フリーランスフロントエンドエンジニアになるには?案件の獲得方法も

Webサイトなどでユーザーがブラウザ上、画面上で直接目にする部分、「フロントエンド」を担うフロントエンドエンジニア。
フロントエンドエンジニアの中には、独立しフリーランスで働くことに興味を持つ方もいるのではないでしょうか。
今回はそんな方に向けて、フリーランスフロントエンドエンジニアになるためのステップを年収や仕事内容と合わせてご紹介したいと思います。
目次
1. フロントエンドエンジニアとは?働き方・仕事内容について

フロントエンドエンジニアとは、冒頭でも述べたようにユーザー側のブラウザ上で動作する「フロントエンド」と呼ばれる部分に携わるエンジニアです。
Webデザイナーが設計したデザインをもとに、様々な言語を使用してWebサイトやWebアプリケーションのフロントエンド開発を行います。
以前はWebデザイナーやコーダー、マークアップエンジニアなどがこの作業を同時に担っており、フロントエンドエンジニアという、より専門的な職種は比較的ITが進歩した最近になって現れた新しい職種です。
そんなフロントエンドエンジニアがフリーランスとして働くには、「在宅型」と「常駐型」の2つの働き方があります。
在宅型ではその名の通り、出社の必要がなく納期までに自宅などで開発を行い納品する形となります。
常駐型では、契約した企業に出向いて会社員と同じようにオフィスで業務を行う形になりますね。
仕事内容はフリーランスとして独立してもそれほど違いはなく、HTMLやJavaなどの言語を用いてフロントエンドの動作の設計から開発などを担うのが、フロントエンドエンジニアのメインとなる仕事です。
企業や案件によってはバックエンドの知識が求められる場合や、デザインに一部携わる場合もあります。
Webデザイナーと協力してつくりあげる職種ですので、
PhotoshopやIllustratorの知識・スキルがあるとなお良いでしょう。
2. フリーランスフロントエンドエンジニアの案件単価・年収相場
では、フリーランスフロントエンドエンジニアはどの程度の年収を稼ぐことができるのでしょうか。
まず、求人サイトなどを参考に案件の単価で見ると平均単価は約70万円ほどですが、これはあくまで平均で、約50万円〜100万円以上のものまで幅広い案件が存在します。
案件の内容や必要とされるスキル・経験によって単価も変わってくるためです。
次に、経験年数ごとの年収相場を見ていきましょう。
経験年数 | 年収相場 |
---|---|
~1年 | 約300万~400万円 |
1~3年 | 約400万~700万円 |
3~5年 | 約700万~800万円 |
5年~ | 約800万~1000万円以上 |
これは、フロントエンドエンジニアがよく使用する言語、JavaScriptの経験年数別の年収を案件単価を参考に算出したものになります。
表を見てもわかる通り、経験が長ければ長いほどスキルも高くなり、より高単価の案件を獲得できるようになるため収入も高くなってきます。
また、個々人のスキルの高さなどにも左右されるため、同じ経験年数でも年収に開きが出てきますね。
経験の少ないエンジニアは、まず企業などで実務経験を積むのもおすすめです。
3. フリーランスのフロントエンドエンジニアになるための3ステップ

フロントエンドエンジニアが独立し、フリーランスフロントエンドエンジニアとして実際に活躍するためには大きく3つのステップを踏まなければなりません。
【ステップ(1)最低でも3年以上の実務経験を身につける】
まず、独立して案件を獲得するために前提として必要になるのが実務経験です。
フロントエンド開発をこなすための知識やスキルはもちろんですが、クライアントがフリーランスに求めるのは即戦力になり得るかどうかです。
実務経験がその目安となるので、未経験やそれに近い経験の少ないエンジニアが案件を獲得するのは難しくなります。
応募の条件に経験年数が必須となっている場合もありますね。
そのため、独立前に企業で最低でも3年以上の実務経験を積みましょう。
3年以上あれば、参加できる案件の選択肢を広げることができます。
【ステップ(2)ポートフォリオを作成する】
実務経験を積むことができたら、クライアントにそれをアピールするためにポートフォリオを作成しておきましょう。
クライアントはフリーランスフロントエンドエンジニアの採用に実績や経歴を重視しますので、応募の際にそれをどれだけアピールできるかで案件を獲得できるかが決まってきます。
スキルや実績をまとめたポートフォリオを提示してクライアントの信頼を得られるよう、事前に作成しておきましょう。
【ステップ(3)自身のレベルに適した案件を探す】
フリーランスフロントエンドエンジニアとして働くには、自分に合った案件を受注できるかということも重要になります。
スキルに見合わないものを受注してしまい成果物のクオリティを下げてしまったり、逆に単価の安い案件を闇雲に受けてしまい激務になってしまったりといったことが起こり得るためです。
まずは受けられる範囲で様々な案件を受注してみることで、その案件が自分に向いているかどうかといったことを経験で判断できるようになるでしょう。
フリーランスの仕事の進め方に慣れるためにも、独立前に副業としてフリーランス案件を受注してみるのもおすすめですよ。
4. フリーランスフロントエンドエンジニアの案件獲得方法
フリーランスのフロントエンドエンジニアが案件を獲得するための方法には、主に以下の4つがあります。
クラウドソーシングの利用
まずはインターネット上で応募が可能なクラウドソーシングサイトを利用することです。
オンラインで気軽に利用できる他、多くの案件が掲載されており中には難易度の低い案件もあるため、実務経験を積むために活用するのも良いでしょう。
ただ、長期的な案件は見つけにくく企業ともオンラインなどでやり取りをする手間がかかるというデメリットもあります。
知人からの紹介
会社員時代の取引先や友人など、知人から紹介してもらうという手もあります。
これには独立前からの人脈づくりや、独立してからもフリーランスの勉強会に参加するなどして人脈を広げておくことが大切になります。
ただ、知り合いを経由しているため案件の内容を選びにくく、報酬の交渉等もしにくいといったことがありますね。
直営業
企業のサイトなどから直接自分で営業をかけるというのもひとつの方法です。
これは仕事をしてみたい企業や分野があるといった方には良い方法ですが、高い営業力が必要になります。
案件情報サイトの利用
フリーランス向けの案件情報サイトを利用するのも良いでしょう。
案件情報サイトでは継続的な案件などを含め様々な案件が掲載されており、選択肢が多くあります。
また、案件情報サイトでエージェントサービスを利用するのも有効です。
エージェントが自分の希望やスキルに合わせて案件を紹介してくれるため、営業の必要がなく業務に力を注げます。
高単価案件や中長期的な案件も紹介してくれる場合があり、エージェントも含め案件情報サイトの利用が自分に合った案件を選べる非常におすすめの方法ですね。
まとめ
今回の記事ではフリーランスフロントエンドエンジニアを目指す方に向けて、案件の獲得方法や年収など具体的な情報も合わせて独立までのステップをご紹介しました。
フリーランスフロントエンドエンジニアとして活躍するには、事前準備が大切です。
まずは独立への準備のために、案件情報サイトを利用してフリーランス案件を探し、副業としてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。