フリーランスエンジニアが年収2,000万円を達成するためには?

エンジニアの中には、フリーランスとして活躍している方が多くいます。
フリーランスエンジニアは高収入のイメージもあり、そういった方たちの独立には、収入を上げたいということが、きっかけのひとつになっていたのではないでしょうか。
今回は実際にフリーランスエンジニアとして安定した収入を得られるようになってきて、2,000万円という数字を目標として目指してみたい!
というエンジニアの方に向けて、フリーランスエンジニアが年収2,000万を達成するために重要なポイントをご紹介したいと思います。
目次
1. そもそもフリーランスエンジニアで年収2,000万円は可能?

そもそも、高収入が期待できるとはいえフリーランスエンジニアで年収2,000万円を達成することは可能なのでしょうか?
まず各種求人サイトなどを参考に算出すると、フリーランスエンジニア全体の平均年収は約700万〜850万円となっています。
この平均から考えると年収2,000万円というのは倍以上の数字にはなりますが、達成するのは決して不可能というわけではなく、実際に達成しているフリーランスエンジニアも存在します。
しかし、「フリーランス協会」が調査・公表している「フリーランス白書2019」において、年収が1,000万円以上を超えているフリーランスは全体の9.8%しかおらず、2,000万円以上となると全体の1.6%程度と、さらに少なくなっています。
これはエンジニア種だけでなく全業種のフリーランスに対する調査ではありますが、年収2,000万円は可能ですが容易なことではなく、様々な努力が必要な数字であることが分かりますね。
1-1. 年収2,000万円の場合の手取り額
もちろん前年度の所得や経費などでも左右しますが、年収2,000万円ではざっと見積っても所得税が約300万円、住民税が約160万円ほどとなっており、他にも保険料などの各種控除を考慮すると、手取り額は1,400万円〜1,500万円程度になると考えられるでしょう。
収入の高さから税額負担は大きくなってしまいますが、月単位で考えても手取り100万円を超えることになり十分な収入だと言えますね。
2. 年収2,000万円を得るフリーランスエンジニアの仕事内容
では、年収2,000万円を達成しているフリーランスエンジニアは、一体どのような仕事を行っているのでしょうか。
様々なエンジニア業務の中でも、2,000万円を超える高収入を得られる可能性のある仕事内容・分野には以下のようなものがあります。
- AI・機械学習分野
- システム開発
- コンサルティング業務
- データサイエンス
- デベロッパー向けのツール開発
上にあげたものは一部で、他にも高収入を目指せるエンジニア業務は多くあります。
しかし、これらの業務にただ携わっているというだけでは収入は着いてきません。
2,000万円を視野に入れるためには、高いスキルを持ち、クライアントからの信頼を得ることが重要になります。
3. フリーランスエンジニアが年収2,000万円を達成するためには?

フリーランスエンジニアとして年収2,000万円を目指すということは、決して簡単なことではなく様々な努力が必要だということはお伝えしました。
ここからは、実際に年収2,000万円を達成するためにはどのような努力と工夫が必要なのか、そのやり方をご紹介します。
3-1. 実務経験を多く積む
まずは、実務経験を積みましょう。
フリーランスエンジニアは、案件獲得の際などに実務経験が重要視されます。
クライアントに仕事を任せてもらうためにも経験を積むことが大切ですが、ただ闇雲に受注すればよいというわけではありせん。
自分のやりたい・得意な分野、高収入を得るために必要となるスキルなど、目的や目標を持って案件を選ぶことができると良いでしょう。
また、大規模なプロジェクトを円滑に進めるためにも、クライアントの信頼を得るためにも、ひいては案件獲得のためにもコミュニケーション能力が必要になります。
多様な案件に挑戦することで、経験を積みながら様々な人と繋がることができるのもポイントですね。
3-2. マネジメントスキルを身につける
次に、マネジメントスキルを身につけておくということです。
経験を積んでいくと、より上流の工程の仕事を任せてもらえる可能性があります。
特に高収入を目指す上で、高単価な案件はプロジェクトマネージャーなどチームのリーダー的な役割を担う案件が多くなります。
もちろん高い技術力も必要ですが、チームをまとめプロジェクトが円滑に進めるプロジェクトマネージャーにはマネジメントスキルが必須となります。
マネジメントが関わる案件などスキルを得られるような経験を積んでおきましょう。
3-3. 高単価案件を継続的に獲得する
フリーランスエンジニアが年収をアップするには、高単価の案件を継続的に獲得するということが必要になります。
年収2,000万円を達成するには、月で考えるとひと月に単純計算で160万円以上の収入を得なければなりません。
一人でこなすことのできる業務量にはもちろん限りがありますので、安価な案件を複数掛け持ちしてそれだけの収入を得るのは難しいでしょう。
ですが、できるだけ高単価の案件を継続的に受注できるようになれば、2,000万円を目指すことも夢ではありません。
クライアントの信頼を得られるよう誠実に仕事をこなし、継続的に依頼してもらえるよう心がけましょう。
3-4. 希少性・独自性をもつ
フリーランスエンジニアの中でもより需要の高いエンジニアになるためには、自分にしかない希少性・独自性を高めることも重要です。
会社員時代の経験などを活かしてある分野に特化するなど特定のスキルを磨くのも良いですが、エンジニアの技術的なスキルだけではなく、他のエンジニアにはないような知識・スキルを高めるというのもおすすめです。
例えば上にも挙げたような高単価の案件につながるマネジメントスキルを極めたり、医療業界など専門的な知識が必要となる案件の経験を積んだりするのも良いでしょう。
また、変化していく需要に合わせて必要なスキルを学ぶのも大切です。
3-5. 常に最新の情報・スキルを得る
IT業界は常に進歩し、変化し続けています。
フリーランスエンジニアとして活躍し続けるためには、常にその時代にあった知識やスキルがなければいけません。
特に自分の専門とする得意な分野については最新の情報を常にチェックし、新たな技術にも対応できるよう学び続けておきましょう。
3-6. エージェントサービスを利用する
フリーランスエンジニアとして年収2,000万円を目指し、高単価な案件を獲得するためにはフリーランス向けのエージェントサービスを利用するのがおすすめです。
エージェントサービスには継続的な受注を前提とした高単価な案件も多く掲載されています。
エージェントが自分のスキルや希望に合わせた案件を紹介してくれるので、案件探しや営業活動の手間が省け、スキルや経験を積むことにより集中できるでしょう。
まとめ
今回の記事では、フリーランスエンジニアとして活躍し年収2,000万円を目指すエンジニアの方に向けて、そもそも年収2,000万円を達成することは可能なのかや、そのための方法などをご紹介しました。
年収2,000万円という数字は決して簡単に目指すことのできるものではありませんが、努力次第では不可能ではありません。
ぜひこの記事を参考に、さらなる実務経験を積むところから始めてみましょう。