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セキュリティ対策。ハッカーとクラッカーの違い

IT化が加速し、個人情報の管理などが厳重に行われている中でも、情報漏えいやハッキング被害などのトラブルに関するニュースをたびたび耳にします。

IT業界に従事する人材であっても、そうでなくてもIT機器を扱う機会が増えている現代社会において、セキュリティ対策についての知識を身に付けることは非常に重要と言えるでしょう。

そこで今回は、セキュリティ対策が重要視される中で求められる知識のひとつとして、ハッカーとクラッカーの違いをご説明します。

また、セキュリティの知識を深めるため、安全にコンピュータを利用するために役立つセキュリティ分野のサービスも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

セキュリティ入門!ハッカーとクラッカーの違いって…?

サイバー攻撃などのトラブルが起きると、「ハッカーやクラッカーの仕業だ!」と思う人も多いのではないでしょうか。では、よく耳にする「ハッカー」と「クラッカー」にはどのような違いがあるのでしょうか。

ハッカー(Hacker)とは

もともとハッカーという言葉は「高度なコンピューター技術を持っている人」を指す言葉として、尊敬の念を込めて使われるようになった言葉です。

しかし、近年ではドラマや映画でもコンピューターに不正に忍び込む人、悪質なウイルスを仕込んでコンピューターの機能を下げる人などをイメージすることが多くなり、ハッカーというと「悪意のあるプログラマー」などと誤った意味で使用することが一般的に浸透してしまいました。

本来ハッカーは悪い人を指す言葉ではありませんが、一般的なイメージと本来の意味が異なっている現状を踏まえ、経済産業省は正しい技術で善意のあるコンピューター技術に長けた人を指す用語として、「ホワイトハッカー」という言葉を使用しています。

そして、悪意を持ってコンピューターを扱っている人から、企業や個人を守るために仕事をしている人たちを総じてセキュリティエンジニアと呼ぶことがあります。

クラッカー(Cracker)とは

クラッカーとは、高度なコンピューター技術を活かしてシステムに悪影響を及ぼしたり、セキュリティを崩壊させたりすることで不正に報酬を得るなど、非合法な活動を行う人のことを指す言葉です。

詐欺やストーカーなどの悪質な犯罪に利用するために、氏名や生年月日などの個人情報、企業が持つ顧客の住所といった、重要なデータを不正に取得するなど、非合法な活動を生業にしているプロのクラッカー集団が存在するとも言われています。

ハッカーとクラッカーに共通しているのはコンピューターに関する技能に長けている人であることですが、本来の意味は真逆と言えます。IT業界に従事する人は、ハッカーとクラッカーの違いをしっかりと理解しておきましょう。

大事な情報を盗まれないためには…?

2020年のオリンピックを間近に控え、多くの企業が急ピッチでセキュリティ対策を進めていますが、人材不足などの影響もあり、セキュリティについて多くの課題を抱えているのが現状です。

極めて技術の高い人がクラッカーになってしまうことの脅威は計り知れません。そういった脅威から身を守るため、重要な情報を守るためには、まずはセキュリティ対策の重要性を理解し、正しい知識を身に付けることが大切です。

現代ではIT化が加速し個人情報がさまざまな場所でデータとして保管されています。だからこそ、大事な情報を盗まれないために、IT技術の最先端で常にシステムに抜け穴を作らず侵入者を許さない万全な管理体制が必要になります。

情報漏えいなどのトラブルが起きてしまうと信頼回復に膨大な時間と費用が掛かります。セキュリティ対策の重要性をしっかりと理解し、企業としての責任を果たしましょう。

大切な情報を盗まれたらこんなに大変なことに…。

世界中に利用者がいるFacebookの情報漏えいも記憶に新しいですが、重要な情報をデータ化している企業がセキュリティ対策を怠ると、大変な問題になることは容易に想像できます。しかし、万全と思っているセキュリティ対策を掻い潜ることができるコンピューター利用者が世界中に存在するため、さまざまなトラブルが実際に起こっています。

トヨタファイナンスの不正ログイン

トヨタファイナンス株式会社は、2020年2月25日、WEBサイト「TS CUBIC CARDモール」 のアカウントに外部から不正ログインがあったことを発表しました。不正に取得したIDとパスワードを使用してなりすましによるログインが確認されたため、対象会員には個別に連絡し、カードの差し替えなどが行われたようです。

NHKの情報漏えい

NHKは2017年10月24日、放送受信料クレジットカード払い利用申し込みの帳票の溶解廃棄処理を委託した業者がそのうちの一部である約3,300枚を紛失していたことがわかりました。

クレジットカードは盗難保険が備わっているため、万が一不正に利用されてしまっても正しく盗難保険を利用することで実際に利用者が支払う必要がなくなるとは言え、利用者はこの先もずっと不正利用に発展する可能性怯えることになり、NHKは大きく信頼を失う結果になりました。

過去の事例から見ても、重要な情報をデータ化していてもしていなくても、不正ログインや盗難・紛失などによって情報が漏えいすることの危険性は0ではないことが分かります。IT化社会においては、このようなトラブルによって企業の対応力の無さが露呈することになり、回復が現実的に厳しくなりマイナスイメージが根付いてしまいます。

個人や組織、内部要因によっても外部要因によってもトラブルが起こる可能性があり、経営者だけでなくIT担当者は常にセキュリティ対策に対して高い意識を持つ姿勢が求められます。

いつどこで自分自身の情報が漏えいするかも分からないという危機感を忘れずに仕事をしていく必要がありそうです。
サイバーセキュリティ対策で有効な手段をご紹介!
ここでは、サイバーセキュリティ対策に役立つサービスをご紹介します。

NTT テクノクロス「iDoperation」

iDoperation」は、“特権IDを誰が使うのか“を適正に管理する特権ID管理ツールで、ヤマハ発動機株式会社や株式会社ダイナム、城南信用金庫など多くの企業に支持されています。

200台以上のサーバの特権ID管理における業務負荷が1/10になる、監査対応工数が80%以上削減できたと評判です。

INTEC EINSシリーズ

EINS/SVA(アインスエスヴイエー)」は金融や飲食、官公庁や医療など、幅広い分野のシステムやアプリケーションの脆弱性を診断することができるサービスです。

Webサイト経由のなりすまし対策、自社のセキュリティに懸念点があるから診断、社内のサーバや周辺機器のセキュリティ検査、短時間に低コストで必要なセキュリティ対策が知りたいといったニーズのある企業から選ばれています。

また、「EINS/MSS(アインスエムエスエス)」はセキュリティログ監視を行う不正アクセス監視サービスです。セキュリティ管理人材の不足解消に役立ち、常時監視して最新の攻撃に備えることができると評判です。

ログの収集をしていても危険性の判断がつかないと悩んでいる企業にもぴったりです。

神奈川県庁の行政データが入るハードディスクがネットオークションに出品されていた事件のように、情報漏えいの多くが人災によるものであることを忘れず、さまざまなサービスの中からリスクを回避することに繋がる最適な対策を選択しましょう。

まとめ

いかがでしたか?
今回は、IT化が加速する現代社会でより多くの人が安全にコンピューターを扱っていくために必要な知識であるハッカーやクラッカーの違い、過去の個人情報漏えい事件の事例やセキュリティ対策に役立つサービスをご紹介しました。

IT化が加速している現代社会において、善意を持ってコンピューターを扱っている人もいれば、悪意を持ってコンピューターを扱っている人がいます。

コンピューターと密接に関わることになるエンジニアやプログラマーとして活躍することを検討している人は、セキュリティ対策についての知識を深め、ハッカーやクラッカーに負けない技能と知識を身に付けていきましょう。

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