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PHPフレームワークとは。開発の求人を探すなら今人気のフレームワークをマスターしたい理由【2021年版】

初めてPHPを学習するにあたって入門に関するテキストや学習サイトは数多く存在しますが、一通りの基礎を学んだ後はどうすればよいか悩むことはありませんか?

実際にPHP開発の求人を見てみると、スクラッチ(既存パッケージを使用しない)開発よりも、フレームワークと呼ばれるものを利用して開発する案件を多く見かけるようになりました。ではなぜ実際の開発現場でフレームワークに関するスキルが求められる傾向にあるのでしょうか? 今回は「PHP」の「フレームワーク」について紹介していきます。

PHPとは

「PHP」は1990年代に登場したプログラミング言語で、「PHP: Hypertext Preprocessor」が正式名称です。

HTMLに埋め込むことができるプログラミング言語で、Webサービスの開発やアプリケーションの開発、プログラミングに用いられることが多くなっています。日本国内でもphpを扱うことができる人口は10万人以上と言われていることからも分かるように、人気が高い言語であると言えます。phpを用いて開発されたソフトウェアは数多くあり、FacebookやWordPressもPHPを用いて開発されました。

PHPのフレームワークの種類

HTMLやPHPの基礎を一通り学習したら、次のステップとしてすべての機能をイチから開発して何かしらのシステムを構築しようと多くの方が考えると思います。

確かにプログラミングを学習するという観点において、スクラッチ開発は様々なロジックを考える上で有効であることは事実ですが、いま多くの開発案件においてPHPフレームワークと呼ばれるものが利用されていることをご存知でしょうか?

このPHPフレームワークを使ってWEBアプリケーションを開発すれば、データベースへのアクセスや書き込み、ログの出力、画面への表示などといった基本的な機能はすでに部品化されているので、それらをまるで部品を組み合わせるかのように開発することができ、多くの負担とコストの軽減が可能になります。

もちろんHTMLやPHPといった言語の基礎知識を理解していることが前提ではありますが、あらかじめ用意された部品(関数など)をどれだけ把握して、どのように使いこなすかというスキルが重要になります。このPHPフレームワークと呼ばれるものは世の中に数多く存在しており、代表的なものとしてLaravel、CakePHP、CodeIgniterなどが挙げられます。

Laravelの特徴としてのPHPフレームワーク

LaravelはPHPフレームワークとしては後発ながら急激にシェアを伸ばしており、国内でもユーザー数が増加しているので日本語の書籍やドキュメントが豊富なフレームワークです。また書き方も比較的わかりやすいので学習するためのコストを抑えることができるので、初めてでも学習しやすい環境といえるでしょう。

元々Laravelは大規模開発などで利用されるsymfonyと呼ばれるPHPフレームワークを参考にして作られていることから、信頼性やセキュリティといった面においても人気のフレームワークの要因となっています。

CakePHPの特徴としてのPHPフレームワーク

CakePHPは2005年に登場したPHPフレームワークです。世界的なシェアで見ると人気が少し落ち着いた印象のあるフレームワークですが、日本国内ではまだまだシェアの高いPHPフレームワークとして有名です。CakePHPはWEBアプリケーションを素早く構築することに向いており、例えばPHPが動作する環境であればパッケージをWEBサーバーにアップロードするだけで基本的には動作するので簡単に利用することができます。またエラーメッセージが親切なので開発中に動作しないといったケースでも対処が容易になり、スムーズに開発を進めることができます。

CodeIgniterの特徴としてのPHPフレームワーク

CodeIgniterは2006年に登場したフレームワークです。フレームワークの構成がシンプルでコーディング規約が寛大なこともあり、PHPの知識があれば比較的簡単にWEBサービスを構築することが可能なため、こちらも学習時間とコストを抑えて習得することができます。

また他のPHPフレームワークと比較してソース自体がシンプルかつ軽量なので、動作のレスポンスが良い点も大きな特徴なフレームワークのひとつです。

共通するMVCと呼ばれる思想

このようにPHPフレームワークにはそれぞれの特徴があるのですが、それぞれに共通するMVCとよばれる概念も存在します。MVCはM(Model)、V(View)、C(Controller)の3つの役割分担の頭文字をとった言葉であり、一言で表現するならばプログラムを3つの役割分担に分けて構築します。

例えば入力フォーム画面ならば、View(画面)に各項目を入力して保存ボタンをクリックすると、それらの情報がController(司令塔)に渡って加工され、データベースに必要な情報をModel(データ保存や取得)に渡します。受け取ったModelはその情報を持ってデータベースにアクセスして情報を登録します。

また検索画面であればView(画面)に検索キーワードを入力して検索ボタンをクリックすると、Controller(司令塔)がその文字を受け取ってModel(データ保存や取得)に引き渡し、対象となる情報をデータベースから取得してControllerに返します。そしてControllerがそれらの情報を加工してViewに戻し、検索結果として画面に表示されるといった流れになります。

一定の制約から開発ルールを共有可能

開発案件が大規模であるほどプログラマーなど関わる人数も増えるので、個人が独自のルールでプログラムを作ってしまうと他人が見たときに解析しにくく、メンテナンスしにくいシステムとなってしまいます。

そのような場合でもMVCモデルという共通認識に沿ってプログラムを構築することで、誰が見ても可読性の高いプログラムとなり、メンテナンス性が高くなるというメリットがあります。このように役割を分けるという思想は、結果的にプログラムの書き方を統一することにもつながります。

開発工数の削減にも貢献できる

このように一定のMVCから生まれたプログラムの書き方(コーディング規約)があることで、開発途中からプロジェクトに参加する場合においても、どの箇所にどのような処理が書かれているのか容易に判断することができます。

またPHPフレームワークであらかじめ用意されている関数や機能を利用することで、一定の開発工数を削減することが容易となり、信頼性も高いことから単体レベルでのテスト工数も削減することが可能です。結果的に手間を軽減しつつバグの少ないシステムを構築することができるため、多くの開発現場でPHPフレームワークが利用されているのです。

基本的なセキュリティ対策が用意されている

システムの脆弱性といったセキュリティ対策は常に求められますが、その対策は容易ではありません。攻撃手法を理解して正しい知識を身につけて考え、実装する必要があるからです。

その点PHPフレームワークの機能にはあらかじめ基本的な脆弱性対策が施されていることが多く、それらを利用するだけでセキュリティに関する知識を熟知していなくても対策を実装することができます。ただしあくまでも対策が万全になされるわけではありませんので、セキュリティ対策については常に対策を講じなければなりません。

高額報酬の案件が多い

このようにPHPフレームワークを利用するメリットは大きいため、新規での開発案件だけでなく現行システムのリプレイスといった案件など幅広く利用されています。
そのためPHPフレームワークを利用した開発経験は高く評価されますので、即戦力となって活躍できることは間違いありません。

ここ数年の求人を見ても「PHP開発経験〇年以上」といった条件だけでなく、「PHPフレームワーク(laravelなど)を用いた開発経験があれば尚可」といったスキルが求められる案件を多く見かけるようになりました。

またPHPフレームワークの中でもトレンドによって報酬額が異なるケースが多いので、これからどのPHPフレームワークを学習するか迷っている方は、実際の求人内容を参考にしてみてはいかがでしょうか。実際の案件内容を読み取ることで、よりハイクラスなエンジニアに近づくことができるかもしれません。

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