AS/400とは何か。将来性から求人案件情報まで紹介します!
AS/400はIBMが発表したオフコンの総称です。歴史が古く現在でも多くの企業のさまざまなシステムに使われています。
そんなAS/400ですが、「AS/400について知りたい」「AS/400の将来性は?」「AS/400ってどんな案件があるの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回はAS/400について、基礎から歴史、将来性や弊社で紹介している案件情報などについて解説いたします。
目次
AS/400とはオフコンのシリーズ名
ここで今一度AS/400についておさらいしておきましょう。
AS/400は1988年にIBMが開発した中小企業向けのオフコン(オフィスコンピュータ)のシリーズ名です。
オフコンの利点としてハードウェアやOS、ソフトウェアが独自の思想で設計されているため、新しいシリーズに切り替えても移植が容易なことや、システムのノウハウやプログラムが継承されやすいといった大きなメリットがあります。
AS/400はその後正式名称はIBM iに変わりましたが、現在でも多くの開発者やユーザーからは当時のAS/400の名称で親しまれています。(本記事では移行もAS/400の名称で解説)
特徴としてはIBM独自のOS(OS/400)が、データベースには(DB2)が搭載されています。そんなAS/400ですが、2018年現在30週年を迎え、まだまだ現役で稼働し続けており一定の需要があります。
AS/400が発表された当時は富士通、日本電気、日立、三菱電機など多くのメーカーがオフコンを開発していましたが、現在でも進化し続けているのはAS/400のみと言えます。
AS/400の歴史
- 1988年:AS/400のリリース
- 1995年:64ビットRS(RISC)プロセッサーへ移行
- 1997年:IBM PowerPC ASプロセッサーを搭載したAS/400eの発表
- 2000年:eSever iSeries と改称
- 2004年:POWER5プロセッサを搭載したeServer i5の発表
- 2006年:POWER5+プロセッサーを搭載したSystem i5の発表
- 2008年:IBM Power Systemsの発表
- 2012年:POWER7+プロセッサーを搭載したIBM Power 770、Power 780を発表
- 2014年:IBM i 7.2発表
- 2016年:IBM i 7.3発表
- 2018年:IBM i 30周年
歴史からわかるようにAS/400は1988年の発表から現在に至るまで着々と進化を遂げています。
これは現在でもAS/400が活躍していることの証明であり、多くの企業から支持されていると言えるでしょう。
AS/400の需要と将来性
気になるAS/400の将来性ですが、オフコンのトレンドは年々減少傾向にあり、新たに導入する企業も少ないと言えますが、現役で使い続けている企業はたくさんあります。
多くの企業から現在でも使われ続けている要因として、他のハードウェアに置き換えるには莫大なコストが掛かることが挙げられます。
また、ハードウェアが変わるとソフトウェアも新しく作り直す必要があるため、工数やコスト面での負担が高くつきます。
そのため、ハードウェアを新しいAS/400に置き換えるほうがソフトウェアを再利用できることやシステムのノウハウが継承できることなど、保守性や利便性で大きなメリットがあります。
AS/400を扱える技術者も高齢化の影響で年々減っている影響で、保守や運用面で人手不足が懸念されていますので、当面はAS/400の需要がなくなることは考えにくいと言えるでしょう。
より詳しいAS/400 特集
弊社のAS/400 特集です、こちらよりご覧ください。
(より詳しく、AS/400の生い立ちから優位性、スペック、悩ましい現状に今後と課題についても書かせていただきました。)
AS/400の求人・案件のご紹介
AS/400は今でも多くの企業で稼働し続けていることから、減少傾向ながらまだまだ一定の需要と求人があります。
ここではエンジニアルートのサイトからAS/400でどのような案件があるのか、一部抜粋をいたしました。
車両メンテナンス・請求入金・自動車保険等のサブシステムの維持と追加機能開発。合併に伴う、データ移行機能開発が主な作業内容となっています。
報酬は〜58万です。(2019.4月現在)
【単価〜65万程】清算系システム運用保守業務
既存システムの運用保守、改修業務を担当が主な作業内容となっています。
報酬は〜65万程です。(2019.4月現在)
月額単価の求人案件まとめ
月額報酬40万円~50万円の求人案件は、運用保守・開発の案件が多い傾向にあります。
月額報酬60万円以上の求人案件になると、AS400関連の業務経験に加えて、他の言語、PM・PMO・英語などの+αの経験が必要となる傾向です。
案件は流動的ですので、これぞというものがございましたらお早めにご連絡ください。
AS/400のまとめ
ここではAS/400について、概要から将来性・案件情報などについて紹介をしました。
オフコンは年々需要が下がっていますが、解説したとおり扱える技術者の減少や移行コストなどの要因でまだまだ需要がなくなることは考えにくいでしょう。そのため、今後もAS/400を扱える技術者の必要性が増していくことは間違いありません。