特徴は?これから先は?Javaまとめ

Javaは1990年代に開発が始まり、爆発的に普及した言語です。
今回は、Javaの特徴やこれからのJavaプログラマーの需要などについてご紹介します。

Javaの概要

Javaは、Sun Microsystems社(現在はOracle社に吸収合併)によって開発された、オブジェクト指向の言語です。
オブジェクト指向では、オブジェクトに着目した分析・設計手法を取ります。
これによって、モジュールの独立性を高めることができます。
また、Java登場前は実行するコンピュータやOSによって異なるプログラミング言語でプログラムを書く必要がありましたが、Javaは様々な環境で動くように設計されました。

Javaの歴史

Javaは1991年から開発が始まり、1996年1月に初代のJDK(Oracle社が配布するJava言語開発環境)がリリースされます。
2000年以降、携帯電話の普及によって携帯電話のアプリの開発言語にJavaが用いられるようになります。
スマートフォンが携帯電話に取って替わっても、Android端末の公式開発言語にJavaが用いられます。
そのため、引き続きモバイル端末の開発ではJavaが重宝され続けます。

Javaの特徴

Javaの特徴は大きく分けて「安定性」と「フレキシブルさ」の2つです。これらについて、順に紹介していきます。

①安定性

Javaは大企業の開発でよく用いられる言語のひとつです。
特に銀行や証券などの、大規模かつ誤作動やセキュリティ事故などが、大きな問題になるシステムで用いられる傾向にあります。
特に銀行システムなどは世界各地で同時に使用されることも多く、「残高が合わない」「正しい口座に振り込まれていない」などのトラブルが一か所でも発生すると、システムだけの問題では済まず、企業の信頼問題に発展します。
セキュリティーや安定性の面でも他の言語に比べて優れているため、Javaは大企業や大規模開発の現場で重宝される傾向にあります。

②フレキシブルさ

始めに紹介した通り、Javaはオブジェクト指向の言語です。その特徴として、システムの改良や機能の追加が従来に比べて非常に簡単なことが挙げられます。今回は電子レンジを例に説明をします。
オブジェクト指向では、機能というモジュールを作り、オブジェクトに追加します。
電子レンジというオブジェクトに、それぞれ個別に作られた「加熱」「解凍」「オーブン」というモジュールを組み合わせるイメージです。
もしオーブンに予熱機能を追加したい場合、電子レンジ自体のプログラムを変更する必要はなく、オーブン機能のモジュールだけを変更すればいいのです。
また、いらない機能があればモジュールの中にある該当プログラムを消せば、他の機能に影響を与える可能性が低いまま、不要な機能を削除できます。
この「モジュールを作り、オブジェクトに加える」というオブジェクト指向の特徴によって、数千人の開発者がそれぞれモジュールを作成し、それを一つのオブジェクトに集約することで、大規模システムが作成されるのです。
作業工程から見ても、Javaのフレキシブルさは大規模開発に適しているといえます。

Javaを習得するメリット

ここまでJavaの特徴を挙げてきましたが、Javaを習得することにどのようなメリットがあるのでしょうか?

①学びやすさ

Javaは英語に近い高水準言語(人間が理解しやすい言語のことです。対義語として、機械語やアセンブリ言語などを意味する低水準言語もあります)であり、比較的に学習のハードルが低いのが特徴と言えます。
また、ユーザー数も多いので、書籍やweb上の情報も非常に充実しています。
さらに、JavaはC言語やC++から多くの構文を引き継ぎ、従来の言語のいいところ取りをしていると言われています。
それに加え、Java以後に誕生した言語はJavaの影響を大きく受けていると言われています。
そのため、Javaを習得することで、他の言語の習得もしやすくなります。

②多様なニーズ

Javaには多様な用途があります。
ここまでにも挙げてきた大規模システムの開発以外にも、スマートフォンアプリやwebサイト、SNSなど、様々な用途でJavaが用いられています。
有名な例だとウェブサービスではTwitter、デスクトップゲームのMINECRAFT、かつてドコモの携帯電話で利用されたiモード。これらはすべてJavaで開発されています。
Javaの開発でも用いられる開発環境のEclipseもJavaによって書かれています。
これだけ多様な分野で用いられているJavaを習得すれば、仕事の選択肢は一気に増え、仕事の幅も広がることを意味します。

Javaのこれから

今はこれまでに挙げた特徴などからJavaは安定した人気を誇っています。
では、これから先、Javaを取り巻く環境はどうなるでしょうか?

①Javaプログラマーの絶対数は不足傾向

Javaは世界中で最もメジャーな開発言語であり、案件もたくさんあります。
ですが、その案件に対応できるだけのプログラマーがいないという現状があります。
また、Javaが初代JDKをリリースして20年以上が経ち、初代を習得した『Java1期生』となる人たちは今や若くて40代。
職場でも管理職になったり、現場にいても上流工程を担当していてコーディングをしていない人も増えています。
そのため、Javaの熟練のスキルを持つ人が不足しているので、高いスキルを持つ人がいれば即戦力になるといえます。
求人の数も圧倒的で、転職サイト・DODAでキーワード検索をすると、職種『SE・インフラエンジニア・Webエンジニア』全体の求人約4500件のうち約1700件がJavaになります。
PHPでも半数以下の約600件、Rubyは約250件、Javaより前から存在する言語であるC言語やCOBOLだとそれぞれ約130件に落ち込みます。

②Android市場でもまだ強さを発揮

これまで挙げなかったJavaの大きな特徴として、Androidの正式開発言語としてGoogleから選定されていることがあります。
日本ではiPhoneがスマートフォン市場では過半数を超えていますが、世界的に見ればAndroidが圧倒的であり、Javaがかなり莫大な市場価値を手にしていることがわかると思います。
ですが、2017年5月、GoogleがKotlinという言語をAndroidの正式開発言語として新たに選定したことが、世界的に大きな話題となりました。
KotlinはJavaをもっと安全かつ簡素化するために改良を重ねられたオブジェクト指向のプログラミング言語で、2011年に誕生しました。Javaを簡素化した言語であるためJavaと比べて習得も簡単であるといえます。
Androidの正式開発言語に選定されて以降、Kotlinの市場価値・需要は急速に高まっています。
Javaで開発されたアプリをKotlinに移行する動きも既に起きていて、Javaが今まで一強体制を築いていたAndroidアプリ市場が大きく変わる可能性もあります。
とはいえ、まだまだAndroid開発市場においてJavaの需要がなくなるとは考えにくいでしょう。
先ほど同様にDODAで求人数を検索したところ、Kotlinはなんと4件にとどまります。
これから増えていくことを考えても、すぐにJavaがAndroid開発市場で憂き目に逢うことはないでしょう。

③Javaはこれからも第一線の言語であり続ける

初代JDKリリースから20年以上が経ち、Javaは決して新しい言語とは言えません。
Kotlinを筆頭に、新しいプログラミング言語が台頭し、「Javaはもう廃れるのではないか」という声も聞こえます。
ですが、少なくともあと10年間はJavaが第一線で活躍し続けると言えるでしょう。
先にも挙げたとおり、Javaは大規模開発で用いられています。
もしこれを後発言語に刷新するとなると、かなりの時間と手間、コストがかかります。
そのため、少なくとも既存の大規模システムがJavaから他のシステムに変更されるということは考えにくいです。
それに加え、これもまた先ほど紹介したとおり、Javaは幅広い業種・サービスの開発に対応できるため、非常に使い勝手のいい言語です。
そのため、Javaプログラマーは重宝される傾向にあり、Javaを習得する人もとても多いです。
新卒でSEとなった新人が最初に扱う言語はJavaだった、ということも現実的に非常に多いのです。
彼らが一人前になるであろう10年後もまだまだJavaが主流であり続けるだろう、というのが大方の予想です。

技術には流行り・廃りがあると言われていますが、Javaは時代に流されにくく、今後もプログラマーにとって必要であり続けるでしょう。
2017年9月には『Java 9』がリリースされる予定で、現場によってはいち早い対応が求められるかもしれません。
Javaをこれから学ぶ人も、開発経験がある人も、自分の将来や新しい仕事に向けて、ぜひ参考にしてみてください。