設計書をもとに実際のプログラミングを行う職種です。
近年、AI技術が発達していく中でそんなプログラマーの仕事が「AIに奪われる」と囁かれていることをご存じでしょうか。
生成AIの進化により、すでに命令文を入力すると指定の言語でコードを表示できるようになっており、今後さらに発展していけば、より専門的なプログラミングもAIを用いて行えるようになるのではないかと言われています。
AIに奪われる可能性のある業務
プログラミング業務と一口に言っても、開発するものなどによってもその業務は様々です。
すべての業務がAIに取って代わられてしまうというわけではなく、決められた返答を返すようなルールに則った業務など、AIの得意な分野ではAIを活用していくようになる可能性が高いでしょう。
AIが今後活用されそうな業務として挙げられるのは、
- 仕様がしっかりと決まっているプログラミング
- 小規模なWebサイト
- 簡単なアプリ制作
などです。
これらのような人間ならではの作業や意識のいらない業務は、今後AIに代替されてしまうかもしれません。
プログラマーの需要がなくならない理由
「AIに奪われてしまう」と言われるプログラマーの仕事。確かに中にはAIに奪われてしまう可能性がある業務も存在しますが、結論から言えば、様々な理由からプログラマーの需要自体がなくなることは考えにくいでしょう。
もちろんただ仕様書通りにプログラミングを行うようなプログラマーは需要が低下していくことが考えられるため、市場価値を高めるような努力は必要ですね。
IT化の推進による需要増加
まず、IT業界自体が需要の増加により人手不足であるということです。
あらゆる業界でIT化が進んでおり、生活になくてはならないものになっているITの需要は今後も増加することが予測されており、すでに人材が不足していることが問題となっています。
そのため、プログラマーの需要も無くなるということは考えにくいでしょう。
AI開発にもプログラマーが必要
「仕事がAIに奪われる」とされていますが、そのAIを作っているのは人間であり、開発や保守などにもプログラマーは必要です。
AIなど需要の高い分野で開発を行えるプログラマーに関しては、今後さらに活躍していくことができるでしょう。
AIにできない仕事がある
AIは前述したようにルールに沿った業務は得意ですが、例えば人間の感情を読み取ったり、細かいニュアンスを受け取ることが不得意です。
クライアントからの要望を正確に受け取り突然の仕様変更に対応するなど、人間同士のやり取りや柔軟な対応が必要な業務に関しては人間の方が向いているため、そういった業務の需要は無くならないでしょう。
プログラマーが将来性を高めるポイント
それでは、AIが進歩した未来でも活躍を続けられるプログラマーになるためには、どんなことを意識してスキルアップしていけばよいのでしょうか。
新たなスキルを習得し技術力を高める
まずは、自身の持つスキルの専門性をより高めたり、需要の高い新たなスキルを習得したりして、技術力を高めるということです。
AI分野をはじめIT業界は進歩が速く、次々に新たな技術が登場したり、既存の技術の進化が見られます。
トレンドも移り変わるため、その時代に需要のある技術を積極的に学んでおくことが、プログラマーとしての需要を高めるために重要になるでしょう。
技術以外のスキルを高める
AIは、プログラミングなどの技術を身に着けることは可能かもしれませんが、例えばコミュニケーション能力やリーダーとしてチームをまとめる、また1から適したシステムを設計するといったことは、人間にしかできません。
プログラマーとして下流工程の業務を行うだけでなく、設計など上流工程の業務を行えるようなエンジニアを目指すなど、技術はもちろんソフトスキルを磨くことでキャリアアップを目指しましょう。
AIを開発・活用する側になる
機械学習のスキルやデータサイエンスの分野など、AIを活用するために必要なスキルを身に着け、AIを扱う側になることも方法のひとつです。
AIの発展は今後も続き、より多くの分野で活用されることが予測されるため、AIを扱えるプログラマー、AIプログラマーになれば市場価値を高めることができるでしょう。
AIプログラマーに必要なスキル
AIプログラマーは、AI関連のシステム開発のためのプログラミングや、AIを活用した予測などのために必要なデータベースの構築、データの抽出や解析などを行う職種です。
プログラマーとして活躍し続けるためにAIプログラマーを目指したいという方は、次のようなスキルを身に着けておきましょう。
Pythonなどのプログラミング言語
AI開発では、PythonやR言語、C++などの言語が用いられています。
特にPythonは、そのシンプルさから多くの現場で活用されており、習得も比較的しやすい言語だと言われているため、学んでおくと良いでしょう。
ライブラリ・フレームワークの知識
PythonがAI開発に使われる理由のひとつに、ライブラリの豊富さがあります。
開発を効率的に行うために欠かせないライブラリや、AI分野で欠かせない機械学習に関するフレームワークなど、開発に役立つツールも扱えるようになっておきましょう。
機械学習フレームワークで特に多く用いられているのは、
- TensorFlow
- Pytorch
などですね。
数学的な知識
AIの設計開発には、微分積分や線形代数など、数学的な知識も求められます。
また、AIの学習のためにデータを活用するには、統計や確率に関する知識も欠かせないでしょう。
どの程度の知識が必要かはもちろん携わるプロジェクトの規模や内容によっても異なりますが、数学的知識があればAIを仕組みから理解することもでき、よりAI開発のためのスキルを学びやすくなるということにもつながります。
まとめ
今回は、「AIに奪われる」と噂されているプログラマーの仕事について、本当に奪われてしまうのかや、プログラマーとして活躍し続けるために必要なことなどを詳しくご紹介してきました。
AIにすべての仕事を奪われるということはありませんが、ただ決められたプログラミングを行うだけではプログラマーとしての需要が低下してしまうでしょう。
常に需要のあるスキルを身に着けたり、人間にしかできないスキルを身に着け、将来的にも市場価値の高いプログラマーになれるよう努力を続けていきましょう。