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フリーランスになっても大丈夫?~フリーランス向きかチェックしよう~

働く時間や場所を自由に選べる、好きな仕事ができるなど、フリーランスという働き方に憧れる人は多いのではないでしょうか。自由な裁量の幅が良くも悪くも大きいフリーランスは、向き不向きが大きく影響する働き方です。そこで今回は、フリーランスに向いているかどうかをさまざまな項目からチェックしてみましょう。

自分の仕事を自分でつくれるか

フリーランスとして仕事を得るパターンは、
一から営業活動をして仕事を得る
会社員時代の取引先などから仕事を得る
のどちらかがほとんどですが、どちらにしても自らが企画を提案したり営業に回ったりして仕事を請けるというのが基本です。
「仕事は割り振ってもらうものではなく自分でつくるもの」という意識が常にある、これはフリーランスに向いている最低条件と言ってもいいでしょう。

時間の使い方に融通をきかせられるか

会社員とフリーランスとの大きな違いのひとつは、時間に対する感覚でしょう。
フリーランスは睡眠時間以外の時間は常にスイッチがONになっている、つまり仕事に対応できる状態でいるもの。クライアントから急な仕事を振られたり緊急にクレーム対応しなければならなくなったりといったことは会社員でもあり得ますが、基本的にオフィスを出れば仕事に関する対応はしなくていい会社員とは違って、フリーランスは依頼を受けた時いつでも仕事モードに入っていられるよう準備しておく必要があります。こうした状況が苦にならない人はフリーランス向きでしょう。
逆に9時に通勤して12時まで働き、13時から働いて18時に退社、その後は自分の時間…など、決まった時間の過ごし方に安心感を感じる人はフリーランスには向いていないと言えます。

自分の仕事に100%責任を負えるか

フリーランスは自分自身が受付であり、営業です。請けた仕事に対してどのような成果を出すのか、クライアントに対してどのような利益を与えられるのかが本人の評価となり、その後も取引が継続するかどうかの分かれ道です。サポートをしてくれる先輩や同僚、ミスした時の責任を一緒に負ってくれる上司はいませんから、自分のやった仕事に100%、そしてプロジェクトの最初から最後まで自分自身で責任を持つ覚悟がある、そしてそんな状況を楽しめる人はフリーランス向きでしょう。

いざという時に頼れる人脈をもっているか

フリーランスは一人で働くため、先ほども言ったように仕事に関するすべての責任は自分で負わなければいけません。しかしいつ病気になったり事故に遭うかは分かりません。そういった時にクライアントに迷惑をかけないよう、第2第3の方法を常に準備しておく必要があります。
近年はいろんな外部サポートがありますが、困った時に頼れるのはやはり友人や仕事仲間。持ちつ持たれつのいい関係を常日頃から築いておくことは精神的な支えになるだけでなく、いざという時のリスク管理にもなるのです。

基本的なビジネスマナーが身についているか

フリーランス=型にはまらず自分の思うように働くというイメージがあるかと思いますが、我を通すという意味でとらえているならフリーランスには向いていません。
先ほども言ったようにフリーランスになると何もかも自分で責任をもって仕事をしなければならないので、何より信用が第一です。
報連相(報告・連絡・相談)がきちんとできている、打ち合わせの時間に遅れない、電話は常識的な時間帯にかけるなど、会社員で求められる基本的なビジネスマナーはフリーランスでも当然必要。自分という人間そのものを信用してもらうという意味では、むしろフリーランスにこそ求められるものです。

自分の意見をしっかり言えるか

ビジネスは交渉の連続です。フリーランスは言ってみれば「自分株式会社の代表」ですから、自分にとってより利益を得られる案件を有利な条件で獲得する必要があります。これまで取引があったクライアントであっても、初めて会う相手であっても、流されないでYESかNOかも含め自分の意見をしっかり言える人はフリーランス向きです。

相手の意見をしっかり聞けるか

自分の意見を伝えることも大切ですが、それ以上に大切なのは相手の意見を聞けるかどうかです。交渉の場であれば何を目的としてこちらに何をしてほしいと思っているのか、ミーティングの場であればなぜそのアイデアを押してくるのか、相手の要望をじっくり聞いて理解することができる人はフリーランスでもやっていけるでしょう。自分の意見を出すにしても相手の要望を踏まえているかどうかで契約率が大きく左右されるはずです。

公私のバランスを自分でコントロールできるか

フリーランスをはじめてしばらくの間は活動を軌道に乗せなければいけないので時間的にも精神的にも余裕がないことがほとんどです。ワークライフバランスを考えよう!というゆったりとした状況は初めの数年間はなかなかつくれないかもしれません。
毎日走り続けながらそんな状況をむしろ楽しめる、公私のバランスを仕事の状況に合わせて柔軟にコントロールできる、そんな人はフリーランスに向いています。

貪欲に学び続けられるか

業界によっても違いはありますが、時代の流れが速い現代では市場の動きや商品の情報が短いスパンで変化していきます。常にアンテナを立てて最新の情報を得るために努力する気持ちがフリーランスには必須です。インターネットで情報収集するのはもちろんですが、それだけに頼らず業界の仲間から話を聞いたり勉強会に参加するといった積極性も必要です。与えられた情報だけで判断する、自分から学ぶ意欲がわかないという人はフリーランスでやっていくのは難しいでしょう。

経験のない仕事にも挑戦できるか

フリーランスとして食べていくためにまずは目の前の慣れた仕事をこなすという場合は少なくありません。しかしそれだけでは同業者との差別化ができないため、簡単に仕事をとられてしまう可能性もあります。
これまでの業務経験を生かした仕事だけに甘んじず、経験がない仕事でもオファーを受けたら挑戦してみるという気概がある人はフリーランス向きです。「今までやったことがないから」と断りたくなるかもしれませんが、その繰り返しでは次のステップにはずっと上がれないまま。やってほしいと思っているからこそ依頼されるのですから、不安があってもやってみよう、分からないところは周りに教えてもらいながらクリアしていこうと挑戦することが大切です。

どんな相手にも丁寧に接することができるか

フリーランスになると会社員よりも合う人の数は格段に増えます。プロジェクトの責任者など会社員の時には接点がなかった立場の人と仕事を一緒にする機会もあるでしょうし、忙しくなってくると仕事の一部をアウトソーシングするために外注スタッフへ指示を出すようになるかもしれません。さまざまな関係性が生まれる中で、相手によって態度を変えることがクセになっている人はフリーランスには向いていないと言えます。フリーランスとして仕事を上手に進めていくには、どんな相手であっても最低限のビジネスマナーをもって接すること、感情に任せて判断せず常に冷静に対応できるかはとても重要です。

フリーランスに必要なのは人よりも豊富なスキルや経験だとつい考えがちですが、実はもっとも求められる要素は人間性。仕事には必ず相手がいるのですから、その相手にどれだけ真摯に、そして責任をもって対応できるかによって信頼度が、そして依頼される仕事量が変わってきます。

当てはまる項目が少なかったとしても大丈夫。
「これならできそう」という項目をひとつでいいので選んで、毎日意識しながら実践してみましょう。その実践しようという意欲があればフリーランスでいける、かも。